自分の場合だと、本当に面白い話は月に3〜4回あるか無いかと言う感じなので、それ以外は単純化されたルーチンワークで感想を書いていかないと処理が追い付かない…と自己弁護。
ちなみに本当に面白い話の場合だと、この面白さを伝えるのに自分の表現力では全くの力不足…と開き直って、結局同じような表現に戻ってしまうことがほとんど。(^^;
可愛いアマレス怪力娘の一条かれんが本格登場。女の子キャラが増えるのは基本的に歓迎なんだけど、勘違いの連鎖連鎖で繋げてきたメインキャラの話の方が半分放置状態になっているのと、美琴ちんが立場的に微妙な感じなので、今ひとつ見ていて楽しくないんだよね。原作だとここらへんからキャラが増殖して話が散漫になっていく…。
あ、それでもかれんがラストで見せてくれた「知ってる」は、彼女のほろ苦な気持ちが伝わってきて、けっこうくるものがあった。
(期待度: ★★★★, 満足度: ★★, CG に凝るなぁ: ★★★★)
脚本: 丸尾みほ, 絵コンテ: 石踊宏, 演出: 三沢伸
準々決勝なんだけど、この作品の華である料理審査が無いと今ひとつ盛り上がらない。やっぱりこのアニメは子安氏次第なんだろう。
本筋よりもゲスト審査員として登場した、北斗の拳に出てきそうなやたらと濃ゆいキャラ(漫画家)とメイド服の助手に注目。声に慣れたこともあり水乃も少しずつ好感度アップ。
(期待度: ★★, 満足度: ★★, ペチャパイ娘っ!: ★★)
脚本: 下山健人, 絵コンテ: 大森英敏, 演出: 山田徹
大塚英志氏の「多重人格探偵サイコ1」を読む。「多重人格、と称する犯罪者が雨後の筍のように登場していた時期で、世間もマスコミも多重人格には飽き飽きしていたのだ」と言う文章は、多重人格と言う言葉をめぐる90年代の空気をよくあらわしている。
そういえば「FBI心理分析官」でおなじみのロバート・K・レスラー氏も、多重人格は認める一方で、第一級殺人で起訴されて、精神鑑定をしてみたら多重人格と言うことが判明し無罪を訴えていた人たちをインチキだと断言していたのも思い出す。
大塚氏の多重人格探偵に戻ると、あとがきに 98年に文化放送でオンエアされるはずだったラジオドラマ版サイコは収録数日前に放送がキャンセルされたと言う話があり、その発端になったのが、精神科医からクレームがあって、多重人格を扱ったゲームソフトの CM が自粛になったことを挙げていた。これって PS ソフトの「マリア 君たちが生まれた理由」だったっけ?
整理しようと南田操氏の「コミケ中止命令」((C)1989)のあとがきを読むと、幼女連続殺人犯逮捕が起こり、男子のアニメファンの鬱屈した気持ちを少しでも解消させて挙げられないものかと言う目標を掲げて筆を進めていたなんて話があり、興味を持ったので再読してみた。ちと長いけど本文の、喫茶店でコミケを前にしてサークルの打合せでの雑談を引用。
「そーだよなー! あのとき朝日新聞に載ってた某大学教授の暴言。こいつは新聞もろくに読んでないんだぜ。"いくらアニメだからって、体を切り刻むような映像を野放しにしておくのは問題" とかなんとかいってるんだ。それは、スプラッター映画のことだってみんな言ってるのに!」
やはり、あの事件では、アニメやアニメファンが必要以上に非難されていたことでみんな大いに憤っているのである。
「そーだよ。あの時なんて、町で聞いていたら、『息子がカメラが好きになってアニメに熱中しだしたら要注意だな』なんていってたもんな〜」
「あったまくるよなぁ〜」
「しかしアニメファンって本当にマスコミに対する力がないよな。新聞なんかは一行もアニメファンを擁護する"識者"の意見なんて載らないし」
「要するにアニメ関係者に社会的に認知されてる"識者"も、力を持つマスメディアもいないわけよ。だから大マスコミには手も足もでないのさ」
「寒い時代になったものだな」
「ずっとでしょーが」
微妙に古くなった話題を蒸し返すのもなんだけど、今も昔もコメンテーターの偏見は相変わらずだし、一方でマスコミへの不信感は今に負けず劣らず大きかった。
今はインターネットで大マスコミとやりあえる"可能性"はあるものの、某ジャーナリストの公開質問への回答を見ると、まともに相手にされていないような気もちらほら。
Graphic Wizard Lairより。
映産労(映像文化関連産業労働組合)アニメ対策委員会の公式ページで、アニメ・クリエイターの労働環境などの話題が中心。
かーずSPより。
カレカノの人気はちょっと意外だった。ちょびっツは、萌えアニメ入門向け作品みたいな感じで幅広く支持されていた感じ。自分が見た感じ KgNE と書かれる君が望む永遠の人気がありそうだったのに、四位と今ひとつ伸び悩んでるなぁ。
†粗筋
砂ぼうずは、捕虜にした雨蜘蛛から襲撃の目的を聞き出すも、逃げられた上に輸送用の装甲ホバーを奪われてしまう。
†あ〜すっきりした。
今回も面白かったです。二点三点する護衛任務のプロットがなかなか面白かったのに加えて、アバンタイトルでオルゴールを BGM にして描かれる、夏子と灌太のセピア色の美しい思い出が、ラストでひっくり返されるところが何とも痛快。
名作とは違うしカルトアニメと言う程には人気がなさそうだけど、キラリと光るところのある作品。例えるなら EAT-MAN が近いのかな。
あとは前回も書いたけど、さりげない大人の魅力を感じる皆口裕子さん艶っぽいの声質に加えて、今回も雨蜘蛛が喋りまくりで、若本節は何度聞いても飽きない。
運悪く昼食にカレーを食べたばかりだったので以下略。
(期待度: ★★★★, 満足度: ★★★★, 食事中には見れんな…: ★★)
脚本: 中村浩一郎, 絵コンテ: 竹森由加, 演出: 河村建一
トラブルメーカーのオコジョ妖精が登場、さらに主人公の目的がはっきりと明示されたことで話の流れもぐっと見通しが良くなった。2クールでも3クールでもやって欲しいんだけど。(^^;
魔法使いの伝統にならって、マギステル・マギになるためには、パートナーのミニステル・マギが必要で、それも一般的には異性の相手と言う設定は、ゲームでメディアミックス展開しやすくするためかどうか知らないけど個人的にはけっこう好き。
仮契約するにはキスが必要だそーで、本契約時にはなにをすればいいんだろーか?
話の方は相変わらずのどかを中心に描いている。能登効果もあって彼女だけでも十分すぎる程魅力的ですが、せっかく31人もキャラ設定が用意されているのにほとんど使われないのはもったいない。個人的には個人的にはケンドー素子の雰囲気を持っている刹那ももっと見たい。
(期待度: ★★★, 満足度: ★★★, 安定度: ★★★)
脚本: 大河内一楼, 絵コンテ: 桜井弘明, 演出: 山本天志
†「私って誤解されやすいタイプなのぉ」
敵に蜘蛛男が登場したり村人が虫をバリバリ食べていたり、砂ぼうずの関東大砂漠に続いて、最近この手の設定が流行っているのか?
何か回を重ねる毎に出て来る敵が弱体化しているような気もしますが、今回はつなぎの回と言うことであきらめよう。ヒロインよいもピンクのサルが目立っていた程だ。
次回は主人公不在の村をヒロイン二人が守る話で期待できそうだったのに、次回予告を見ると今ひとつ期待できんなぁ。
(期待度: ★★★, 満足度: ★★, へそアップ: ★★★)
脚本: 山田隆司, 絵コンテ・演出: うえだひでひと
メインマシンがダウン。ちょい前からコンデンサ周辺から異音が出ていたので覚悟していたけど、2ch 自作 PC 板で話題になっていた、電解コンデンサの大量死なんだろうか? ちなみに液漏れ警報マザーでビンゴ。
†「まずは、正直な自分の気持ちを伝えることね」
同棲しているだけでベルダンディーと何もしていない螢一は、沙夜子に焚き付けられて、恋愛マニュアル本を片手にラブアタック大作戦を繰り広げる。
設定的には確かに最近の萌えアニメを先取りしてますが、すぐに異常環境に順応しないで、普通の(モテない)大学生の当たり前の気持ちを丁寧に描いているのが、小っ恥ずかしくも面白かったりします。なんつーか、GIRLS ブラボーの毒気が少しずつ癒されていくような感じで、今週もとりあえず合格点。
開始早々にヒロインをぞろぞろと登場させて、温泉、海水浴と出かけまくって、男争奪戦みたいな展開を早々と持ってくる最近の萌えアニメに食傷気味の自分にとって、これでも新鮮な作品だったりします。
(期待度: ★★★★, 満足度: ★★★, やや退屈: ★★★)
脚本: 日暮茶坊, 絵コンテ: 笹島啓一, 演出: 浅井義之
†粗筋
ブランの後任としてアウドムラ追撃の指揮をとるベン・ウッダー大尉は、ムラサメ研究所からサイコガンダムを回してもらう。サイコガンダムを操る強化人間のフォウ・ムラサメ少尉は、ホンコン・シティのルオ商会から補給を受けていたアオドムラ隊を狙って、市街地で無差別攻撃を繰り広げるも、カミーユのガンダム Mk2 と交戦の末に痛み分け。
†「なんてマシンだ。あんな巨大なものが歩けるのか」
ビグザムと並びガンダムワールドから半分足を踏み出したような設定を持つサイコガンダムが初登場。ホンコンシティを破壊しまくりの戦闘シーンと言い、サイコガンダムの巨大さと言い、このところのマンネリ感を吹き飛ばすインパクトのある話でした。
一瞬カミーユとフォウの意志が通じた瞬間、裸になるあたりは、トミーノ…と思ったけど、珍しく脚本を手がけていなかった。シャア…じゃなくてクワトロの小難しい観念的なセリフ回しをずっと担当していたんだろうね。
(期待度: ★★, 満足度: ★★★★, 冴子可愛いよ冴子: ★★★)
脚本: 遠藤明吾, ストーリーボード・演出: 川瀬敏文
祝「砂糖菓子〜」3位入賞。しかし自分の好きな「推定少女」は今ひとつ伸びなかったなぁ。
†ちはやは可愛いなぁ〜。
今回は、ちはや日曜日の過ごし方+背景設定の紹介。
寝起き直後にパジャマ姿でうろうろするちはや、スポーツブラのちはや、さらにはちびっ子ウェイトレス姿のちはやとと、地味ながらも前半は見せ場がいっぱい。
し後半の長々と会話で説明するだけの設定説明はひたすら退屈なんだけど、かと言ってカーマインにもそろそろ飽きてきたので、そろそろ何か新しいものが欲しい。転校生も黒い魔法使いも今ひとつ出番が薄いんだよね。
それにしてもちはやママさんはお若い。親子ものが流行っている今日この頃、母娘で魔法少女と言うのもオツですなぁ。
(期待度: ★★, 満足度: ★★, 話はよそにキャラは増加: ★★)
脚本: 山田光洋, 絵コンテ: 吉田英俊, 演出: 古川政美
†スク水だらけの水泳大会、ポロリはないよ。
暴落したとーじ株がじりじりと回復する一方で岡安株は値下がり中。基本的には派手な外見の割に孤独でいじめられっ子の少女が、二人の男の間を行ったり来たりするだけの話なんだけど、まっとうな学園恋愛ものが少ないゆえにけっこう楽しかったりします。
相変わらず目まぐるしく変わる人物関係がいい感じで、今回は、クラスの男からちやほやされたいと言う欲望から、口先三寸で構築してきた人物関係に亀裂が入って、さえが落日の第一歩。この人も見ていて飽きない。
(期待度: ★★★, 満足度: ★★★, 萌えないスク水: ★★)
脚本: 吉田玲子, 絵コンテ・演出: 又野弘道
前シリーズの第一話の感動よもう一度!とばかりに期待して見たものの、良くも悪くも前シリーズと同じようなノリで新シリーズへの期待はがた落ち。
いい意味で対象年齢が低い作りなんだよね。
シリーズディレクター: 西尾大介, シリーズ構成 : 川崎良, 制作: 東映アニメーション
ヤマモト HPから
WEB アニメスタイルの、animator interview 板野一郎(4)で言及されていた回。絵を見たら内容も思い出してきた。そういえばこの頃はここぞと言うシーンをスローやコマ送りで見るのが楽しみだったのに、最近はそういう面白さから御無沙汰気味。
†「きっと、なんとかなるなる」
ダメ母としっかり者の娘が見せてくれた極貧ファンタジー。貧乏ネタは扱いに失敗すると萌えない、笑えない話になってしまうんだけど、二人とも極端な性格に味付けされていたので悲壮感は感じられなかった。下宿ものは、現代の長屋人情ものだと言うべきか。
ぜんぜん良いところがなかったりするのに、ふるふるコクコクの先輩キャラみたいな沙夜子さんがお気に入り。アニメ版の現実逃避に縁の下にこもる性格も、猫みたいだと思えば可愛いかも。
オレンジジュース三倍か…。さすがに自分はやらなかったけど、20〜30円で売られているビニールチューブに包まれた合成着色料ビシバシの謎の飲物や、一袋10円の粉末ジュースが好きだったりと、それなりに貧しい少年時代を送ってきたなぁ。
(期待度: ★★★★, 満足度: ★★★★, ぬるアニメ度: ★★★)
脚本: 佐藤勝一, 絵コンテ・演出: 伊藤真朱
かーずSPより。
マルチの耳付き。To Heart にはまっていた頃に欲しかった。
本編は一休みして、♭パートから持ってきたギャグ話とセンチメンタルな話。
男キャラはどうでもいいや…と思いつつも、下らない事にやたらとこだわるうる星やつらの全盛期のような(ただしスタジオ No.1 抜き)芸風はなかなか面白かった。あとシーツにくるまれたサービスカットも上々。
(期待度: ★★★, 満足度: ★★★, 作画良好: ★★★)
脚本: ときたひろこ, 絵コンテ: まつみゆう, 演出: 金崎貴臣
†「大好き巨乳、好きさっ」
コスプレ+プロレス+秋葉原と言う凄まじく頭の悪い話。(^^;
それでもパロディネタは、ネコミミモードやゴスロリなど旬のものがうまくブレンドされていていい感じ。この臆面も節操もないところが好きだ。
ヴィヴィアンは巨乳キャラと言うよりも、スポーツ選手みたいに骨格のがっしりしたキャラ(特に変身前)なんで、どうもシュミから外れている。
個人的趣向では、松:白絹, 竹:ヴィヴィアン, 梅: つぼみ…てな感じか。
(期待度: ★★, 満足度: ★★, アキバ再現度: ★★★)
†粗筋
不二子ちゃ〜んみたいな朝霧純子に無理矢理契約させられて、彼女の護衛する羽目になった砂ぼうず。新型の砂漠スーツを装備する追跡者から逃れる事は出来るのか?
†「助けてくれないと、私無理矢理結婚させられちゃう」
毎度なんだけど、前後編に分けるには内容的にボリューム不足と言う感じで、前編の今回はどこか物足りなかった。さらに前回のカレーに続いて今回は黄金水とリアル糞尿アニメまっしぐらなんですけど…。それでもブービートラップや、チャフやらフレアを使って、スーツの差が決定的戦力の差でないことを教えてやるみたいな戦いはこの作品らしい。あとは、何気に普通の人だった砂ぼうずの師匠親子が、この話にどうからんでくるか期待して後半を待とう。
(期待度: ★★★★, 満足度: ★★★, 糞尿アニメ: ★★)
脚本: 中村浩一郎, 絵コンテ: こでらかつゆき, 演出: 犬川犬夫
†僕は男ですから!
こっちはエロ馬鹿アニメまっしぐら。風呂で二人きりになって僕は男ですから大丈夫ですとか、戦闘中に性感マッサージとか、露出度はともかく内容的には Girlsブラボー2nd と、UG の二強に迫る勢い。
萌えキャラとしてはさっぱりのつむぎも、被虐心をそそるムカツキキャラとして良く出来ているかも。(^^;
(期待度: ★, 満足度: ★★, 安っぽいトラウマ: ★★)
脚本=赤尾でこ, 絵コンテ: 政木伸一, 演出: 守田芸成
かーずSPより。
強すぎる設定を見ていると笑ってしまう。あまりに強烈だとギャグ漫画に見えてくる…と思ったら(上位二つは)ギャグ漫画らしい。
「うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー」に関する熱いコラム。
今はなきアニメックで特集された時の考察記事がやたらと面白かったのに、手元にない今となっては著者すら分からない。
原作未読なもので、因縁がらみのライバル魔法使いが登場して魔法バトルと言う展開に多少驚きつつも面白かった。作画的には泣いてもあがいても10話までは低空飛行が続くらしいのであきらめるとして、キャラが白目をむいてガクガクするような赤松作品おなじみのシーンや、エヴァンジェリン&絡繰茶々丸の見せてくれた古典ギャグみたいな会話は素直に楽しい。
明日菜は暴力ギャグ担当、恐くない三段活用ののどかは萌え担当と、次第にキャラがはっきりしてきたようで。
(★★★)
脚本: 大河内一楼, 絵コンテ: 中津環, 演出: まつもとよしひさ
北海道から生鮮野菜を抱えて螢一の妹が襲来。
下宿探しと言う内容、妹のキャラ設定、"幽霊"アパートと全てが古くさい。特に恵に関しては80年代から抜け出してきたような髪型・ファッション・性格で、この手の生活力のたくましい生意気系の妹で、久々に見るとけっこう新鮮だったり。
(★★)
脚本: 渡辺陽, 絵コンテ・演出: 遠藤広隆
†粗筋
戦闘中にプレッシャーを受けた敵のパイロットに会いに無断で街に繰り出したフォウは、カミーユを逆ナンパ。一方でティターンズのベン・ウッダー大尉は、香港の特務機関と合同して、ミライ親子を人質にしてアウドムラの降伏を要求する。
往年の人気キャラだけあって、少しずつフォウの魅力を感じてきた。なんでも記憶を戻してくれる事を条件に強化人間として戦う事を選択したそうで、副作用の頭痛もあって研究所とは縁が切れないようだ。派手派手ひらひらなファッションは永野デザインだろうか?
10代からおばさん臭かったわけだけど、ますます円熟さを増したミライ。それとは対象的に未だに10代を引きずって無鉄砲な行動をするアムロは、ベルトーチカともどもすっかり DQN カップルが板についてきた。ラストのカミーユとの握手は、初代からZへ主役のバトンタッチみたいな印象を受ける。
(★★★)
脚本: 鈴木裕美子・斧谷稔, ストーリーボード: 杉島邦久・横山広行, 演出: 杉島邦久
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佐藤ケイ先生の追いかけをやめて久しいものの、真剣を手にした黒髪ロングの切れ長の瞳の女性に一目惚れで購入。彼女は、主人公が学園唯一の男子生徒として転校してくる高校の生徒会長さんで、早々と恋に落ちてくれたりと期待以上の立ち上がりを見せてくれた。
しかし通読してみるとどこか印象が薄く、ラブコメと言っても恋愛ゲーム風の甘くせつない話ではなくて、各部対抗校内武闘選手権みたいなライトノベル伝統のジャンルで、登場する女の子の多くは恋愛や友情と言ったロマンチックなものよりも権力や力指向が強そうで、どこか殺伐としている。
さらに「天国に涙はいらない」で多用されていたシニカルな視点は、あまり表に出さないようにしているようで、そのあたりを期待していた自分としてはちと物足りない、普通の学園ものだった。
(★★)
さえの陰謀に何度も苦渋をなめさせられてきたももは、岡安の入念な裏工作もあって最後の最後で大逆転。シリーズの最後を語るようなカタルシス溢れる展開を見せてくれました。落差が大きい程感動もまた大きく、急転直下するさえの運命には涙…じゃなくて笑った。
女の涙を最大限に利用してクラスメイトを裏から操っていたさえと、中盤で他人に悟られないように涙を流したももが好対照。ももはいいキャラなんだけど、萌えキャラと言うのには致命的な何かが欠けているような気がする。
(★★★)
脚本: ときたひろこ, 絵コンテ: えがみきよし, 演出: 横田和善
ちはやママにちょっかいを出していた眼鏡の男(城之内)が、ちはやのクラスの担任に赴任すると言う重要そうな展開は見られたものの、それ以外はてんでダメな話だった。
人間の欲望から種人間が生まれると言うのは魔女っ子アニメフォーマットみたいなもので、大して意味が無いのかも知れないけど、今回のロボット研究会もまた本編とさっぱりかかわりがないしオチも無し。
構成もいまいちで、早々と顔見せしていたクール系の転校生やら高飛車系魔法少女の出番がさっぱりなのも期待を裏切られた気分。鞭使いのねーちゃんだけじゃ物足りない。
せめて「お前の苦痛の叫びでパートナーを呼ぶんだ」とじわじわとちはややらカーマインをいたぶればいいのに、ナツキやらピンクの小動物が悲鳴をあげているところを見ても全然面白くないよ…。
(★★)
脚本: 山田光洋, 絵コンテ: 福多潤, 演出: 加藤顕
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シリーズのフィナーレを飾る三部作の第一段。登場人物紹介の膨大なリストを見て分かるように、戯言シリーズのファン向けみたいな作りで、懐かしいキャラが再登場したり、伏線めいた設定を上手く使っていたりとシリーズを締めくくる作品としては期待を裏切らないスケールの大きさを感じました。
前からミステリ色は薄い作品だけど、今回はミステリ的な意匠(首無し死体とか密室殺人、連続殺人、多重人格など)すら感じられず、内容と言えば少年ジャンプの伝統的な超人キャラによる他対他のチームバトルと言ったところ。まぁ期待は裏切られるんだけど…。
竹氏のプロフィールにスキ…手塚治虫とあるのはクビキリ〜からだけど、イラストの方も手塚キャラのごとく丸っぽいキャラから(少し)リアル指向。頭身もぐっと延びた気がする。
(★★★★)
鳴滝荘住民紹介シリーズ、今回はニコ目空間炸裂のあやしい女子高生の茶ノ畑珠実さんの女子校ライフの一端を垣間見る。堀江由衣ボイスは伊達ではなく、しっかり萌えキャラでした。
思わせぶりな行動や、やたらと荒い人使いは彼女なりの愛情表現…と思いきや、珠実の本命は梢ちゃんだったと言う展開はミエミエでしたけど、ちょっとした信頼関係を獲得できたわけで、この微妙な距離感がなんとも心地よい。モテモテ主人公のアニメを見たいなら、ネギまとからいむいろ2を見ればいいし。(^^;
見せ場は萌えアニメの定番シチュエーション(前に藍より青しでも見た)になりつつある、お風呂で壁を隔ててつつも裸のコミュニケーション。ここらへんは、(男同士の)裸のつき合いは二人の関係を少しだけ押し進めると言う伝統的な考えの萌え作品版というべきもので、周囲を気にせずに真情吐露出来たり、必然性のあるお色気シーンを出せたりと、けっこうお得かも。
さらには湯上がり直後の髪を降ろした艶っぽい姿を見せてくれて好感度急上昇。火照った肌を月明かりの下で…とロマンチックなシーンなのに、洗面所の前とはこれいかに。
(★★★★★)
脚本: 滝晃一, 絵コンテ・演出: 又野弘道
定番イベントの海水浴回で三人それぞれが水着を披露と言うのに、普段の方が露出度が高いせいか今ひとつ印象が薄いなぁ…。
あとは慣れてきたこともあってエロ方面のパンチ力が少し落ち気味かも。
(★★)
脚本: 筆安一幸, 絵コンテ: 演出: 石踊宏