モノグラフより。
うーむ、学研M文庫と混乱しそうな名前。とりあえずアニメのノベライズだけなんだけど、これからどう展開されていくのか?
今日の読売新聞夕刊にも掲載された紹介コラム。「夜のピクニック」は自分の好きな青春ノスタルジーものと言うジャンルでもベスト5に入る出来の良さなので、お金に余裕のある人はぜひぜひ。
作品が庵野監督の手に戻っての再スタートは、ナディアのルーツ探しの旅の終着点。自分の正体が地球人では無い事を知り、古代タルテソス王国の王位継承者である事を知り、世界を滅ぼす凶悪な力を使える事を知ったナディアはひたすらに自己嫌悪。
「嫌い!嫌い!全部大嫌い!」と真情吐露した末にジャンたちの静止を振り切って地上へと身を投げる…。
今見るとかなり強引な展開で驚いた。サンソンの言葉通り、ナディアの悲劇に同情すると言うよりも、悲劇のお姫様に酔っているナディアに距離を置いてしまう。
最終的に彼女を救ったのは自らの運命であり、「僕は君の事好きだもん」と言うジャンの励ましも彼女の心には届かなかった。
ラストの皆からのハッピーバースデーで傷ついた心が癒されていくあたりは、某「おめでとうエンド」を彷彿とさせる流れを感じた。まぁこの作品はもうしばらく続いていくんだけどね。
(期待度: ★★★, 満足度: ★★★, やっと作画が戻った: ★★★★)
脚本: 大川久男・梅野かおる, 絵コンテ: 前田真宏, 演出: 星野寛満・まえだまひろ
朝霧純子の登場に気を良くしたのは一瞬。前後編の話としてはボリューム不足だし、ひた続く巨乳ネタもさすがに食傷気味だし、巨乳アニメは WOWOW で絶賛放映中のグレネーダーが燦々と輝いているのでサイズ的にも形状的にも弾力性的にも迫力不足。
ベタな宝探しネタが、廃虚を守る謎の怪人との勝負を経てどう展開されるのか?人生ゲームはどう物語にからむのか?
後編の盛り上がりを期待。
(期待度: ★★, 満足度: ★★, この世界の爺はろくな奴がいない: ★★★)
脚本: 竹田裕一郎, 絵コンテ: 板垣伸, 演出: 安川勝
ネットでよく目にするような分析でオヤと思ったら、音楽配信メモの津田大介さんによる文章(Part1)なのね。
これは動画で見てみたいです。
久々に大満足の出来。
ボクシングの試合云々よりも、どちらのフィニッシュブローが強いのかと言うシンプルな面白さが伝わってくる内容で、ここらへんが自分の好きなリンかけでした。
志那虎父が思い付きの日曜大工で作ったような、扇風機を改造した特訓マシンがようやく登場したのも嬉しいところ。子供虐待&真似するとキケンつーことで出て来ないんじゃないかとやきもきさせられたけど、ここらへんの無茶苦茶さと陰惨な過去があってこそのローリングサンダーだからね。
ヘルガの使っていたオープンリールの大型計算機がいい味を出していたのに加えて、試合の方もグラブに稲妻が走ったり、ド派手な演出の数々がどこか地味な試合を大きく盛り上げていたと思う。ついでにちょっと下ぶくれながら車田風美人キャラの志那虎妹に萌え。
(期待度: ★★★, 満足度: ★★★★, いぶし銀の魅力: ★★★★)
脚本: 白根秀樹, 絵コンテ: 石平信司, 演出: 岩井隆央
†「双樹のこと私が守ってあげる」
前回に続いての白鐘姉妹メインの話は、現在進行中の血みどろの望争奪戦とは距離をおいた話になっていて、本編から少し離れた番外編みたいな位置付けのようで突出したところはなかったものの、安定感のある話でした。
妹…じゃなくて沙羅双樹の白鐘姉妹二人の正反対のはっきりとした性格付けが相互補完的にキャラを高めあっていたのも Good。双恋でもっとも人気のある双子と言うのも十分すぎる程に納得。と言うかこの二人がレギュラーだと一条姉妹も桜月姉妹もまるっきり色褪せてしまう。
雰囲気が古めかしいのは相変わらずだけど、見せ方的には格段の進歩を感じた。ときメモとか TLS と言った初期のコンシューマー恋愛ゲームのイベントをそのまま切り出したような(*1)文化祭の描き方はなかなか面白かったし、主人公も妄想は少なくなり、情熱はあるけどどこか無味乾燥なギャルゲーの主人公風キャラに近くなっていたのも分かりやすいです。
(期待度: ★★★, 満足度: ★★★★, ツンデレ系白鐘妹: ★★★★)
脚本: 横谷昌宏, 絵コンテ: 眉月裕, 演出: 小山田桂子
ラナを追い求めてコナンは早々とインダストリアに到着。コンビナートの残骸が廃虚のように広がる海岸線に颯爽とそびえる三角塔。そしてそこにはファルコの姿が…。
この頃のモンスリー女史はレプカの懐刀みたいなキャラなのでどうも魅力に欠ける。一方で次第に株の上がっていくダイス船長はどこか男惚れしてしまうんだなぁ。
今回の見所は後半のコナンの逃走劇。典型的な宮崎アニメの冒険活劇と言う感じで今になって見ても面白かった。
(期待度: ★★★★, 満足度: ★★★★, チャリンコ・モンスリーさん: ★★)
†「お兄ちゃん死んじゃいや〜」
2クール(多分)の余裕か、今回も CD ドラマみたいなおちゃらけた内容が続く。チョコチョコと光るネタはあったものの、家庭科実習の料理バトル、晶の秘密、ラストの舞衣のバースデーと言う三つのエピソードがちぐはぐで、これまでの出来の良さと比べると褒めるには少々物足りないです。
この作品は伏線が分かりやすい…と言うかバレバレなのが微笑ましいです。メイドのたしなみだそうで、にっこり笑顔で潜在能力の高さを見せつける姫野二三と、茶をすすりながら澄ました顔で高い回避能力を見せる生徒会長の藤乃静留が残された HiME 候補なんだろーか? 期待している遥は、生徒会執行部の威厳はどこへやら最近は完全にお馬鹿なキャラだし、クールビューティー系(と思えた)のなつきは、パンツ集めが趣味のさみしい女。さらに設定資料によると競馬とパチンコ好きのオヤジ趣味まで加わるそうで、登場当初のかっこよさを取り戻せる日は来るのか?
一方で気になるのは、教会の一員の深優で、料理対決では機械のように正確なところや、何も興味がなさそうなのにアリッサだけは猫可愛がりするところにそそられるものがあります。
†「また育っちまったかなあ」
今回の目玉の晶の正体は、なんでもありのこの作品の裾野をさらに広げる事に。もう少し引っ張って欲しかった気もしますが、体は女の子だけどちんちんは生えているよ派(ふたなり派)と言う更に捻った展開を希望したいところ。
(期待度: ★★★★, 満足度: ★★★, トゲ付き鉄球: ★★★★)
脚本: 吉野弘幸, 絵コンテ・演出: 菱川直樹
四畳半の我が家でも真紅と雛苺と翠星石と蒼星石と改心した水銀燈が一緒ならそれで幸せ…な自分としては、今回のオチにはがっくりと喪失感を突き付けられた。確かにジュンが自立して社会生活復帰する展開と自宅に引きこもっての人形たちとの楽しい日々は相反するものがあって両方を掴みとるのは難しいだろうけど、ドラえもん6巻の「さようなら、ドラえもん」みたいな最終回を暗示しているようで不安に駆られる。
それはそうと今回は内容的には底辺回だろーね。物語の方は、水銀燈が翠星石の人工精霊レンピカに続いて、翠星石のスィドリームを奪取するという重要回なのに、相変わらず人工精霊やアリスゲームの概念は説明不足だし、ジュンが引きこもっている自分の弱さに気付くのも今更と言う感じだし、何よりもコメディの要素はさっぱりだったのが辛い。
やっぱりコメディこそこの作品の本質だね。
(期待度: ★★★★★, 満足度: ★★★, 作画イエローゾーン: ★★)
脚本: 岡田麿里, 絵コンテ: 紫紺, 演出: 池田重隆・川村賢一
ハイザックからガルバルディβに乗り換えたジェリドは、ライラ大尉の敵討ちとばかりにカミーユに挑む! しかしガンダムMk2を小破まで追い込むものの、あと一歩のところで取り逃してしまう。同じくカミーユ狙撃に失敗するカクリコンも似たようなものなのに、要領の悪さから上官のジャマイカン少佐から何かと目の敵にされたりと、いつに増して不幸なジェリドくんであった…。
シャアが暗躍したり、ハマーン・カーン率いるアクシズが地球へ移動を開始したりと例によって忙しい展開が続いてますが、自分としては可愛い年上の女性と言う感じで魅力的なエマ中尉萌え。それにしてもファ・ユイリィは何処へ…?
(期待度: ★★★, 満足度: ★★★, 戦局が分かりにくい: ★★)
脚本: 大野木寛・斧谷稔, ストーリーボード・演出: 川瀬敏文
腕っぷしは強いがオツムは弱い小悪人キャラを説教して終わりと言う締まらない話が続いて見るのをやめていたんだけど、久々に見たら面白かったよ。
今回の敵は十天閃の一人で、鎧布閃術を使う檜山修之キャラ。作画・作劇ともに上々で、これくらい強い敵を相手にしてピンチにならないと琉朱菜の魅力は出て来ない。これでもう少しラストの温泉のシーンに力を入れてくれれば…。
舞台は隆山温泉。ここ鶴夜屋に「雫」キャラが大集合。リーフファイト2004がいつ始まってもおかしくない雰囲気の中、あかりはついに浩之に怒りの矛先を向けた。
†「浩之ちゃんの特別だって信じていたから!」
うーむ、ますます公式同人アニメの道をまっしぐらに極めているようで、どこかで見たようなキャラが大集合。たまにはいいんだけどこう何回も続くとちょっと白けてくるのは自分だけ?
物語の方も温泉旅館で偶然出会った上に、偶然隣合わせの露天風呂で二人きりになると言う偶然の二段重ねで、こう不自然な展開が続くとあかりが真情吐露する見せ場のシーンも集中力が半減してしまう。まぁ。あかりの貧乳が伝わって来る絵に見とれていた…ってのもあるんだけどね。(^^;
(期待度: ★★★, 満足度: ★★★, あかりとマルチに絞られた感じ: ★★)
脚本:叶希一, 絵コンテ: 別所誠人, 演出: 元永慶太郎
脚本やコンテに監督(と同一人物と言われるシリーズ構成)名がないと、シュンの「えいえんはあるよ」な物語ではなく、普通のドタバタ青春群衆劇を見せてくれるのでそれなりに面白かったり。(^^;
ただし明らかに尺が足りず少々強引な展開は目をつぶる。こんな終盤でストリートミュージシャンの新ヒロインを登場させ、猛烈なファンになった主人公の浪馬が彼女を追いかける展開は目まぐるしく、「君の気持ち素直に歌えばいいじゃない」なんて通りすがりのくせになれなれしいだろ…。
なぜか気になったのが作画崩壊をモノともしないキャラデザの、チビデブの大山恵比子だった。原色髪の派手派手なヒロインがずらりと揃う中だとかえって新鮮に見えるから不思議だ。次週も登場するみたいなのでそこそこ期待しておこう。
永遠の旅人シュンの方は、とりあえずヒロインと直接的な接点がなかったのに一安心。これまではヒロインの大切な思い出を一人占めされているような喪失感があったからね…。掘出実果の母親と恋人同士だった過去が明らかにされるが、正直どうでもいいような話で、たまきの男性関係や空手男の千穂に対する馬鹿馬鹿しいアプローチの方がまだ興味が持てる。
(期待度: ★★, 満足度: ★★, まだ作画低迷: ★★)
脚本: 大石哲也, 絵コンテ: ヤマトナオミチ, 演出: 渡辺純央
10月に東大で行われた講演の議事録。堅苦しいタイトルですが、テーマの方は「韓国のネット事情」、「日本における2ちゃんねるの時代を振り返る」、「サイバー保守主義宣言」と身近なテーマなのであとで読んでおこ。
†「これはお兄ちゃんが自分自身で選ばなければいけない事だよ」
彩夏の犬チックな外面が見られたものの、お気に入りの泉奈はちょい役でしかもショックを引きずって沈みっぱなしだったのでどうも面白くない。
物語の方は、一昔の恋愛ゲームでよく見かけた、学園恋愛ものの皮をかぶった SFファンタジーと言うよくあるパターンで、日常から飛躍しすぎなところに少々おいてけぼり。時の番人って何ですか?
(期待度: ★★★★, 満足度: ★★, 超シナリオ: ★★)
脚本: 長谷川勝己, 絵コンテ・演出: 所俊克
†「この賑やかで楽しい日々がもっとずーっと続くと思ってました」
基本的に無敵モードの西守歌にとって数少ない障害…と言う事で父娘対決が最後の物語なのだろうか?最近の西守歌は腹黒キャラと言うよりも二重人格で、落ち込む姿はちっとも珍しくないんだけど、それでもしおらしい彼女はやっぱりいいものだ。(^^;
少し前に子供の名前と親のDQN度(憂鬱なプログラマのオブジェクト指向日記)で話題になっていたように、西守歌のオヤジさんはやっぱりちょっとヤバげな人だったのね。会長とはどこか疎遠な感じがするのは、婿養子か何かだろうか?
(期待度: ★★★, 満足度: ★★★, 最後までお約束: ★★★)
脚本: 長谷川勝己, 絵コンテ: 大原実, 演出: 山本天志
最終決戦を前に、なのははつかの間の休息。時空管理局だの次元修復だの小難しい話よりも、やっぱりなのは、すずか、ありさと三人揃ってなごやかな時間を過ごす話の方が好きで、見ていて頬が緩むなぁ。
キャラ的には、主人のフェイトを思うアレフのまっすぐな気持ちが清々しい。全キャラ中もっとも激しく感情を表に出すキャラで、なのはとフェイトの最後の戦いにどうかかわってくるのか楽しみ。
一方で娘の飼い犬に噛まれたプレシアは、悪役にしても血が通っていない描写が多く、フェイトとも母娘の愛情と言うよりもほとんどマインドコントロールに近い関係なので、相変わらず感情移入できないのが不満だったり。
(期待度: ★★★, 満足度: ★★★, アレフがいいよね: ★★)
脚本: 都築真紀, 絵コンテ: 田所修, 演出: 中山岳洋
†「一夏ちゃん、本当のことを話そう。俺はね…」
ようやく真相が明らかになるのかと思いきや、一夏に助け船を出そうとしたセイは、沙耶にルール違反ととがめられペナルティとして石化。あっさりと退場してしまった。
一方で、早く人間になりたーいと、真夏ちんは必死に一夏の支えになってあげようとするものの、自分に許されている事はただの道案内役だそうで自制。某巫女アニメのように一夏の処女を奪うようなセンセーショナルな展開もなく今回はひたすら地味な展開に終始。
そんなわけで今回もあまり話は進まず、一夏が母親が子を授かる前からこの夏の計画は立てられていたと言う事が明かされただけだった。
セイ曰く、「6年前に俺にしたのと同じ事を一夏ちゃんにするつもりだな」と言う事で、悪くてもセイの現状と同じと言うのが今ひとつ逼迫感を感じられない原因になっている。一夏の体を媒介に異世界の力を引き出して世界を我が手に!みたいなお約束よりはマシだろうけど、相変わらず話の全容が見えてこないのどうも不満だ。
(期待度: ★★★★, 満足度: ★★★, 巫女服の未知留: ★★★★)
脚本: きむらひでふみ, 絵コンテ: 後藤圭二, 演出: 則座誠
カトゆー家断絶より。
ちょいと古いみたいだけど、ちょうど話題になっていたのでメモ。
「アニメを作りたいやつはアニメを見るな!」と言ったいつもの調子のキツいお言葉。
フライでーに掲載された記事から引用された、最近の秋葉原でやたら増えている職務質問は、文京区の警官によるものだと言う内部告発記事。
元記事は、internet FRIDAY の会員専用なんで読めない。久々に FRIDAY を読んでみますか…。
†「きっとハッピーエンドで終わるんだ」
長い消耗戦の末に同化現象を起こした要咲良が脱落。その穴を埋めようと、カノンは自ら志願して因子を移植?する。そんな中で久々に大物フェストゥムが島を攻撃。迎撃したファフナーが次々と戦闘不能に陥る中、最後に残ったのは小楯衛のマークフュンフだけだった…。
†「私がここにいた事も忘れないでね」
前回がいかにも感動しろと言う前ふりで身構えていたからか、せっかくの感動のシーンも「やっぱり」と言う予定調和みたいな感じに終始していたような気が…。
自分的には、咲良が同化される話とか、カノンが因子を注入するあたりの話をもう少し丁寧に描いて欲しかった気がする。今回は新国連主導で進められている最終決戦への参加もほのめかされていたり、総司と乙姫の別離、更には乙姫の口からフェストゥムの行動パターンが語られるなど、毎度毎度の詰め込みすぎの内容が自分の頭にはオーバーフロー気味。(^^;
(期待度: ★★★★, 満足度: ★★★, トウジのエントリープラグ…: ★★)
脚本: 冲方丁, 絵コンテ・演出: 二瓶勇一
タマヒメβ版12/7 より
今となっては入手困難なものがいっぱいの壮観なリスト。そういえば「アニメ批評」なんて本もあったなぁ。
あと初期のアニメックとふぁんろーどもファンならため息もの。年間100作品以上が作られる今の状況には場違いな気もするけど、毎月特集で一つの作品を大々的に取り上げて批評や論評など活字の多いアニメックみたいな雑誌は望めないものか?
楽画喜堂より。
メモメモ。自分にとって重要なリモコンの使い勝手なんかは、実際にしばらく使ってみないと分からないのが辛いところ。
頒布を目的としない輸入は制限されないのね。ここ何年も洋楽には御無沙汰なんでどうでも良かったりするんだけど。
†「ありがとう、神様っ。ちゃんと学校来なよ」
適度に原作の内容を忘れていた事もあり、かな〜り面白かったです。漫画の方は行き当たりばったりで作っているように見えて、メインの播磨と天満の物語以外のあちこちに伏線を残していて(みこちんの憧れの人や、告白される沢近、リアル動物占いの動物たち)、この手の傍筋がマメに描かれるところがこの漫画の面白いところ。アニメでもフォローして欲しいです。
要所要所で漫画の演出を再現していたので、今ひとつ新鮮味に乏しかったものの、リアル動物占いの動物たちや、屋上での告白で播磨の挿入歌が流れるところなんかはアニメで見ると楽しさも馬鹿らしさもパワーアップ。派手な展開は、意外とアニメ向きの話だったかも。
それにしても烏丸はひでー奴。物語に合わせてポンポンと追加設定が追加され収拾つかなくなって来るのはこのあたりからで、そろそろアニメでも見納めか?
(期待度: ★★★, 満足度: ★★★★, 八雲のマガジン紹介 CM: ★★★★)
脚本: 丸尾みほ, 絵コンテ: まつみゆう, 演出: 西村大樹
かーずSPより
自分的には、ローゼンメイデンの「禁じられた遊び」by ALI PROJECT なんだけど、今期はネコミミモード以下そうそうたるアニソンが並んでいるので、壁が厚い。
リアルなアホ毛再現で話題の、18禁ビデオの宣伝ムービー(Flash)。自分的には「今こそ集えコスプレ娘!広くてキレイな部室のために、心の闇に立ち向かえ!」と言うコピーがツボだった。全体的にセンスが(アニオタ的に)洗練されていて、濃ゆい人にも受けがいいんじゃないだろうか?
忘れた頃に紹介される「女神幻想ダイナスティア」の紹介記事。
UO も(実質的に)目的がないんだけど…と突っ込もうと思ったら、レベルはもちろん敵もお金も無いし、アイテムも一時的なものらしい。コミュニケーションが重要なのは分かっていても、まずはゲーム的な駆け引きに注目し、レベルアップとアイテム集めに血眼になる自分には軽いカルチャーショックです。
シリアスな砂ぼうずもなかなか良かった。
爺が売り出して大金持ちになった「人生ゲーム」は、過去の暗黒時代のコンピューターのメモリーから復元したものだそうで、この街にはそういったお宝がゴロゴロと眠っているそうな。案の定純子ちゃんが裏切ったり、"番人"に狙われたりしながら、砂ぼうずの発見した人生ゲーム級のお宝とは一体?
†「ガキの頃のワシの目とそっくりじゃないか」
一応核心部のネタバレを回避しての感想つーことで詳細は歯がゆくも省略。
「地獄になった関東大砂漠に最初に足を踏み入れたのはわしら宝探し人」とパイオニア魂を語るじーさんがかっこいい。それに聞いた砂ぼうずが便利屋のプライドを語るあたりも颯爽としていて、ふむふむとうならせるものがありました。
アニメ的には短いながらも、ビルの廃虚に誘い込んで狭い空間を生かして戦う砂ぼうずにらしい雰囲気を感じた。女同士の戦いもこの作品とは思えない迫力で、作画面の力の入れ方もいつも以上。原作を再現するには毎回これくらいやって欲しいんだけどね。
(期待度: ★★, 満足度: ★★★★, しっかり者、妙子: ★★★★)
脚本: 竹田裕一郎, 絵コンテ: 上條修, 演出: 新田義方
がーん、こんな重要回に限って録画ミス。見直すために古〜いビデオテープを発掘せにゃならんとは…。
脚本: 大川久男, 絵コンテ: 摩砂雪, 演出: 青野昌
GOING MY WAYで紹介されていたもの。NHK でも高い受信料を取っているんだから、信用回復に似たようなサービスをやって欲しい。もちろんテレビも。録画失敗した日にはつくづく思うのであった。
OECD の実施した学習到達度調査について、読解力の(去年の)問題が取り上げられてあれこれ語られてますが、ここで引用されて少し出て来る、「18歳人口は、1992年の200万人から、わずか17年間で40%も減少しつつあり」と言う数字には愕然とさせられるなぁ。偏差値で語れるのもアレだけど中堅私大の難易度が軒並低下しているのも納得。
振り込め詐欺と新名称が付けられたオレオレ詐欺同様に、手口が分からないと、いともあっさり引っかかりそうな予感。
†「凡人の後ろにいるのが私の想像を遥かに超えた天才だとしたら…」
決勝のリングに進んだのは二人のシスコン。今回は回想シーン多め、バンクも多めだったこともありややパワーダウンしていたものの、今の姉ブームを先取りしていたかのような(嘘)二人の姉対決など見応えは十分。つーか、河井姉さんビリビリに破けたセーラー服で会場内を歩き回らないでくださいっ!
アバンタイトルの河井姉妹が泊まるホテルからの夜景は、時代的にちょっと新しいかなと言う感じですが、ずらりと並ぶ赤い公衆電話やメカニカルなビデオデッキ。、シャフトのゴーゴーダンス?などここらへんの時代感覚も当時の雰囲気を伝えてくれる。あと志那虎の"だんな"が始めて登場したりと試合とは関係ないさりげない場面が面白かった。
(期待度: ★★★★, 満足度: ★★★, ホテルを破壊するなよ…: ★★★★)
脚本: 木村暢, 絵コンテ: 石平信司, 演出: 千葉大輔
泣いても叫んでも白鐘姉妹はもうこの街にはいない。一条姉妹と桜月姉妹の四人に囲まれてあたふたする、少し前の「双恋」に気分を切り替えて視聴。この作品の雰囲気に慣れてきたのか「なんでこんなに古くさいのかな?」と言う違和感は消えて、素直に昭和の頃の80年代ラブコメを楽しんでいます。今風の萌えは無くとも、ピュアな中学生の恋愛ものは面白い!
†「もしかして好きなの?望ちゃんのこと」
前の金春脚本(#05 動き出した時間)同様に、今回も一条姉妹の内面が深く描かれて、優也に対するコンプレックスからやつあたりみたいな態度の望に苛立つ薫子や、望が薫子のことを好きじゃないのか思い悩む菫子は、血肉が通ったキャラになったと思う。一条姉妹と望、優也の四人による恋の四角関係はどこか懐かしくも新鮮な思いがする。
このままずるずると貧乏クジを引きそうな菫子に同情しつつ次回に期待。
(期待度: ★★★★, 満足度: ★★★★, 繊細で感情移入しやすい望: ★★★★)
脚本: 金春智子, 絵コンテ: 佐藤雄三, 演出: 小山田桂子
アニメ史に刻まれたコナンの三角塔からのダイビングを始め、格納庫に眠るギガント、ダイスのアジテートなど名シーンの連続と息をもつかせぬ展開で、文句無しに楽しめました。
ラナを持ち上げてクルクルと回すところや、ダイビングで空中を飛ぶように落ちるラナ、更にはロボノイドの全力疾走とさりげない動きで見せてくれるのはさすが宮崎アニメ。
三角塔の対空銃座は、資料によると四〜六連装レーザー砲で、大変動前は戦時体制の名残で要塞化されて使われていたらしい。
(期待度: ★★★★, 満足度: ★★★★★, いい意味でカリ城の原型だよね: ★★★★)
脚本: 中野顕彰, 絵コンテ: 奥田誠治, 演出: 宮崎駿
ファンタジー系の話。イラストはみさくらなんこつさん。
忍者に続いて今回は吸血鬼とますます世界が混沌と化してきたこの作品。ここらへんのネタふりの多さはいいとして、カタルシスを感じる派手なラストできっちりとまとめていた初期の頃と比べると、最近はキャラが増えた分だけ視点が散漫になって、きっちり見ていかないと頭の中で情報が整理できないのは自分だけか? 木曜深夜〜金曜日にかけて重要作品がずらりと並ぶスケジュールがそもそもの問題なんだろうけど…。
吸血鬼事件を受けて久々に執行部としての遥&雪之コンビの登場シーンが多かったのは良しとして、有象無象の執行部男子キャラに混じってさっぱり見せ場がなかったのは残念。一方で、自然の中で生き生きとする命やアリッサといちゃつく深優などキャラ萌えもいつものパターンで、広く浅くと言ったところ。舞衣の HiME としての悩みも引きずっている割には進展が見られず、そろそろ払拭して欲しいところ。
(期待度: ★★★, 満足度: ★★★, 「神様には勝てませんよ」はダブルミーニング?: ★★★)
脚本: 吉野弘幸, 絵コンテ: 須永司, 演出: 福本潔
「#05 階段」と並ぶ傑作。感想を書いてしまうと記憶の中に綴られた感動が駄文によって壊れてしまいそうで、しばらく書くのを躊躇しようかと思ったくらいに面白かった。
シリアスな話と馬鹿っ話が上手く絡み合っているこの作品の良さが良く出ていたのに加えて、球体関節のもたらす耽美退廃倒錯的な感覚がやたらと刺激的だ。
†「さっさとお茶くらい出しやがれ ですぅ」
早々と再登場の翠星石は、トゲのある一言一句から、洗濯機の渦をじっと見ているところ、さらには廊下でひなたぼっこしているなごむ場面まで何から何まで素晴らしいの一言。
†「だって、生きる事は闘う事でしょ」
さらに今回は最近出番の少なくなった真紅の見せ場がたっぷりあったのも○。鞄の中で眠り続ける人形の話やアリスゲームの意味も語られて、ここらへんは水銀燈との決戦前日と言うこともあり原作の構成よりも遥かにいいタイミングだった。
ちなみに原作だとこのセリフは、「闘うことって 生きるってことでしょう?」で、アニメの方はジュンの成長と言うもう一つのテーマにより近付けた形になっているのも良い変更だと思う。
(期待度: ★★★★★, 満足度: ★★★★★, 次回予告の水銀燈: ★★★★)
脚本: 玉井☆豪, コンテ: 堀之内元, 演出: 太田雅彦
吹雪の雪山で右手にサイコガンを持ったゾンビ女と遭遇した琉朱菜たちは、バニースーツや密着ラバースーツに着替えて迎え撃つ。
†「俺と共に天下を握るのだ!」
例によって敵は、過去の顔見知りと言う前回と同じ展開が立て続けなので少々単調かな…。謎の道化師の素顔が明かになり正体が分かったことで、影の薄かった弥次郎がここにきてクローズアップされる。最後に勝つのは琉朱菜の「愛」か開山道士の「力」か?
絵コンテ・演出: 吉川博明
†「軍隊って言うのは理不尽な所よ」
おごれるカミーユも久しからず。理不尽な強さのウォン・リーから掟破りの逆修正をされるカミーユ・ビダン17歳。「ぼ…暴力はいけない!」ってお前の言う言葉かよっ。
クワトロの百式が唐突に登場したり、ティターンズに納入されるマラサイを長々と見せられたりと、MS の活躍を見せるための作品と言うのを実感します。あと印象に残ったのは、 MS の顔が細かいディテールでアップで描かれるカットで、放送当時の Newtype の表紙を思い出してしまいました。
そういえば「自閉症」の使い方が間違っているのも当時の傾向で、内向的だったり引きこもりがちだったりすると十把一絡げに「自閉症みたいな性格」と言われて、人権団体に突っ込まれていたのも今は昔。
(期待度: ★★★, 満足度: ★★, カクリコン、ハイザックで渋い活躍: ★★★)
脚本: 丸尾みほ・斧谷稔, ストーリーボード・演出: 杉島邦久
八頭身の真紅はキモい。←嘘、写真を見ると六頭身くらい。それでも…。
†「人間は、恋と革命のために生まれてきたのだ」 by 太宰治
前作からタイトルの割に下級生が少ないと揶揄されていたのは今回も同様で年下系のヒロインは貴重な戦力だ。真摯なところが胸キュンでもう少し出番が欲しいところだけど。例によってシュンの出番が多さに影が薄くなっている。今回のシュンは通りすがりの謎キャラで狂言回しに徹していたのがせめてもの救い。それでもうさんくさいのは相変わらず。
なんつーか今回はキャラの心変わりが激しい。
前回のシンガーヒロインは浪馬の一言で、学校をやめて音楽の勉強のために海外に向かい、浪馬に一目惚れの大山恵比子は人体改造で別人。それを見てやる気を出した浪馬が前回チャンピオンを破る…ボクシング編は5分程で終了し、千穂は空手男と熱い中になるなど、次々に人生の転機が連鎖するのはシリーズ終盤にしても激しすぎ。
千穂は第一印象でもっとも期待していたキャラだったのに、声優のチョイスに始まり、身の振り方に至るまでしょせんはボツキャラだったのね…。
(期待度: ★★, 満足度: ★★, 恵比子は悪くない: ★★★)
脚本: 大石哲也, 絵コンテ: 岩永彰, 演出: 高木信一郎
今更ながら「君が望む永遠」はエポックメーキングな作品で、エロゲーで、どろどろした恋愛が語られるようになったのはこの作品のヒットからじゃないだろうか?
この作品も例外ではなく、今回もまたあかりとマルチの感情のぶつかりあいが長々と描かれる。これが今の流行りのスタイルとは言え、
このあふれる想いを
さわやかな春風にのせて
あなたにそっと伝えます
と言うコピーで発売された、自分の知っている To Heart とは違う世界のようだ。To Heart をプレイした直後は、柄にもなく本気で恋愛してみたい!と爽やかな気持ちになったのも今は昔。
それでもレミィは変わるところがなく底抜けに明るい笑顔は一筋の光のようだ。PC 版の幼い頃に公園で遊んだ思い出話と、賑やかな家族の登場する PS 版の折衷仕様みたいな話で、レミィの真の笑顔は見られなかったけど、彼女メインのシナリオの中では一番良かったような気も…。(^^;
(期待度: ★★★, 満足度: ★★★, 青紫キャラの方がいい: ★★★)
脚本:叶希一, 絵コンテ: ワタナベシンイチ, 演出: 長村伸治
†文字盤は猿の手だったのね…
ラスト目前のネタバレ回。明確に泉奈の身の上と突如異変の発生したこの世界について明確に明らかにされたものの、二人の妹のどちらを選択するの?と言うシチュエーションのために強引に作り上げた大げさな舞台装置と言う感じで、どうも物語的な深みが感じられなかった。
でもって「あなたはどちらか一つの世界を選択しない限りこのまま二つの世界は消滅してしまう!」と言うゲーム的な展開が続く。自分なら、泉奈と未来永劫一緒なら冥府魔道に落ちてもいいや…などと BAD END を選択しそうなので、ゲームの方のマルチエンド(多分)にも少し興味をそそられる。
(期待度: ★★★, 満足度: ★★★, 壮大されどありきたり: ★★)
脚本: 長谷川勝己, 絵コンテ・演出: 下田久人
†「私の大好きなアップルティーとミルクティーの香りですわ」
妹の計らいで二人きりの時間を楽しむ涼と西守歌。
序盤に登場する、夕日の教室。夕刻の雑踏。玄関を開ける瞬間など、一つ一つのシーンの切り取り方が素晴らしく良かった。そして中盤から終盤の二人のやりとりは、アップ中心の画面構成と西守歌@野川さくらの迫真の演技で鬼気迫るものを感じた。折り紙の雛人形と言った小道具の使い方も印象的だし、「賞味期限は涼様が素敵な人を見つけるまで」「呪いのアイテム」と言ったラブコメ的な会話も心に残る。
ラス前でよく目にする ED ロールに被さる挿入歌の使い方もバッチリで、最後までいいものを見せてもらいました。
(期待度: ★★★, 満足度: ★★★★★, レイアウトの妙: ★★★★)
脚本: 長谷川勝己, 絵コンテ・演出: 山本郷
前半描かれたなのはとフェイトの最後の戦い、後半明らかにされたプリシア・フェイト母子の事情ともどもシリーズ屈指の盛り上がりを感じました。
†「これが私の全力全開!」
フェイトのオールレンジビーム攻撃となのはの極太ビーム乱れ飛ぶ二人の対決は、魔法少女同士の一騎討ちは火力が勝負を決めると言わんばかりに撲殺ロッド全開で大技の連発。アニメ作品でこの手の熱い展開を感じたのは久しぶり。今更だけど、ロングの金髪ツインテール娘は、アニメ的に絵になるよなぁとつくづく想った。
†「いつもやさしかった私の母さん。私の名前を呼んでくれた母さん」
後半は、負けたフェイトに追い討ちをかけるようにプレシアの口から彼女の正体が明らかになる。無情にも全てを奪い取りどん底にまで突き落とすやり方は、作劇的なあざとさを感じつつも、「フェイトを引き取ってうちの娘として育ててやる!」と思わない人間がどれだけいるのか。(^^; こういう感情に掻き立てられただけでもこのアニメは成功だったと思う。いざ行かん、神秘の世界アルハザードへ!
(期待度: ★★★, 満足度: ★★★★★, なんて悲しい運命: ★★★)
脚本: 都築真紀, 絵コンテ: 田所修, 演出: 草川啓造
†「一夏ちゃんも同じ運命を辿るのか…試しの子に選ばれた運命を…」
サービス精神旺盛なのはいいけれど、本筋の方は遅々として進まない。ほのめかすだけでさっぱり謎が明らかにならないのでストレスがたまるし、サブキャラのエピソードとの関連性が乏しいことなどが大きい。一夏を襲う変異も最近は御無沙汰。自分的には足が動かなくなって背中から羽が生えてくる程の壮絶な運命を期待していたのにっ!
あれれ 8/31 は引越しなの? 「最後の夏」と言う思わせぶりなセリフでドラマチックな展開を期待したのに、どこかしょぼーんな話にスケールダウン。しくしく。
(期待度: ★★★, 満足度: ★★, 水着になると作画は復活: ★★★)
脚本・絵コンテ: きむらひでふみ, 演出: 奥野耕太
放置ぷれい(12/12)で紹介されていたもので、現行アニメ板@Cynthiaぴちぴちピッチ61曲目にうぷされてました。大きなお友達向けの辛辣な読み札がいい感じ。
CCSF雑記より。
アニメの DVD オリジナル話は未見ですが、アニメ版 Wind CD ドラマ 3巻はとにかく面白かった。ぶっ飛んだ物語はもちろんだけど、低い声でつっこみを入れる彩が好き。
†「人の痛みを理解した程度で全て分かったつもりか」
悲壮感のある死に方(もしくは半殺し)を見せてじっくりと思いを噛みしめてもらう…ぶっちゃけお涙頂戴の展開がファフナーには多かったので、まぁ今回も道生が最後に見せ場を作って退場と言う展開を思い描いていたんだけど、予想を三歩も四歩も上回る壮絶な展開にうちのめされました。
殲滅戦をしているような殺戮の嵐に身ぶるいし、脱出ポッドを鷲づかみした上にご丁寧にも頭部に叩きつける徹底ぶりにはカタルシスの雨あられ。
ただし物語の方はますます混沌としてきた。
そういえば狩谷由紀恵なんてキャラもいたなぁ…と久々に登場した新国連は、最終決戦どころか竜宮島にとって災厄にしかならないし、乙姫のフェストゥムに人間の感情を学んでもらう遠大な計画も、触手攻撃とか体内進入とかヘンなやり方ばかり学んでいくし、一騎はドーピングのしすぎでいつ同化現象を起こしてもおかしくないのに総司しか見えないヤバい状態に…。
心の闇に立ち向かえ!目指せ因果地平の彼方!
(期待度: ★★★, 満足度: ★★★★, サブキャラまで丁寧に殺していくとは…: ★★★★)
脚本: 冲方丁, 絵コンテ・演出: 榎本明広
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19世紀末の霧の都ロンドンを舞台に、貴族の代打ちとして賭けチェスの勝負に挑む真剣師の物語。今年読んだライトノベルの中ではもっとも異色の設定だろう。でもって登場するヒロインは、拘束されて育てられたために四肢の発育が制限され人形のように座ることしか出来ないと言う凄まじい設定。それでも記憶の天才と言う能力を生かして安楽椅子探偵でもやるのかなと思ったら、なんと彼女は自閉症特有の症状を見せ、疑似恋愛対象としてはかなり扱いにくく、雰囲気的にはダスティ・ホフマンのレインマン。
英国の誇る伝説的な棋士であるブラックバーンと言う人物を知ることが出来たのは大きな収穫だった。一方でチェスの試合が相当抽象的に描かれているためにどこか雲を掴むような感じで、牌譜のない麻雀小説みたいに物足りなかった。萌え的にも「夏日」を素直に楽しめるようじゃないとキツいものがある。
カトゆー家断絶より。
他にも、犬が乗ってます!レトリーバーが乗ってます!ダックスフンドが乗ってます!と、この手のステッカーはやたらと目にする。ここに書いてあるように軽い自己主張とさりげないアピールなんだろう。
今回も原作ほぼそのままなんで、不満はないもののどこか物足りない…。作画の方も可もなく不可もなく、こじんまりとまとまってしまってネタ的には少なめ。…アニメ作品的には安定しているのはいいことなんだろうけどね。
ここらへんから、勘違いラブコメ漫画の色彩がますます強くなっていくわけだけど、奈良みたいな業界水準の優柔不断系のキャラじゃなく、播磨みたいなキャラがラブコメ的な思考をしているのがスクールランブルの面白いところ。
逆に播磨が出ないとどこか張り合いがなくて、烏丸の話に至っては、サッパリわけわからん。もっとも折り畳み傘みたいに器用に開くカッパセットの葉っぱの傘にはちょい受け。
(期待度: ★★★, 満足度: ★★★, 烏丸の(実質)見納め: ★★★)
脚本: 高橋ナツコ, 絵コンテ・演出: 佐藤昌文
このあたりの意味不明四文字造語はホント紛らわしい。つい最近まで、「まほらば」を由緒正しい「まほろば」と勘違いしてました。
†「ただし一回だけよ」
裏切り者の純子をシめてやるッ!
砂ぼうずが見守る中、制裁は行われた。
…てなわけで始まった、純子を砂ぼうず秘密基地に拉致監禁しての二人だけの10日間。砂ぼうずの童貞パワーは純子に通用するのだろーか?
この手の話をまるまる30分やるとは思わなかった。それもこんなシリーズの終盤に…と思ったら以外にも「砂ぼうず」は2クール作品らしい。前回の予告で「見逃したら、私のシモベ〜」などと最近のネタを披露しつつも、どうも純子のキャラ造形が古くさくて個人的には今ひとつと言ったところ。極端な巨乳に加えて白い水着に赤いハイヒールなんて完全にオヤジシュミだしねー。
(期待度: ★★★, 満足度: ★★★, 妙子相手の話なら神だったのに: ★★★)
脚本: 山口宏, 絵コンテ: 稲垣隆行, 演出: 粟井重紀
†「地獄で後悔するがよい。愚かものども!」
縮退炉とか旧訳聖書とか最初の人間アダムとか物理法則を無視したレーザーとか今回も庵野ワールド全開。ホント好きだよね〜。
やたらと偉そうなガーゴイルやネオ皇帝、マリーとサンソンの別れなんかは、結末を知っていると面白さが増す。あとはエクセリヲン出撃直前の総員退艦から、艦長に命を預けて乗り込む流れは、ヤマトで繰り返されてきたような浪花節だけどやっぱりいいなぁ。
(期待度: ★★★, 満足度: ★★★, 今見ても作画はいいね: ★★★★)
脚本: 大川久男・梅野かおる, 絵コンテ: 浦野寛徳, 演出: 牧野滋人・犬枕王