仮藻録 in January, 2005

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16 17 18 (濃霧-gNorm- ひょうたん書店 準公式サイト) ★砂ぼうず #14 「小砂と、フルオート」 ☆らいむいろ流奇譚 X Cross #03 「はじめての先生」 ☆スターシップ・オペレーターズ #03 「コール・フロム・ホーム」">19 20 21 22
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2005年1月1日(土)

新年あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。

To Heart〜Remember my Memories #13 「それぞれの未来へ」

今年の初アニメがこれ。
ToHeart が発売されたのは1997年の春。順調に進学していれば最後のシーンはちょうど現在のあかりと浩之の姿つーわけで、ジジ臭くも歳月の移り変わりの早さを実感してしまう。

突如始まった新作 ToHeart も終わってみれば、キャラが多い分だけ個々の掘り下げが甘いと言う恋愛ゲームを原作にしたアニメのいつものパターンだし、キャラ造形の古さもあってかって熱中した思いが再び戻る事はなかった。
自分的には、あかりがどーも好きになれず、最後まであかりの尻に敷かれていたようだったのもマイナス。思い起こせば自由だった日々も終始あかりの監視下で、泳がされていただけじゃねーのかと穿った見方をしてしまう。

ToHeart と言うと、ゲームでは感動…とまではいかなくとも胸を締めつけられるような演出に目頭が熱くなることが多かったのに、今回のアニメではクライマックスに OP を流す演出が単調で単調でとことん嫌だったのに最終話まで使い回されてめらめらと拒絶感……。そういう契約でもあったんだろーか?
(期待度: ★★, 満足度: ★★, 恋愛ゲーム原作アニメに名作無し: ★★)

脚本:叶希一, 画コンテ: 別所誠人, 演出: 秋田谷典昭


2005年1月3日(月)

Pen4で自作機組むって言ったら兄貴に殴られました2(2ch PCサロン板)

激しく面白い。かなり長いんですがスレの最初に転載されていた前スレの書き込みを一気に読んでしまった。最近の PC 自作オタってこんなキャラなのだろーか?

ゲーム関連書籍リスト

攻略本やファンブックを除いた、ゲーム文化・システムなどを紹介した膨大なゲーム本リスト。

スクールランブル #14 「みたことある?かわいくなくない?よろしくおねがいします?」

†「最低だよ…播磨くん!」
連鎖!連鎖!連鎖!
勘違いと思い込みで、悪い方向に悪い方向に進展するスベり具合が素晴らしい。最近の引き延ばし気味の展開と比べるとこの頃のスクールランブルは本当に楽しかった。

読み直してみると愛理の orz ポーズとか、うじゃうじゃと大量のセミが群がるところなんかは原作を踏襲していたりと、セリフ同様に必要以上に原作を意識しているようだ。アニメ独自の回転縮小させながら「しまったー」と叫ぶカットはマンネリ気味なのでそろそろ新境地を開拓して欲しい。

怪力レスリング娘・一条かれんにはどうも食指が動かないし、天満はすっかり天然トラブルメーカー。自分的には、チョイ役ながらも出番が増えてきた八雲に期待したいところ。
猫好きなところ、薄着なところ、涼しげな視線など、前回今回と頭一つ抜けて魅力的なヒロインに描かれている。
(期待度: ★★★★, 満足度: ★★★★, 季節感: ★)

脚本: 金春智子, 絵コンテ: 麦野アイス 演出: 西村大樹


2005年1月5日(水)

らいむいろ流奇譚 X Cross #01 「漢の名は強志朗!」

売れれば先生、売れなきゃ用無し。この理論で言えばあかほり先生はアニメ業界の一大ネームバリューなんだろうけど、何だろうこのチープな作りは……発売した翌週でワゴンセールで並んでいるような安っぽさだ。
劣化コピーの更なるコピーと言うか、前作を水で薄めたような冴えない印象しかない。

差別化のために前作では学究肌だった主人公も熱血キャラになってバリバリの体育系となりって感情移入の点でもマイナス。早くも寸止めハーレム空間のど真ん中にいるようだけど、それを取り巻くヒロインが従順と言うよりも洗脳されているような惚れ方なので、萌えると言うよりもじりじりと後退ってしまう。

長々と文句を書いてきたけど、この手のハーレム型の萌えアニメは、物語も世界観も単なる添え物でしかなく、一人でも気に入ったキャラが出て来れば見違える程に面白くなるので、評価はそれから。
気になるキャラはおでこの文学少女。もう少し奥行きのあるキャラ描写をしてくれるといいんだけどねー。
(期待度: ★★, 満足度: ★, 戦闘描写: ★)

脚本: 大和紅, 絵コンテ: 冨永恒雄, 演出: 中村賢太朗
監督: 冨永恒雄, シリーズ構成: あかほりさとる, 制作: A.C.G.T

スターシップ・オペレーターズ #01 「カウントダウン」

†粗筋
原作は水野良(電撃文庫)。最新の宇宙護衛艦に乗り込んで、降伏した祖国に代わり悪の王国軍と単独で戦い続ける士官候補生たちの物語。彼らは銀河ネットワークと契約して運用資金を捻出するのだった。

スペースオペラに現代の日本の社会情勢をスパイスとして散りばめたような作品。ただし刊行されたのが2001年と言うことで、今の日本と言うよりも、中東のネットワーク局と連絡を密にして、戦うイラクの武装集団とかぶってしまうのはなんだかなぁ…。

アニメ作品的にも今回はメリハリのない視点で延々と会話劇が続くのでやたらと退屈。物分かりがいいと言うか、キャラ同士の対立が無いのでドラマに欠ける。
一方で目玉となりそうな戦闘シーンも、ナディアの壮絶な戦いを見た後と言うこともあり盛り上がりに欠けると言うのが素直な感想です。GUNDAM SEED と同レベルの政治や軍事ネタはほどほどにして、艦内恋愛ものを期待したいところ。

(期待度: ★, 満足度: ★★, 説得力: ★★)

脚本: 富沢義彦, 絵コンテ: 渡部高志, 演出: 浅見松尾
監督: 渡部高志, シリーズ構成: 富沢義彦, 制作: J.C.STAFF


2005年1月6日(木)

魔法先生ネギま! #01 「Asinus in cathedra」

100円ショップの代表的なチェーン店であるダイソーに初めて入った時のような感覚で、よりどりみどり商品がずらりと並んでいるものの、よく見るとやたらとチャチで値段相応みたいな…。とにかくキャラクターデザインが省略化されすぎていて、キャラの魅力が相当スポイルされているのは残念。一話からこれだもんね…。

原作の赤松氏は、漫画家の中でライトおたのマーケットリサーチと言う点でズバぬけた才能を持っているだけに、最近流行りの魔法(or 超能力)学園ものの中でもとびっきり目立つ作品に仕上がっている。早くも居心地のいい空間が待っているのを感じるので作画にストレスを感じつつもしばらくこの作品世界に浸ってみるとします。(^^;

萌えキャラは VS騎士ラムネ&40炎のカカオ姫みたいな目隠れキャラで図書委員の宮崎のどか。うげーまたもや能登キャラかよ…。
(期待度: ★★, 満足度: ★★★, 監督しない作監: ★)

監督: 宮崎なぎさ, 脚本: 大河内一楼, アニメーション制作: XEBEC
絵コンテ: 宮崎なぎさ, 演出: 中津環, 作監: 本橋秀之

JINKI:EXTEND #01 「少女が見た戦場」

新番組は内容はともかくうんざりするような作画続きで頭が痛くなりそうだった。そんな中久々に目を剥くような作画クオリティを見せてくれたのがこの作品。巨大ロボの重量感や、「タメ」とか「緩急の付け方」と言った動きのタイミングにはアニメーターの職人芸を感じるくらい良かった。

とは言えストーリーはコロコロ系の小学生異世界召喚ものパターンなのが辛い。白昼堂々誘拐されて南米ベネズエラに連れて来られたプラモデルが好きな中学生の女の子青葉が見たものは、巨大ロボットで、そこでは、古代人機と言う謎の機械生命体と、人機と言う巨大ロボット兵器が戦う場所でもあった!
荒川稔久がシナリオを書いているのでそれなりに面白くなるとは思うけど、自分的には苦手なパターンかな。姫カット?のヒロイン中心に話が進めばいいんだけど…。
(期待度: ★, 満足度: ★★★★, メカ作画: ★★★★)

監督: むらた雅彦, シリーズ構成: 荒川稔久, アニメーション制作: フィール
脚本: 荒川稔久, 絵コンテ・演出: むらた雅彦

Xenosaga THE ANIMNATION #01 「覚醒」

るーるーるーるる、るるるーと、壮大な SF 叙事詩の始まり。時間がなくてざっと見ただけなのと、専門用語頻出・背景説明微々の作りは原作ゲームをプレイした人向きの作品のでようで、フィーリングでしか分からなかった。(^^;
何はともあれ、KOS-MOS や百式観測器と言った AI 美少女萌えの作品は確かなので、邪神の呪いに負けず頑張って欲しい。
(期待度: ★, 満足度: ★★★, アレンのびっくり顔: ★★)

チーフディレクター:古賀豪, シリーズ構成: 竹田裕一郎, 制作: 東映アニメーション
脚本: 竹田裕一郎, 演出: 古賀豪

「巡洋艦サラマンダー」 谷甲州 [ハヤカワ文庫JA]

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航空宇宙軍史の一冊で、第一次外惑星動乱末期の戦いを描いた短篇集。末期戦オタと言うわけじゃないけど、敗色は濃厚、装備は貧弱、兵士の士気低下、補給も跡絶えがちながらも最後の勝利を信じて敵の大軍に立ち向かう悲壮感溢れるシチュエーションはどうも燃えるものがある。

「巡洋艦サラマンダー」では、外惑星連合が投入した最強にして唯一の巡洋艦サラマンダーの戦いを、外惑星連合側から描いた短篇。たとえ優秀な個艦があっても、補給、維持修理、情報収集と言ったそれを支えるバックアップのシステムが無いとどうにもならないところは考えさせられる。

続く「サラマンダー追跡」では、航空宇宙軍から見たサラマンダーの戦い。公試も行わず造船官など技術チームを載せたまま実戦投入されたりと内情はボロボロのサラマンダーに最初のうちは翻弄されるものの確実に追い詰めていく
以下外惑星連合の捷一号作戦「アナンケ迎撃作戦」、戦後処理をはさんだ「最終兵器ネメシス」と続く。

15年程前に書かれた SF 作品とは言え、科学技術・戦争形態・政治と言ったレベルで今でも十分に通用するリアリティを感じます。基本的に暗〜い SF 戦記物と言うことで読む人が限られそうですが、細々と伝えていきたい作品なのは確か。とは言え今じゃ古本屋でたまに見かける程度なんだよね。


2005年1月7日(金)

アニメージュ 2005年2月号

スペシャル CDROM に、【AIR】第1話特別映像だそうでー、MOON PHASE 雑記 01/06 によると、A パートまるまる収録とのこと。(未確認)

機動戦士Zガンダム #13 「シャトル発進」

†粗筋
ジャブロー侵攻作戦を成功させたエゥーゴの降下部隊のパイロットはシャトルで再び宇宙に帰還。一方でカミーユとクワトロたちはハヤトたちとガルダ級超大型輸送機アウドムラで別経路を取る。

新章突入のようでキャラの入れ替わりが激しい。

可愛くねえクソガキに成長したカツ・レツ・キッカはともかく、お腹を大きくしたフラウ・ボウには涙……。ロベルト中尉も脇を固めるパイロットとして存在感があったのに、アッシマーの強さを印象付けるためか、こんな所で散ってしまうとは残念。

作画の谷間のようで無印の頃みたいな絵が続く中で初登場の、ブラン・ブルターク少佐は。こんなヤツいたっけと言う感じで完全に忘れてました。一方でアッシマーはちまちまと登場して嫌らしい攻撃をしてくるのでけっこう印象に残ってる。
もっとも今回は、百式とMk2のパーマン飛行、更には基地外カミーユとクワトロの「そんな大人、修正してやる!」「これが若さか……」など強烈なネタでお腹一杯だったり。
(期待度: ★★★, 満足度: ★★★★, フラウは萌えキャラだったのに……: ★)

脚本: 大野木寛・斧谷稔, ストーリーボード: 杉島邦久・斧谷稔, 演出: 杉島邦久

ああっ女神さまっ #01 「キミは女神さまっ?」

丁寧に作られているのはひしひしと感じるものの、プリミティブな萌えアニメと言う感じで、妹が12人出来たり、死んだペットが1ダース程メイドになってアパートに押しかけてきたり、動く魔人形が部屋を占拠するようなアニメに慣れてしまった身からすると、どうも物足りないです。主人公は平凡の大学生であることをしつこい程に強調する導入部や、主人公の交遊関係を描き、ウザい先輩キャラをどっさりと登場させるあたりは、洗練されすぎた今の萌えアニメが忘れて久しいと言うことを実感。

見所は、80年代の非モテ系キャンパスライフ。テレビは回転チャンネル、ラジカセは押しボタン式、アパートに一つの黒電話を自室まで引っ張って使ったり、ビデオはベータマックス SL-J9?と言う80年代中頃の家電に包まれた生活がちょっとしたレトロ感……と思ったのもつかの間、作品の設定は 2005年 なの?

まぁいろいろ不満はありますがベルダンディーが井上喜久子さんのままなので全て許すっ!一方でスクルドも久川綾さんのままなのか。時の流れを感じるなぁ。
(期待度: ★★, 満足度: ★★★, 今更感: ★★★★)

脚本: 合田浩章, 絵コンテ・演出: 合田浩章
監督: 合田浩章, シリーズ構成: 合田浩章・渡辺陽, 制作: AIC

「学校を出よう!(3)」 谷川流 [電撃文庫]

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「……高崎さまはわたくしをどんな人間だと思っているのです。ひょっとしたら、優しく微笑んだり人に紅茶を勧めたりしない女だと、勘違いなさっておられるのではないのですか?」
「お前の印象を四文字熟語で言うと、そうだな、傲岸不遜」
「毀誉褒貶のいずれなのです、それは?」

最近は評判がいいようなので騙されたと思って購読再開。
密室消失事件を依頼された光明寺茉衣子たち妖撃部は捜査を開始。何でもありの超能力学園もので、本格ミステリをやるのか?と思いきや、定番のドタバタネタの始まり始まり〜。

何はともあれゴスロリお嬢様の茉衣子が全ての萌え小説。今巻はちょっと高飛車でちょっと不思議な黒衣の美少女茉衣子の魅力が全てでした。白衣の宮崎と二人のコンビでぐいぐいと物語を引っ張って行けそうな気がするので続刊にも期待したいところです。


2005年1月8日(土)

自分のサイトの簡易表記(たつをのホームページ)

一部でブームってこれのことなのか…。タブを大量に表示した時など分かりやすいので、そのうち自分でもやってみるかも。

ピーチガール #01 「ラブ・ハリケーン!」

公式サイトの濃ゆいキャラデザの女子高生ヒロインを見ただけで、いひっと後ずさりしてしまった作品だけど、中身の方は、容姿にコンプレックスを持ったり恋の三角関係に悩む多感な年頃の少女を描いたコテコテの少女漫画だった。人工呼吸にドキドキするお約束シチュエーションも、このキャラだとかえって新鮮だったかも。

問題はこのキャラに慣れるかどうか。
褐色系は好きだけど、.hack//黄昏の腕輪伝説のレナとかガンスリンガーガールのトリエラとか、よく考えたらお気に入りは褐色ロリだからね。(^^;
(期待度: ★, 満足度: ★★, 骨格もゴツい: ★★)

監督: 石踊宏, シリーズ構成: ときたひろこ, 制作: スタジオコメット
絵コンテ: ときたひろこ, 絵コンテ・演出: 石踊宏

それにしても全18巻累計1200万部(講談社発表)は凄い。最近売れると言われてきたライトノベルの世界では、「キノの旅」ですら7巻でやっと270万部だもんね。

舞-HiME- #14 「ねらわれる学園」

蝕の前に姫を確保するために、シアーズ財団の力を表沙汰にしたアリッサは、"戦車"以下地上部隊を投入して学校を制圧。舞衣たちを追い詰めていく……。
一気に話が進んで、各キャラの見せ場も多いんだけど、萌え要素がほとんど無くなったことでどこか不満なのは贅沢な悩みか?

キャラ的には検査を前に浮かない顔をした雪之が良さげ。一方で遥は結局お馬鹿な子で終わりそうなのが残念。
あとはなつきが活躍してかっこいいところを見せてくれるとホッとするよ。雑魚キャラ相手にはとことん強いんだけどね。
(期待度: ★★★, 満足度: ★★★, コメディ要素少なめ: ★★)

脚本: 吉野弘幸, 絵コンテ: 須永司, 演出: 菱川直樹


2005年1月9日(日)

「スターシップ・オペレーターズ」擁護集

070-アーステイル-呼出し中より。
アニメでは描かれていない原作の設定が大量に出て来るので注意。
これだけ大量の疑問があること自体が、アニメ版での説明不足・描写不足を裏付けている。第一話で見せ場を作らなくてはならないとは言え、もう少し丁寧に描写して説得力のある展開を見せて欲しかった。

まじかるカナン #01 「魔法戦士カーマイン登場!」

†ロリオタ御用達の没個性型魔女っ娘アニメ
原作は1998年12月に発売された PC ゲームソフト。
アニメでは、魔女っ娘アニメのデファクトスタンダードをなぞっているのはいいとして、売りがぽよよん・ろっくのキャラデザとヒロインのちはやを演じる広橋涼と言うアニメファン的にはどこかで見てきたイメージが強烈なので、どこか印象の薄い作品に見えてしまうのは残念。

一方で強烈にアピールしているのは、更衣室の着替えに始まってお風呂とか変身シーンとかやたらと肌色の画面が多いところ。もう幼女の裸は飽きたよ(←嘘)と思いつつも、茶でもすすりながらまったりと見ていくとします。文句を言いつつも、ヒロインがアホ毛のひんにゅーボクっ娘とツボ突かれまくりなので見るしか。(^^;

それにしても、なのはの続編を見たいと言う渇望感がひしひしと湧いてくる。なのはでは魔女っ娘フォーマットで敷居を低くしておきながら、、ビーム兵器が乱舞する魔法バトルを見せたい、友達になる過程を劇的に描きたいと言う作り手の意志がはっきりしていて、そこらへんを徹底的に描いてくれたのが良かった。この作品でもそういう作り手の描きたいものが伝わってくるといいんだけどね。
(期待度: ★★, 満足度: ★★★, 狙いがちょっとあざとい: ★★)

監督: 阿部雅司, シリーズ構成: 山田光洋, 制作: AIC. A.S.T.A
脚本: 山田光洋, 画コンテ: 阿部雅司, 演出: 加藤顕

「学校を出よう(4)」 谷川流 [電撃文庫]

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†粗筋
とある女子高生を捕獲してこいと真琴から命令されるままに電車で現場に向かう宮野と茉衣子。時を同じく第一 EMP と第二 EMP も女子高生捕獲に動き出し、重要人物である彼女・中嶋数花をめぐって三つ巴の戦いが勃発する。

とにかく前半は面白かった。前作でキャラ立ちしていた茉衣子がメインとなり、マッドサイエンティスト風に白衣をなびかせて戯言系の喋り方をする宮野と、辛辣なツッコミキャラである茉衣子の二人の会話を読んでいるだけでも充実した時間を過ごした気分。(^^;

ただしライバルもどこかで見たような能力の持ち主ばかりで今ひとつ印象が薄かったのと、謎の女子高生・中嶋数花の設定が、大昔の SF 作品を彷彿とさせる荒削りな「アイデアストーリー」なので、自分的には観念的すぎてついていけなかった。ちなみに萌え度もゼロに近い。弟の設定とか面白そうだったのに。

「仮想巡洋艦バシリスク」 谷甲州 [ハヤカワ文庫 JA]

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十数年ぶりの再読。今読むと星野之宣の「2001夜物語」を読んだ時のような、宇宙のパイオニアたちのフロンティア・ロマンを描いた作品が多いことに気付いた。

表題作の「仮想巡洋艦バシリスク」は、第一次外惑星動乱時に活躍しながら戦闘の損傷で太陽系を飛び出してしまった仮想巡洋艦バシリスクが150年ぶりに発見されたことに始まる。航海日誌を元に艦長の宇宙での数奇な運命を描いている。WW2 の独軍の U ボートもそうだけど、生還困難な通商破壊作戦など絶望的な戦いに向かうクルーは艦長以下精鋭が選ばれるのが常で、生還が不可能になりながらも黙々と任務をこなす姿に涙。

「砲戦距離12,000」は、長距離レーザーシステムを搭載した試作型の無人艦攻撃機ヴァルキリーに偶然遭遇した船団護衛の警備艦との戦いが描かれる。遠距離砲撃の命中精度を上げるために、散布界で包んで夾叉させると言うアイデアは軍事好きには当たり前すぎて、説明もくどいような気もしますが、このやり方を宇宙での射撃管制システムに応用した例は始めてだったと思う。戦闘描写は今読んでも十分すぎる程のリアルさと臨場感を感じました。アニメ化…しても退屈すぎてツマランだろーけど。


2005年1月10日(月)

UG☆アルティメットガール #01 「アルティメット作戦第一号!」

ロリぷにヒロイン、エロ重視、特撮ネタと、m.o.e. 定番の要素が詰まったちょっとエッチなお馬鹿アニメ。特撮方面に関しては無知蒙昧なのでサッパリなんだけど、巨大化して画面狭しと登場する女の子を見ているだけで十分楽しめました。
守岡英行氏によるキャラデザに加えて、ちょっぴり被虐心をそそるヒロインの見せ方はこれからも期待できそうだし、変身シーンもコレクターユイのムトウユージと言うことで残り二人にも凄いものを見せて欲しい。
(期待度: ★, 満足度: ★★★★, エロアニメ度: ★★★★)

監督: ムトウユージ, シリーズ構成: 西園悟, 制作: スタジオマトリックス
脚本: 西園悟, 絵コンテ・演出: ムトウユージ

まほらば #01 「ようこそ鳴滝荘」

†粗筋
専門学校に通うために上京した主人公が下宿に選んだアパート「鳴滝荘」の管理人さんは、はとこの高校2年生の女の子だった。何やらいわくつきの住人たちと新しい生活が始まる。

†古い酒を新しい酒袋に
原作は未読。作画・コンテとも上々の滑り出しアニメ作品としてはかなり期待できそう。ただし癒し系のまったりアニメ、ハートフルコメディですよ〜と言う力強いオーラを感じるものの、今のところ作品独自の売り要素が薄いのが作品的にちょっと弱いかな。

†感想サイトを見るとリトマス試験紙になってますねー
管理人さんがエプロンをつけてアパートの前を箒で掃除をしていたり、酒豪の年上女性や正体不明のオヤジを見ると「めぞん一刻」が目の前でちらついたり、何かの拍子で変身するのは「らんま 1/2」(*1)を想像してしまうのは、元るーみっくファンの宿業みたいなものだから許せ。こればかりは上書き不能。
(期待度: ★, 満足度: ★★★, お気に入りは一児の母かよ: ★★★)

監督: 木村真一郎, シリーズ構成: 山田靖智, 制作: J.C.STAFF
脚本: 山田靖智, 絵コンテ・演出: 木村真一郎

*1: 多重人格だととり・みきの「くるくるクリン」の方が近いか…

2005年1月11日(火)

2ちゃんねる「エロゲーノベルを読んでみよう」まとめページ

かーずSPより
自分的に面白かったのは、ちょうど最新の更新にある「秋桜の空に」で、Kanon や Air の喋り方を10倍ダメにしたような会話がツボで、ゲーム未読だったのに十分に楽しめました。

2004年フリーソフト10選(tokix.net)

かーずSPより
窓の杜大賞2004に納得いかない作者が選んだ10個のソフト。
GoogleDesktopSearch が未だに Windows 対応のみってのは納得いかんなぁ。Beagle が Gnome の標準ツールとして提供されるのもいつになるか分からないし…。

スクールランブル #15 「マンガでカンちがい!ケータイですれちがい!夏と花火と友だちと……」

主人公の天満と播磨を蚊帳の外に展開される、周防美琴と沢近愛理の友情修復ストーリー。このあたりで描かれた美琴は、友人思いで、がさつな面もありながら、初恋の先輩への気持ちを胸に秘める乙女チックなところも持ち、ついでにバストのラインにもそそられる魅力的なヒロインだったのに、今にして思えばこの頃がピークだったようで、じわじわと出番を少なくしているのが残念。

逆に愛理の方は、アニメで見直してもやっぱ高飛車で自己中なわがままお嬢様キャラの磨きがかかっているのに、人気は翳りを見せずマガジンの第二回投票だと女性キャラでは人気トップ。
とは言え内面を隠すために虚勢をはるところにはぐっと引き付けられるのも事実で、強気なセリフ一つ一つにも愛を感じてしまう。やっぱり美人は得だっ。(^^;
(期待度: ★★★★, 満足度: ★★★★, シーン構成: ★★)

脚本: 金春智子, 絵コンテ・演出: 濁川敦

焼きたて!!ジャぱん #13 「ヘイお待ちィ!! メロンパンでメロンメロン!」

新人戦一回戦の課題はメロンパン。水乃と月乃の姉妹対決を軸に大会を描くのかと思いきや、単に噛ませ犬だったようであっさりと敗退。萌えないボクっ娘の水乃がお暇するのはいいとして、月乃の方もやたらと表情が堅くてどうも萌えにくい。

ついに ED にまで進出したアフロ店長と、子安氏の怪演は相変わらず強烈なんだけどね。
(期待度: ★★★, 満足度: ★★, リアクション重視: ★★★)

脚本: 大和屋暁, 絵コンテ・演出: 政木伸一


2005年1月12日(水)

日本経済新聞は信用できるか(Passion For The Future)

カトゆー家断絶より。
『日本経済新聞は信用できるか』(PHP出版)の書評。
最近はエンターテイメント特に、アニメやライトノベル方面にも力を入れてますが、本質的に煽り体質なところが、日経らしいと言うか素直に信用できなかったりします。

らいむいろ流奇譚 X Cross #02 「甘い衝撃」

前回から時間を戻して、陸軍らいむ隊隊長に任命された強志朗がつむぎと再会する話。
引きまくりだった第一話に比べるとまっとうな出来だけど、ツッコミどころが無いと(*1)さっぱり面白くない。

†「あたしって不幸〜」
そういえば眼鏡っ子オンリーアニメがあったりと、眼鏡っ子には熱心なファンがいるのは分かるけど、やっぱりメインヒロインが弱いです。
ドジっ娘メイドの眼鏡っ子と言うベタベタすぎる設定で、シスプリなら鞠絵、センチなら美由紀くらいのポジションがせいぜい。前作の「絹」の方がまだ個性的だったのね。
(期待度: ★, 満足度: ★★, ぎこちない動き: ★)

脚本: 木琴童一, 絵コンテ: 冨永恒雄, 演出: 守田芸成

砂ぼうず #13 「理想と現実」

†粗筋
強欲・打算的・自己中心的と三拍子揃った砂ぼうずとは正反対の価値観を持った好青年・海堂勝が登場。幼い姉妹を助けたことで共倒れになり、不幸にも砂ぼうすに助けられた彼は、奴隷市で売られてしまいそうになる。

前回のおちゃらけた話とはうって変わってシリアスなテーマ性の強い話
平和なオアシス国家から関東大砂漠に迷い込んだ海堂は、現代人に近い強さと弱さを合わせ持つキャラで、彼と砂ぼうずを比較することでこの作品のテーマを際立てていました。
プロットも面白く、シリーズでベスト3に入る傑作だと思う。

2クール目突入に合わせて、OP と ED も変更。それにしても ED の変わり具合は凄いなぁ。

(期待度: ★★★, 満足度: ★★★★, 現代性もあるテーマ: ★★★★)

脚本: 中村浩二郎, 絵コンテ: ゆきひろ, 演出: 原田孝宏 

スターシップ・オペレーターズ #02 「トラファルガー・クライシス」

キャラの名前が覚えられないのに加えて、アニメでは王国の勢力や人類圏の広さなど背景世界の説明をばっさりと省略しているので、未だ作品世界がよく分からん。

中世騎士の馬上試合(JOUSTING)みたいな宇宙艦同士の一騎討ちも、これがこの世界の戦争スタイルと言えばそれまでだけど、自分のシュミには合わなかった。
(期待度: ★★, 満足度: ★★, 原作を読めと言う無言の圧力: ★★★)

脚本: 富沢義彦, 絵コンテ: 渡辺高志, 演出: 清水一伸

*1: 陸軍なのになぜに旭日旗[海軍旗]なんだと思ったくらい

2005年1月13日(木)

桜庭一樹さん「推定少女」など重版決定(のべるのぶろぐ)

CAX の日記より。
「君の歌は僕の歌」がいくら探しても見つからないんで、見かけたら買っておこう。「推定少女」はもちろん「赤×ピンク」も去年読んだ本の中では強烈に印象に残る作品でした。一方でデビュー作の「AD2015隔離都市」はどこがいいのかさっぱり分からなかったし、ノベライズの評判も今ひとつ芳しくなかったりと、バラツキが大きいのが弱点。

DVD「戦闘妖精少女 たすけて! メイヴちゃん」−美少女戦闘機が、量産される“萌えアニメ”に問題提起(Impress AV Watch)

設定を読むと耳が痛いなぁ…。
ただし監督はいいとして脚本ももりたけし氏と言うのは微妙。

メッタ斬り!版 芥川賞、直木賞選考会

既に結果は発表されてますが、伊坂幸太郎氏は前回に続いてノミネートだけに終わったりと自分的にはどうでもいい結果に。
こっちの選考会の方では、ノミネートされていない作品、『夜のピクニック』、『砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けない』、『泣き虫弱虫諸葛孔明』へのちょっとした言及が面白かった。

魔法先生ネギま! #02 「Omne initium est difficile」

相変わらず夢も希望も無い作画が続いてますが、このまま最後まで続きそうな気もするので覚悟完了つーことで、「のどか可愛いよのどか」言い聞かせながらとシスプリで鍛えた脳内補完能力をフルに使って見ていきますよ、最後まで。

物語の方は、最初は敵対的だった明日菜と仲良くなっていく仮定を通して、ネギの生い立ちや目的の説明。10歳と言う設定に驚いたけど、感情移入できる年齢がワイドに…と言うか精神年齢が低くても対応できるようになってきた自分に複雑な心境……。
邪な気持ちに走らず、女の子にちよほやされるだけのヌルい時間を素直に楽しもう。
一昔前の「卒業」(C)エルフ みたいに、生徒を成長させていくのを見守る作品と言うよりも、先生が成長していく物語なのね。

それにしても31人は多い。かって好きだった「絶対無敵ライジンオー」ですら、5年3組は18人だった。のどかに一目惚れしたので、前回のラストを受けて彼女が最初のお楽しみの時間を見せてくれるのかと期待していたんだけどサクサクと退場。次回の再度の押し倒しに期待しよう。
(期待度: ★★★, 満足度: ★★★, 読めないサブタイに意味はあるんでしょうか?: ★)

脚本: 大河内一楼, 絵コンテ: 岩崎良明, 演出: 石倉賢一

未来少年コナン #11 「脱出」

久々のアクション回。コナンの活躍がテンポ良く描かれるのはいいとして、全体的に大味かな…。
それでもダイス船長のバイタリティのあるところや、部下から信頼厚いところが描かれたり、逆境に強いモンスリーの姿が見られただけで十分。
あとは津波と言う言葉に少し動揺するモンスリーなんだけど、19話の「大津波」はちゃんと放送してくれるんだろうか?
(期待度: ★★★★, 満足度: ★★★, フライングマシン: ★★)

脚本: 吉川惣司, 絵コンテ: 石黒昇, 演出: 宮崎駿・高畑勲


2005年1月14日(金)

2004年の米国アニメーション映画興行成績

ARTIFACT@ハテナ系より。
アニメと言っても向こうは 3DCG 作品が主流。人気の面で日本アニメを引っ張っていたポケモン・遊戯王は下火のようで次なる人気ジャンルが欲しいところ。

TBS 公式サイトのローゼンメイデンキャラクター人気投票結果発表

翠星石の圧倒的人気…と思っていたのになぁ。ジュンの不人気は納得。

海外低額小切手の恐怖(たけくまメモ)

ネット広告なんかのトラブルで換金しにくいと言う話はよく耳にしていたけど、ここまで扱いにくいものまであるとは。

機動戦士Zガンダム #14 「アムロ再び」

†粗筋
連邦政府から軟禁状態にされていたアムロは、カツとともに輸送機を強奪してアウドムラに向かう。一方で連邦政府は、アウドムラ追撃にオーガスタ研究所の強化人間、ロザミア・バダム中尉が操縦する可変型MAギャプランを投入。さらにブラン少佐のアッシマーも加わってアウドムラに猛攻を加える。

†「子供のようなこと言うんじゃない!」
強化人間のロザミアさん登場。濃ゆい顔立ちはさておき、偽妹キャラだったり頭が少し弱かったりするあたり、今でも萌えキャラとして十分通用するかも。(^^;

物語の方は相変わらず戦闘シーンが多いと言うのに、続々と初代キャラが登場して誰を追いかけていいのかよく分からなくなってきた。シャアとアムロの感動の再会もどこか印象が薄い。

(期待度: ★★★, 満足度: ★★★, ロザミア以外作画悪し: ★★)

脚本: 鈴木裕美子・斧谷稔, ストーリーボード・演出: 今川泰宏

舞-HiME- #15 「天翔けるミ☆女子高生」

惜しいなぁと言うのが素直な気持ち。
作画とかアクションの見せ方とか伏線とか個々のパーツはいいんだけど、それをまとめて物語として魅せるだけの力に欠けていたような気がする。

アリッサ、深優、シアーズ財団私設艦隊は、凶悪な力を持つ HiME たちのライバルとしては全くの力不足で、残りの HiMe やカグツチの封印された力と言う切札があり余っている状況では緊張感は感じられなかった。

……と言うかシリアスなドラマはさっさと切り上げて、メインには萌え/コメディパートを描きたいと言うスタッフの意図がすすけて見えるところも×。
(期待度: ★★★★, 満足度: ★★, アクションの作画: ★★★★)

脚本: 吉野弘幸, 絵コンテ・演出: 小野学

ああっ女神さまっ #02 「ああっ信じる者は救われるっ?」

この手のSFおしかけ女房ものとか、女ドラえもんものとか言われるジャンルは未だに溢れ、進化発展し続けていると思う。そういった作品と比べるとお約束のシチュエーションをいちいち説明していた前半が長くて退屈。へぇ〜と思ったのは、前回疑問だったやたらと古い家電の意味が分かった程度。最近の一クールの萌えアニメなら、第一話で女神三姉妹が揃っていただろう。

それでも後半描かれた若い恋人気分の初々しいベルダンディーがやたらと新鮮で、ここ何年も感じることの無かった彼女の魅力がふつふつと甦ってきました。新婚さん気分のベタベタな二人を見ていると、これからも楽しんで見られそうな予感がします。
(期待度: ★★★, 満足度: ★★★★, 作画は普通: ★★★)

脚本: 渡辺陽, 絵コンテ: こでらかつのり, 演出: 大下弘


2005年1月15日(土)

17年冬の新番組・いぬまとめ(いぬ日記)

いぬさんの、1月からスタートしたアニメの Overview。
自分のシュミで言うと、地上波では前期と比べるとこれはと言う作品がないんだよね。

PS2 ネギま!店頭促進ムービー公開(KONAMI)

wmv 11.2MB。原作未読者にヒロインの魅力を伝えると言う意味では、アニメ2話分よりも遥かに良く出来ていました。

ピーチガール #02 「トラップ・キス!」

「少女漫画は死んだ……」なんて話はよく耳にした。なんでも情報の氾濫や性の低年齢化で、恋に恋する乙女のバイブルみたいな少女漫画はリアリティを失ってしまったらしい。
この作品は単行本第一巻が1998年発売と言うと連載は97年と8年前の作品なんで、今の少女漫画と言うのはちと無理がありそうだけど、ラブコメの伝統的な人間関係が描かれたり、勘違いで波乱を起こす手法が脈々と伝承されているのを見ると嬉しくなってくる。

†さえ頑張れ
ヒロインのももが早々と本命くんと相思相愛になってしまったので、物語が面白くなるかどうかの鍵はライバルの柏木さえがどれだけ暗躍するかにかかっている。平気で嘘をついて偽情報を流したり、誘惑してキスの練習を迫ったりと、容赦の無い悪女っぷりが面白いです。
(期待度: ★★, 満足度: ★★★, 正統派少女漫画: ★★★★)

脚本: 江夏由結, 絵コンテ: 福島一三, 演出: 渕上真

「学校を出よう(5)(6)」 谷川流 [電撃文庫]

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†ミステリとしては△だけど、SF としては○
この空気は「Sense Off」(PC 18禁ゲーム)を思い出してしまった。あちらでは数学や哲学など衒学趣味的切り口で世界を解き明かそうとしていたのに対して、こちらは多元世界と言う設定の中で、メタフィクション的に世界の謎を解き明かす作品。

物語が何度もリセットがかかったり、6巻のクライマックスがやたらとややこしかったりするのが難点だけど、世界の謎の方は最後に丁寧に説明されるので、丁寧に読めば難解さはそれほどでもなかった。

しっかし、とうとう宮野は悟ってしまったし、E.R.エディスンの代表作のごとく綺麗な構造を見せて終わったりとひょっとしてこれがシリーズ最終巻? 現在刊行中のライトノベルの中で、茉衣子が最萌えキャラなんでこれで見納めかと思うと残念至極。



前半 / 後半 /

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