仮藻録
2005年4月15日(金)
□木村カエラへのオタク人気は「ぬいぐるみと話す女子」だから(さて次の企画は)
http://d.hatena.ne.jp/otokinoki/20050415#p1
至高回路より。
ぬいぐるみと話す女子萌えの分析。正直自分は極上生徒会の蘭堂のりにもプッチャンにも苛立ちの方が強くて、どこが楽しいのかさっぱり分らないんだけど、最近の身長の低いヒロインみたいにちょっとした流行りになるのも考えられるのでメモ。
□ TVアニメ『姫ちゃんのリボン』DVD-BOX化(CD Journal.com)
http://www.cdjournal.com/main/news/news.php?nno=8688
言うまでもなく傑作で、自分の90年代の萌えキャラを5人挙げると姫子は必ず入ってくる。DVD の方は全61話と言うことでさすがに高いなぁ。少し安くなってから買おうか…。
★ハチミツとクローバー #01 「……人が恋に落ちる瞬間を初めて見てしまった。まいったな……」
木曜深夜は見るアニメが多過ぎる!
フジテレビが新たにお送りする新感覚アニメーション。
今までのテレビアニメの常識をひっくり返す
フジテレビの新しい挑戦!まるで連ドラのようなアニメ!
と言う公式サイトのコピーに、出来ればゴミのような駄作でありますようにと、ひっそり願っていたわけだけど、予想を反してなかなかの傑作。原作は YOUNG YOU の連載漫画だそうで、乱獲されて小粒な作品ばかりの既存のジャンル(少年漫画、ライトノベル、ゲーム)と比べて生きのいい作品がごろごろしてそうだ。
話の方はキャラの顔見せ中心で、たいした物語はなかったものの、前半描かれたオンボロアパートの生活感あふれる日常描写と、木々に囲まれたキャンパスの風景が切なくも懐かしく、それだけでこの作品が気に入ってしまった。
コロボックルと言うかミクロ系のヒロインは、可愛い外見とは裏腹にアニメ的な萌えとは無縁みたいでちょっと残念。それよりも上田祐司の演じる大学六年のヘンな先輩キャラがなんともいい味を出していて気に入ってしまった。
このアニメではどのような三角関係を見せてくれるか期待大。
(★★★★)
脚本: 黒田洋介, 絵コンテ・演出: カサヰケンイチ, 作監: 都築祐佳子
監督: カサヰケンイチ, 脚本: 黒田洋介, 制作: J.C.STAFF
★フタコイ オルタナティブ #02 「ノーネーム・デイ」
†「沙羅ちゃん。相変わらずって、何が相変わらず?」
ダイハードな一日だった第一話とうって変わって、長閑な二子魂川の街並みを背景に穏やかでどこにでもありそうな〜しかしこんなアニメを見ているようじゃ絶対に見つけられない〜日常が描かれていた。双子姉妹を両手に抱えてベッドでまどろむ光景…これって二人だけだと中途半端なんだろうけど、三人だと奇妙な安定感を感じます。
†すのこワールド
ナレーションの恋太郎の語り口調。思い付いた事を話しかけてくるような語りが、かなり好きだったりする。過去・未来とせわしなく行き来して断片的なエピソードを語るいい加減な感じだけど、シリーズを通してみればパズルのピースは埋まるのだろうか? 今回は初対面の頃の白鐘姉妹が気になった。どういう過程で今の激甘な関係を構築したのか?
†神は天に居まし すべて世はこともなし
UFO と見間違えたるるとららのパラシュートが二子魂川に降下することで話は新展開。前回みたいな派手なアクションも今回みたいな落ち着いた日常譚もどちらも上々で甲乙付けがたい。相変わらず ufotable は期待を裏切らない。
(★★★★★)
脚本: 金月龍之介, 絵コンテ: 阿部雅司, 演出: 阿部雅司・鎌仲史陽, 作監: 下川寿士
2005年4月14日(木)
□mixi非公式ニュースサイト
http://d.hatena.ne.jp/mixi_love/
かーずSPより。
最近はあまり mixi を利用しなくなってしまったんですが、この手の特化型ニュースサイトは便利なのでメモ。
□『月姫』までの長い途─ぼくらのリアルと美少女ゲーム─ (更科修一郎氏)
http://www.ann.hi-ho.ne.jp/cuteplus/ncp/coco01.html
かーずSPより。
トップページから辿れますが、カラフルPureGirl で連載していた18禁ゲームのコラムなどを Web で公開してくれているありがたい人。
アニメの Air のヒットを受けてアニメ雑誌でもやや場違いな18禁ゲームの小史を最近よく目にする。単に作品の列挙だったりと正直物足りない内容が多い中で、作品と受け手に対して考察しているこの文章は読み応えありました。初出は COCO 2002/7 月号。
★魔法先生ネギま! #15 「Amicus certus in re incerta cernitur」
いいんちょこと雪広あやかの貴重なメイン回。ネギ先生に向けて並々ならぬ愛情を注ぐ彼女の隠された過去が分かり、あやかに対する好感度もアップと言うのは狙い通りだと思う。
ただし原作だとあやかの家に家庭訪問するのはねぎ先生の他に明日菜と木乃香だけで、ドタバタも最小限なのに、アニメではこのあたりが過剰すぎて見ていて疲れてくる類のドタバタに感じました。弟を死産で失うと言うしんみりした場面の前に、プールでミサイル乱射とか、バーサーカーモードで分子レベルまで破壊とかやられてもね…。
(★★★)
脚本: 大河内一楼, 絵コンテ: えんどうてつや, 演出: 浦田保則, 作監: 足立慎吾
★極上生徒会 #02 「ほとばしる青春」
今期期待の作品でした。想像力を刺激するプレーンなキャラクターデザインや、親近感を感じる地味なキャラの性格づけなど、かなり期待度が高かったのに、極上生徒会の説明あたりから微妙になってきた…。
まずは生徒会の設立目的とそれを率いる会長の設定が強力すぎること。ここらへんが極上たる由縁なんだろうけど、これでは非常にラフな話…何でもありの大味なドタバタな話しか想像できない。
早くも今回の終盤から、原子力空母に青春砲?と予想以上にぶっとんだ展開の連続で、敵は学外以外には考えられないと言うこともあり今回みたいな話がひた続くかと思うと頭が痛いです。これでは人間関係をきちんと描いてくれる、普通の学園ものにはなりそうにないなぁ…。
ジャンル的には、舞-HiME やマリみてと重なりそうだと思っていたのに、どうもこいこい7の良きライバルと言う感じになってきたようで、寮の管理人が11歳だったりと、ぶっとんだ世界観を楽しむ作品なんでしょうか?
(★★★)
脚本: 黒田洋介, 絵コンテ: 岩崎良明, 演出: 友田政晴, 作監: 氏家嘉宏・北村友幸
2005年4月13日(水)
□Sound Horizonメジャー第2弾「Elysion 楽園幻想物語組」発売(アキバ Blog)
http://blog.livedoor.jp/geek/archives/18796563.html
買ったよ〜。一通り聞いてみた感じでは聞きなれた Ark を除いてどこか違和感あるんだけど、聞きなれていくうちに少しずつ物語が紐解かれていく感覚が Sound Horizon の魅力でもあるので、しばらく BGM にしておこう。じまんぐ氏メインボーカルの曲はなかったのがちと残念。
□IEでもFirefoxでも崩れないレイアウト(TextOcean)
http://textocean.com/article/7/iefirefox
カトゆー家断絶より。
有名な IE の Box バグなど。
CSS の理想と現実と言うか、無邪気に一般的な解説本だけ読んでスタイルシートを作ると、互換性に苦労の連続で、『CSSバグ辞典スレッド』の要約で報告されている大量のバグを目にすると、途方にくれてしまう。
★ガラスの仮面 #02 「ビビの仮面」
†「私がビビなら陽気になんてなれない!」
さすが名作と言うべきか、興味のないジャンルでも見ているうちにぐいぐい引き込まれているようで、次回の学園祭の本番でマヤはどのようなビビを演じてくれるのだろうか?母親との関係はどうなるのか?と物語の筋を追いかけていくだけでも十分に楽しいです。例の白目演出も地味ながらインパクトのある映像になってました。恐ろしい子っ。
†「恐ろしい…恐ろしい子よ、北島マヤは」
芝居を一度見ただけで台詞も振り付けも丸暗記って、アニメ感想を書くのに欲しい能力だ。(^^; まぁちょい前でも、スターウォーズのドラマレコードの台詞や、魔法の天使クリィミーマミの最終話を全て暗記した恐ろしいオタクもぞろぞろといたので、やる気次第か?
春の新番組ラッシュでアニメ番組を浴びるようにように見ているので、最近は自分が書いたことすら覚えてない始末。参った…。
(★★★★)
脚本: 佐伯俊道, 絵コンテ: 浜津守, 演出: のがみかずお
★いちご100% #03-04 「揺れる恋愛勉強会 / 幻の美少女ふたたび!?」
受験勉強に高校受験と中学生活は早くも終盤。15分1話構成もあってやたらと展開が早い。
能登麻美子さんの親近感のある声を聞いて、それだけで天にも昇る心地よさを味わえると思っていたのに、男友達キャラがやたらとうざいのに加えて、主人公の独り言がひどく苦痛。ぐふふふ…じゃねーよ。
結局のところ萌えアニメじゃなくて、ちょっとエッチなラブコメ(それも少年漫画の)なんだろうね。金をかけない安っぽい作画と、今じゃアニオタでも聞かないような古臭いユーロビートが、「この程度でも原作ファンなら買うだろう」と言う志の低さを感じてしまった。
(★★)
(A)脚本: 筆安一幸, コンテ・演出: 五月女有作, 作監: 宇都木勇
(B)脚本: 浦畑達彦, コンテ・演出: 五月女有作, 作監: 宇都木勇
★バジリスク 〜甲賀忍法帖〜 #01 「相思相殺」
†これも GONZO クオリティ?
原作の小説はもちろん、アニメの直接の原作である漫画の方も傑作。新しく始まったアニメのほうは、ファンドばかり注目されて内容の方はノーチェックだったのに、ふたを開けてみると豪華なスタッフ・キャストに支えられた大作でした。とにかく濃ゆいキャラクターたち。迫力のある老人アップの作画、動き回りの忍者アクションと、期待を裏切らない出来です。
†フリークス忍者たちの壮絶なバトル
ただしストーリーの方は、天正九年の信長による伊賀攻めが長々と描かれるなど寄り道が多く、分かりにくかったのに加えて、原作の良さと言われていたサクサクと展開するスピード感があまり感じられないのが残念。ふと調べると全24話という長さなのね。能力者同士のチームバトルと言うシンプルな構成の作品としてはダレてきそうな予感。ここらへん GONZO のシリーズ構成能力に期待するしかないのか…。
動物好きのおかっぱの美少女である蛍火が個人的には萌えキャラだったので、本編でも原作以上に活躍して欲しいところ。ただ OP を見るとやたらと怖いのは気のせいか。(^^;
(★★★★)
監督: 木ア文智, シリーズ構成: むとうやすゆき, 制作: GONZO
脚本: むとうやすゆき, コンテ・演出: 木文智, 作監: 千葉道徳
2005年4月12日(火)
□リアルとリアリティ〜的を射ると的を得る〜
http://www.onyx.dti.ne.jp/~sultan/colum120.html(Heaven's Mirror)
かーずSPより。
言葉は難しい。
有名な「役不足」も平成14年の文化庁の調査では、正しい意味を知っていた人は 27.6% で 62.8% は逆の意味にとっていたそうで、うかつに使うと正反対に誤解される。
あと最近知ったのは「汚名挽回」でこれもよくツッこまれる表現だけど、陳舜臣の小説にも出てきたので調べてみると、二つの意味が交じり合って出来た「混交表現」と言うもので、単純な誤用ではないそうだ。(「日本語誤用・慣用小事典」(国広哲弥)より)
言葉は難しい。
□高橋メソッド
http://www.rubycolor.org/takahashi/
独特のプレゼンテーション手法。流行りモノということでチェック。
□日本動画協会のアニメーション感想文コンテスト結果公表
http://anime.blogzine.jp/animeanime/2005/04/post_f360.html(アニメ!アニメ!)
日本動画協会に PDF で優秀作が読めるようになってます。期待していたものの、外在批評が苦手な自分はどうもシュミが合わなかった。
★創聖のアクエリオン #02「闇の獣」
の二つの感想に圧倒されて書く気をなくした…。
しかし他力本願も何なので、犬も食わない萌え感想をだらだらと書いてみることに。
†「心と体と魂を一つに合わせ、少年たちの聖なる戦いが始まった」
予想の遥か上をひた走るストーリー展開、「考えるな、感じるんだ」とばかりのテンションの高さ、「収穫獣」「過去生」「合体指数」「感応フィードバック」「テレポートチェンジ」「魂の転送曲」「神話的復活」「宇宙を生み出す創生の光」などなど、頭の悪そうな独自用語の数々の、わけわからん感に身をゆだねるドライブ感が実にいい。馬鹿作品を力強い映像で説得力を持たせると言うこの手の作品の鏡のようでした。
†合体!
北斗の南の時代から、合体はセックスを隠喩するような使われ方をしていた。ヴァンドレッドでは、ギャルゲーのような類型的なヒロインをずらりと並べ毎回のように「私と合体して〜」ヒロインから迫られるハーレムアニメに仕上げていたけど、どうにも媚びすぎた感じだった。
アクエリオンでは今のところシリウスがいい味を出していて、「あの少年との合体は…恐ろしい!、あのような合体はただの野蛮な暴力!」など、思わせぶりで芝居がかった台詞がいちいち楽しい。
†彼女の心が見る世界は…
今回注目の萌えキャラは、車椅子に盲目のゴスロリ美少女、リーナ・ビジョン(11歳)、どこぞの理事長にもこんなキャラいたなぁ…と第一印象はイマイチでしたけど、彼女の心の目・リーナビジョンが、外見にふさわしいミュシャの絵画みたいな絵ではなく、幼稚園児の描いた絵というギャップにやられてしまった。(^^;
なんなのこの人は…。さらにいきなり明らかになった彼女の正体がまた予想外でした。
期待の麗花さんは今回もまた合体前に恐怖に襲われて合体指数低下。果たして麗花さん(15歳)が初合体出来る日は来るんでしょうか?
(★★★★)
脚本: 河森正治, 絵コンテ: 赤根和樹, 演出: 菊地康仁
★こみっくパーティー Revolution #02 「ふみゅ〜ん、私を海に連れてって!」
彼女の魅力と言えば、老成した天才同人作家のプライドを持つ一方で、自分の感情を表現するのに不器用で、幼くもへっぽこな私生活のアンバランスところ…。
こみパが好きな理由の半分は、ちゃん様こと大庭詠美の魅力にやられた自分的には今回の話は久々に詠美の姿を見られただけでも、彼女のわがままな言動や、駄々をこねているところを聞いているだけでも楽しかった。
†「私を海に連れてって〜」
とまぁ、ちゃん様ファン的には好意的に見られたものの、OVA としてはもう少し何とかならないのかねー。内容ゼロの上にオチはつまらんし、流行ネタは廃れるのも早いし、クオリティ的にも深夜アニメ相当。期待していた由宇とのマンザイも物足りなかった。
Air を見たことで目が肥えてしまっただろうか?
(★★★)
脚本: 月永ヒデヲ, 絵コンテ・演出: 林宏樹
2005年4月11日(月)
★エルフェンリート #02 「掃討」
凄腕の特殊部隊隊員として描かれた坂東だが、にゅうことルーシーの前には赤子も同然で、通常の戦力では通用しないことが強調される。
前回謎だった彼女の武器は、肩口から伸びる透明の見えざる手。これが弾丸を弾いたりしていたようだ。一方で期待していたにゅうとコウタとの関係は今ひとつ描写が少なくて、今回は雨に塗れた彼女の服を着せ替えるシーンが数少ない収穫。とは言え、パンツのあたりでカットされたのかされないのかどうでもいいところが気になって、本筋に集中できない。(^^;
(★★★)
脚本: 吉岡たかを, 絵コンテ・演出: 渡辺純央
★まほらば #14 「夏の終わりに」
作画的には谷間ながらも、穏やかな日常シーンの数々がことごとくツボをつき、ささくれ立ったココロを潤してくれた。だらけた夏の昼下がり、縁台にテーブルを囲んで皆でアイスを食べたり、全員で素麺パーティー、ちょっとしたものでも心から喜んでくれる黒崎母娘はみているだけでこっちまで幸せになってくる。水羊羹ならいくらでも食べさせてあげますよ〜。
白鳥の自作絵本の妄想世界を中心にメルヘンチックな話が続いた後は、梢ちゃんのお部屋訪問。「私、可愛いぬいぐるみを見つけるとつい買ってしまって〜」と厄除けの魔人形。たくさんの梅干の瓶以外にも、蜂蜜入り薄塩仕立ての紀州南高梅と彼女のへんてこなシュミに混じり、3年前に父母をなくしていたことが明らかになり、終盤は、白鳥の話す喪失感たっぷりの物語を聞いた梢にスイッチが入って、前回海で出会った少女の面影?の別人格に変身。
次回は、梢の心の闇を明らかにしてくれるのだろうか?
(★★★★)
脚本: 新宅純一, 絵コンテ・演出: 西村博昭
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