たまとわより
う〜む、(18禁ゲームの)Kanon でも同じような風景を見た覚えが…、発売前にキャラが公開された時点でキャラ個別のファンクラブが乱立したり、横のつながりが出来たり Web で展開されるファン活動はいつも同じ。小馬鹿にしたような感想/批評が公式サイトに晒されると、それをアップしたサイトの BBS に押し寄せて些細な間違いを指摘して問い詰めたり…まぁファンが多ければどの作品にもそんなファンはいたような気がする。
ダメなのを正当化出来る余裕(と言うか開き直り)を持った人って、性別を問わず20代以上の筋金入りの人達で、悪く言えば更生不能なのを自覚しているんじゃないかな。10代だと自分が好きなものを批判されて憤りを覚えるのは普通。さすがに NHK 教育に顔を出すのは一部の勇者だろうけど…。
もっとも、楽天証券(旧DLJディレクトSFG証券)が募集した中国雑伎団公演のファンドのリターンはほぼ半値、イー・トレード証券の恐竜イベントのファンドでは、リターンが投資額の約1割と惨敗している。
アニメファンドはミドルリスクローリターンと言うことで、利益の配分に優先権があるのがせめてもの救いか? こうして見るとときメモファンドは優等生だったのかも。手数料に買付け金額の3%程度取られたり、利益が出たら株式売却益同様に源泉徴収で20%が引かれるなど、儲けを出すのはなかなか難しい。
そういえば前に書かれていた、12巻が7,800円で1万本以上売れて収支はトントンと言うのは、(高価な)レンタル向けも含めての平均みたいですね。
期待度は落ちつつあるものの、ED のちびキャラダンスと、終始不機嫌そうな表情を見せる寧々子にどこか儚げな魅力を感じて未だに見てます。話の方はミゥとレンのディアーズ対決を軸にまだまだキャラ紹介が続いていて盛り上がりに欠けるかな? 伏線としてシリアルキャラが顔見せしているものの未だ不明。
三人の Dears の中だと、学校では自己完結系の高飛車なお嬢様キャラを演じるものの、居候先では、老夫婦の孫みたいな素直なところを見せるミゥが一番マトモに見える。レンはカマキリみたいな人間離れした顎と瞳がどうも異星人チックで、素直に萌えられないのが欠点。そのうちに慣れるのだろうか? ニアもケモノ度が高すぎるなど、全体的にマニアックなキャラクターデザインを感じてしまう。
前回の次回予告でやっていた「急いで口をふけ!」(*1)みたいなオールドネタが出ると高齢視聴者は喜びそうなのに、本編ではメロンパンネタがしつこく繰り返されるだけで、コメディ方面は弱い。蜜香先生にはじりじりと後退り。喜久子ねーちゃんのファン的には悲しい。
脚本: 吉岡たかを, 絵コンテ: 米田和博, 演出: 米田和博
キャンプに来たナッツの農場で収穫して、食べようと楽しみにしていた野菜が何者かによって盗まれた。クラウドは非常用食糧として食べられる運命なのか?
サンディはクラウドにきつく当たるけど、実は深い信頼関係で結ばれていると言うおなじみのパターン。後味がそこそこ良かったり、初めて見たナッツの両親が60年代から時間が止まったかのようなヒッピールックだったりと安心して見られた。
脚本: 中瀬理香, 絵コンテ: 有原誠治, 演出: 高林久弥
やっぱり E.G.コンバットが一番人気。出そうと思えば出せる状態と思えるのに出ないからね…。個人的には旧富士見ミステリ文庫で出ていた雑破業の「なばかり少年探偵団」シリーズ。あとは山本弘の「ギャラクシー・トリッパー美葉」が長らく脳内で未完状態だったのに調べてみたら終わっていたのね…。
†「そんなに一騎くんの気持ちに入り込みたいの?」
提示される情報が少なくて世界観を把握しづらいところがフラストレーションのたまる原因になっている。国連事務総長と真壁司令との通話で世間話の形でさりげなく世界情勢を語ってくれるのかと思いきやいきなり本題に入って、「マークゼクス、キボンヌ!」「帰れ!」みたいな話で終わってしまったのは驚いた。
真矢→総士→一騎→忘却の旋律 & 甲洋→翔子→一騎 みたいな四角関係はけっこう好みなのでメインにして欲しい。このままドロドロとした展開を期待したいわけだけど、次回予告を見ると最萌えキャラの翔子が大ピンチ。ただでさえ女の子キャラが少ないと言うのに…。
スタッフにメカフェチがいないのか戦闘シーンの薄さは相変わらず。設定された絵が動いているだけで、かっこよく見せようとする意図が感じられないんだよね。
現代の護衛艦レベルでも76mm砲ながら発射速度毎分85発のOTTメララの咆哮や 多砲身の30mm砲を毎分4000発以上打ち上げて弾幕を形成する CIWS など絵になりそうな武装は多いのに…。あとラーゼフォンでは、人間には耐えられないような鋭角的な動きをする無人戦闘機がいい感じだったのにそれもなし。毎回毎回クラスター|!|爆弾を見せられてもなぁ。
脚本: 山野辺一記, 絵コンテ・演出: 二瓶勇一
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後にヒット作「神様家族」を生み出す桑島由一氏の MF文庫J第一作。ただでさえグリーングリーンは濃ゆい男キャラたちが大暴れしてヒロインの出番が少ないと言うのに、本書ではオリジナル主人公&オリジナルヒロインが活躍する構成なので、久しぶりに会いたかった早苗や双葉、サボテン妹は完全に脇役。鐘ノ音学園の風景と一体化しているくらいに出番が少ないです。(涙)
それでもゲームやら CD ドラマを手がけた人なので、やっている事はモロにグリグリ。学校では露天風呂を覗いたり海に行けば着替えを覗いたりとおなじみの光景が繰り広げられ、女性を見ればまず胸の大きさに目がいってしまうような、ムラムラした中学生をターゲットにしたような作りは相変わらずでした。読者層を考慮してかノスタルジックな雰囲気が抑制されていたのがちょっと残念だったかな。
ようやく実現したマドラックスとマーガレットの出会いに感動もひとしお。各キャラの思いも交錯して少しずつ話が見えてきた…ような気もしますが、本に関する謎は不明瞭なまま。最初から真面目に見ていれば分かるのか?
ポスト・クロエは、ナハルだった。やっぱり拳銃使いよりもナイフや日本刀使いの方が絵になるし、強さも分かりやすいです。
一方でキャラデザからクロエを予感させたリメルダの方も、ここまで重要人物になるとは思わなかった成長ぶり。初回対決はマドラックスに手も足も出なかった上にいきなりカロッスアと寝たりして何だこの女は?と言う感じだったのに、今は「あの子の顔しか浮かばなかった…」と思い詰めて上官を射殺した上に一心不乱にマドラックスを追い求め街を放浪する。最近はマドラックスの弱さが目立ってきたので、最後くらいは彼女に栄光を。(^^;
脚本:黒田洋介 演出・絵コンテ:川面真也
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角川ビーンズ文庫やティーンズルビー文庫などで数冊発表している中堅女性作家の MFJ文庫初作品。第一巻は導入部と言うことで「銃姫」と呼ばれる強力な銃を求め旅する少年少女のキャラ紹介がメイン。
弾丸を媒体に魔法を発動させる作品はいくつもありアニメファン的には魔乳アニメの「ファイナルファンタジー アンリミテッド」を思い出す。D&Dの魔法の杖よりも、拳銃の方がアクション的に見栄えがするからなのかな?
世界観的には富士見ファンタジア文庫で何度も描かれたような既視感のあるファンタジー世界で突出した個性は感じられないものの、生活感を感じる描写が世界に息吹を与えている。地味ながらも石鹸やハーブティーなど小道具の使い方が上手い。
キャラ的には、勝気なアンドルーシアは貧乳だったり天然ボケの巨乳シスターのエルウィングは毒電波的な音痴だったりと、一応萌え属性は抑えつつも、一昔前のゲームキャラのようなどこか筋の悪さを感じてしまう。
ただし饒舌な内面描写が十分すぎる程にそれを補っていて、感情移入の対象となるような魅力的なキャラに仕上げていたのは。人気の理由はこの辺りにありそうな気がします。堅実な佳作。
なんだか2chアニメサロン板の駄スレ何故、アニメ界には批評空間が存在しないのか?の1を思い出してしまった。1の私怨的な意味不明な部分も多いですが、外の人間に対する冷やかな態度とか、縄張り意識の強さは共通するものを感じました。
「書評家」に関しても、どうも文芸批評や論評を書く文芸評論家をイメージしているんじゃないかな。実際の書評は、400字〜800字程度の新刊紹介コラムでしかなく、読者に好感こそ持たれても権威にはなりにくい〜せいぜいファミ通のレビュワー程度のような気がします。
実際に Web では、自分のところみたいなアホな感想に混じって、書評と言えるようなレビュー記事はちらほらと目にしますし、そういったものが活字媒体で見られないと言う方がやたらと不便だったりします。ここらへんも内容よりも表紙イラストが重視される原因じゃないでしょうか?
またバースデーネタかよ?と一瞬思ったが、前にやっていたのは Wind の方だった。
作監本橋秀之氏による絵は綺麗だし話はこじんまりとまとまっているもののひたすら内容が薄い。何気ない日常描写の一つ一つが後の伏線としてボディブローのように効いてくるのを期待して根気良く見続けるしかないのか?
新たなる発見としてはバンダナの委員長が本を読む時は眼鏡をしていたこと。キャラ萌えはすれど、良い意味でも悪い意味でもネタの無いアニメ。
脚本: 金子ツトム, 絵コンテ: 木村隆一, 演出: 石倉賢一
金髪ポニテの望は心臓病、体育祭ではひなたが大活躍、彩は能舞を踊り、日本刀の輝きに一人決意を固めるのであった。
個々のカットを見ると素晴らしいセンスを感じるのに、脈絡の薄いエピソードをバラバラに見せられるのでさっぱり物語に集中できない。ゲームは一日一時間みたいだ。
音楽用語のメロス(melos)はメロディとほとんど同じ意味で、厳密には古代ギリシア語の音の上下運動(melos)と詩(ode)が結び付いてメロディと言う言葉が生まれたらしい。あとこっちは調べられなかったですが、ミトラノームはその役割からしてメトロノームなんでしょうね。
†「まほろばを探せ!」
閑話休題、今回は東京駅から始まって、モンスターユニオンのサイレント作戦に対抗する猿人湾以来の大ミッションの始まり始まり〜。久しぶりに登場した武装演劇集団チェンタウルが、"正義"のためとは言え日本国の首相を誘拐するのはびっくりした。
†「困ったらキスで誤魔化せばいいと思っているでしょ?」
両親に捨てられた小夜子は、保護者代わりの月乃森時子が自分の事を探していたのを知らされたりと次第に日常の平穏な生活に気持ちが傾いていく。
その一方でボッカには二つの道が示される。小夜子と結ばれて小市民的な幸せを掴むのか、それともあくまでメロスの戦士として世のため人のために生きる道で、ここらへんの問いかけは延々と続いていくんだろうな。
†「良い羊飼いは羊のために命を賭けるって本当かな?」
この地域を支配するモンスターは、小林由美子ボイスの美少年・安藤ヨウスイ。東京駅のベンチでボッカと出会い、観念的な会話を繰り広げる。ホル同様に彼もまた自分に命が無い事を自覚しているようで、ここらへんを考えると疲れるので解釈系のサイト頼み。(^^; 電車の中で環状線に因われている乗客はりんごを持った猿人と言うあたり謎すぎる。
さらにこの世界の人間はラムダと言う所有者の刻印を刻まれているそうで、モンスターエージェントになる儀式で焼印が押されるのは、これの象徴的なものだろうか?
小夜子の悩殺ポーズと、しつこく押し倒されるボッカに目を奪われがちだけど、相変わらず謎と隠喩が散りばめられていますねー。
脚本: 榎戸洋司, 演出: 三芳祐之, 絵コンテ: 橘秀樹
ジャンの質問に「それはねっ、ひ・み・つ」とノリノリの演技をするエレクトラさんの中の人。ここらへんのお姉さんぶりに心から満足。
あとは、それを見たナディアがムスッとした表情でにらんでいるところもいいなぁ。
脚本: 大川久男・梅野かおる, 絵コンテ: 孩菜来子, 演出: 牧野滋人
capsctrldaysより。
「セブンティーン特別編集」の記事からで、一人称は「ボク」とか、いつもメロンパンを食べていると言った濃ゆいものではなく、普通の男の子が好むしぐさの数々。萌えと言う言葉が単に可愛いと言う意味でも広く使われるようになってきた事を実感します。
人生しょせんはったりから。
PS版は何度も見たものの、伝説の始まりとなった PC-Engine 版は初めて見ました。8ビット機ならではの貧弱な映像表現に、当時は様々な「夢」を感じ取ったんだろうなぁ。
†「こいつでビッグマネー掴むんだよ」
女郎屋、足抜けとありきたりの時代劇エッセンスに満ちた普通の話ながらも、綺麗にまとまった佳作。雨に煙る鬱蒼とした町並みの描写が良かった。
主人公二人は、ジンの惚れた女(人妻)に一途になる感情を表に出さないながらも思い込みの激しい面やホモ疑惑払拭が良かったし、カブト相撲に夢中になるムゲンの子供っぽいところなど、個性が対比されてそれぞれのキャラが浮かび上がっていたと思う。
脚本: 高木聖子, 演出・絵コンテ:山本沙代
冒頭の金月真美の OP 曲に本編でも濃ゆいネタを期待したのに、中身は古典的な少女漫画のパロディで、ストレートなギャルゲーネタは少なかった。単にライターの守備範囲の違いと言えばそれまでなんだけど、これも時代の流れか?
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希崎心弥は、幼なじみの弓の帰省に同行して二人で南国の離島に向かう。しかしその島は迷宮神群の一つ「ハタニアス」を崇拝する奇妙な風習があり、弓が呼ばれたのも従姉妹の朱羽から巫女を引き継ぐためだった。そんな中、神群狩りを生業とする特殊能力を持った男達もこの島を襲撃、壮絶な戦いが幕を開ける。
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渡瀬草一郎氏の新作「空ノ鐘の響く惑星で」シリーズが今ひとつ肌に合わないので、久しぶりに好きだった「パラサイトムーン」シリーズを再読。いわゆる「伝奇」もので、社会のしがらみや非情な神々を前にして、弱い立場の主人公たちが必死に生きていく様を描いた作品と言った感じでしょうか。
正直この第1巻は今ひとつで、巨大ゴキブリ vs 羽ゾンビの群れを彷彿させる戦いは絵として美しくないし、宇津星や敬人たちが何で神群狩りみたいな仕事を生業にしているのか分かりにくいなど人物の背景があまり説明されないのに不満が残った。
ハタニアスの壮大なスケールと、はぎやまさかげの萌えイラストこそ印象に残りますが、主人公とヒロインの恋愛要素は薄いし、詩乃、フローラ、ファウナと言った萌えキャラの活躍はほんの少しで、萌え小説としても中途半端。
それでも再読すると、幻三のレポートの中に後に登場する神群の名前やら紛失中のアラクナ聖典と言った重大事件が既に登場していたりと、綿密に設定された世界が最初からあったのを実感できます。
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キャラバンを裏切り、黄昏の墓守・レブルバハトの力で山之内派を壊滅させようと企んでいた水本美春だが、計画は事前に探知されて未遂に終わる。美春は自らの死で償い事件は終わったかのように見えたが、彼女の妹を守りたいと言う願いがレブルバハトを復活させ、神群撲滅を目論む山之内派内きっての武闘派、華ヶ瀬清元の復讐心に火を付ける事に。
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これも再読。2巻目にしてキャラバン内の勢力図が示され、世界の見通しが良くなってきた事でぐんと分かりやすくなってきた。複数の組織が対立して微妙なバランスの元で共存しあっている状況が面白い。
また過去の復讐ややら淡い愛情に支えられて、どのキャラも意志の強いところを見せるなど読んでいて気持ちがいい。悲劇的な結末を迎える紳士にもどこか幸せを感じてしまうし、暴走する華ヶ瀬にもどこか感情移入させられる。
キャラ的に見ると、ヒロインは時代劇の新人女優と言う派手な職業の割にどこか地味な存在感で、ロマンスも生まれなかった。一方で萌えキャラ的には喫茶店でメイド服姿でバイトするフローラが頭一つ抜けていて作品に花を添える形となっている。植物を操る能力も面白い。趣味はケーキ作りの翁居夢路もお茶目だ。
地味ながら期待の作品です。年の離れた姉妹とも、年齢的に近い親子とも似たような、絆によって結ばれた二人の関係が新鮮で、見ていて気持ち良かったりします。クラウはさておき、アニメの典型的な幼女パターンから少し外したクリスマスのキャラ造形にやたらと惹かれるんだよね。
同じ大きさの木の苗をもらって二つ並べて植えたのは、二人で一緒に成長していこうと言う意志の現れのようで、クラウはクリスマスもまた自分と同じように力を秘めている事を知り、クリスマスは自分からも対であるクラウを守りたいと心から願う。そろそろクリスマスの力も見たいところ。
脚本: 吉永亜矢, 絵コンテ: 武井良幸, 演出: 北村真咲
式刀零毀を持ち出して逃げた亜夜を追いかけて高柳家総動員の大捜索大会。緊迫する光臣と真夜をよそに亜夜は雅孝の家に泊り込んで新婚さんごっこ。
ここに来て肉感的なラブコメ展開が見られるとは思わなかった。バトルシーンが無い方が面白いような気がする今日この頃。
脚本: 犬飼和彦, 絵コンテ: そえたかずひろ, 演出: 花井信也
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グランレイス系の異能者としては世界屈指の実力にまで覚醒した心弥だが、その彼に注目したのが満月のフェルナンデスだった。グランレイスの画廊に封印された迷宮神群、虹の屍・オルタフを解放するために心弥を罠にかける。
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1巻で登場した心弥と弓が再登場。あまり活躍できなかった鬱憤を晴らしてくれるのかと思いきや、心弥はフェルナンデスに騙されてコツコツと報われない作業をするだけだし、弓はその餌として因われて眠ったままと寂しい限り。実質的な主人公は、星に注ぐ銀の司祭・ラージャハームの異能者である満月のフェルナンデスだろう。
シリーズを通してテーマみたいに浮かび上がってくるのは、相手を思う気持ちのようなもので、恋とも愛とも違うもっと純粋なもの。特にこの話では、オルタフの持つ強い感情を共有させると言う能力で一層鮮明に描かれる。100年前のグランレイスとリセルの悲劇、弓のために人生を費やす事となる心弥、前巻活躍した紳士、そして100年間かけてオルタフを求めたフェルナンデスの気持ちと、数々の純粋な思いが人知を越えた迷宮神群の跳梁跋扈するこの世界で線香花火のように輝く。
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以前山之内派に殲滅させられた甲院派の最高幹部・甲院薫が復活した事により再びキャラバンは揺れる。甲院派が生み出した実験室の子供たちが敵味方に分かれて対峙する中、甲院薫の腹心・仙崎竜太郎がアラクナ聖典を取り戻そうと画策する。
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第二部になり登場人物はがらりと代わり、人為的に迷宮神群の力を植え付けられ、幼い時から常人とは違った生き方を強いられた少年少女たちが主人公となって話は展開する。幼なじみ萌えの渡瀬草一郎らしく、幼い頃の「必ず、助け合って、約束しよう?」「来年も一緒に桜を見よう」と言う無邪気な約束が、10年後に再会した時もずっしりと心に重くのしかかるあたりがたまらなくいいです。
シリーズ全編を通してのキャラの肉付けが上手いところもパラサイトムーンの特徴で、自分的にシリーズ最萌えの甲院薫は次回で内面が描かれるし、仙崎老人は今回も大活躍に加え6巻目でも見せ場を作るなど憎めない敵役になっている。そういえば1巻でいきなり登場してセリフも無しに異界に消えて行ったティギーさんもさりげなく回想シーンで登場しますね。(^^;
出来の言い作品を嗅ぎ分ける嗅覚が落ちたのか、ベスト5で毎週見ていたのは1つ、ベスト10でも美鳥の日々の1つだけと言うびっくりする結果に…。「北へ…DDD」とか「せんせいのお時間」みたいに敷居の低い作品は評価も厳しくなるのかな。
かーずSPより。
上位3つは、葵、弥生、薫。よく見かける名前とは言え、独特の雰囲気を伴っているようないい名前だと思う。個人的に好きでよく見かける「みさき」は、今ひとつ延びてないのね。
「音速丸、地獄に落ちるの巻」との二本立て。突き刺すようなエロはなかったものの、忍&楓のほんわかしたエロは何とも心地よいし、サスケたち忍者の非モテ系学生サークルの合宿風景みたいな雰囲気にはやたらと親近感を感じるなぁ。(^^;
ネタの方はけっこうクロスしていて、元の話で出て来なかった等身大フィギュアの話も今回登場。アニメの方は派手なリアクションでツッコミを入れる楓がラブリー。アニメオリジナル要素で出てきたのが、「頭蓋骨骨折 享年三歳」の音速丸。ホントかよ!。
アニメの夏の風物詩と言える「〜音頭」も、まるまる一話分振付けを付けて見せてくれたりとここらへんの作り込みも素敵。さすがは僕らのユーフォーテーブルさんだ。
脚本: 金月龍之介, 絵コンテ・演出: 外崎春雄
†「たとえ体はお婆ちゃんになったとしても私達の心は何一つ変わっちゃいないのさ」
次々と明らかになる驚愕の事実がどうにも適当で、大王イカの染五郎がタキのフィアンセと言うのはともかく、墨を吐いたら死んでしまう、更には死んでもぴちぴちボイスでリゼネレーションと、なんだろう、超脚本と言う言葉を久々に認識しました。それも激しく強く。
老人ギャグは20年前なら弱者いびりみたいなネタがドリフとかで普通に見られたものの、最近は煙たがられるようで、ギャグ的には気の抜けたコーラのみたいなぬるさ。表現とは難しいものだ。
脚本: 高橋 ナツコ, 絵コンテ・演出: 岡嶋国敏
さりげなく見せられる背景設定は相変わらずワケワカラン状態だけど、キャラが立ち始めてきたようで少しずつ面白くなってきた。
†「ご主人様を見つけられた事は、ほんの少し羨ましいですわ」
今回は特にミゥが良かった。ぐちぐちと小言を言われたり問い詰まれるのが、やかましくも愛らしいです。わざとらしいお上品言葉で勘違い知識をわめき散らすところが、どこか淡白だったこの作品に潤いを与えていた…のかも。(^^;
寸止めエロ漫画みたいなわざとらしいエロ描写は微妙かな…。露出度が高くてもシチュエーションの積み重ねがないので、いくら奴隷奴隷言って迫ってきてもそそられるものは感じられなかった。それよりも Ending で登場する2Dバージョン PoppinS が見せる「悪い?」の目パチがやたらと萌える今日この頃。
脚本: 吉岡たかを, 絵コンテ: あべたつや, 演出: 三宅雄一郎
インチャのセンチ商法と言うことで、ここ3〜4年、発売日決定→発売延期と、定時報告みたいな情報が細々と流れていただけだったのに、ここにきてようやく現実味を帯びてきた。(まだまだ延長しそうな気がしますが…)
†マシュマロ湖のマッシー登場。
いざ行かんロストワールド! 今回は初期の頃みたいな何が起こるのか分からないびっくり箱的なシナリオが面白く、ネタばらしが終わってからもピリリとスパイスの効いたオチの連続で最後まで目が離せなかった。某キャラの存在感の無さも再認識。
それにしても相変わらずクラウドが不憫だ。断崖絶壁の崖から尾とされてもサンディからは、「あの馬鹿…、たまにはいい薬よ」と一言。クラウドの事を心配する他の連中はいい奴だ…と思ったのも一瞬、気になっていたのはリュックの中のランチだったとは…。
これで湖で水着での一時に気合いが入っていれば満点なのに、着替えは一瞬だし作画の方も凡庸。狙いすましたかのような色気は無かったのが残念。そういう邪心を持って見るアニメじゃなんだろうけど…惜しい。
脚本: 横谷昌宏, 絵コンテ: 高柳哲司, 演出: 森脇真琴
かーずSPより。
岡田斗司夫の「オタク学入門」によると、宮崎駿監督曰く「カリオストロの城は、純粋にスタッフの訓練のために、この作品を作った」とのこと。
本書にあたオープニングの画面構成に関する分析が秀逸で、タイトルを含めてわずか10カットであれだけ印象に残る絵を見せてくれた OP を、「動かない中に、多くの意味を込める日本のアニメならではの手法」と評している。
まだまだ戦いは続くのね…。(急進的な)規制派は世界の隅々まで清く正しく美しくあれと、いずれは地獄の底〜夏コミの灼熱地獄まで追いかけてくるんだろうなぁ。
最近ライトノベル方面で耳にする、メディアワークスの特約店制度「電撃組」についての詳細は説明。多分、中堅の郊外型書店で売場スペースを確保するためにこの手の仕組みを導入したんだろうけど、自宅のそばにこの手の店が無いので、発売日に電撃文庫を買うのに毎回苦労させられる。
核心に向かい進むべき道が見え始め、長い物語もクライマックスは近い。長い時間をかけて邂逅した大勢の美女たちが集合するとなかなか壮観だ。ただしマドラックスとマーガレットが出会ってほっとしたのもつかの間、今度はマーガレットの覚醒が遅々として進まないのがもどかしい。マトリックス避け、ま〜だ〜?
雑魚戦闘とは言え、どこか単調な戦闘シーンが今ひとつ。ケレン味が売りなのに今回はそれすらもなかった。リメルダの「邪魔なんかさせない。あの子は私のもの」と呟くシーンは、巨大な月が皓々と輝く真下アニメ特有のカットで、ここらへんは好きなんだけどね…。それにしても銃声轟く戦場だろうと鬱蒼としたジャングルだろうとメイドの正装を貫くエリノアは素敵だ。回りの人間も全く疑問を感じていないようだし。(^^;
脚本: 黒田洋介, 演出・絵コンテ: 守岡博
ラブコメと言ってもドタバタラブコメに分類されるジャンルなのでキャラが薄いのは仕様としても、お色気方面もさっぱり。見所は立体裁断なのか乳袋なのか知らないけど、やたらと胸を強調した桐絵の服くらいで、只見の客にはこんなもんでいいだろう的なやる気の無さがひしひしと伝わってくる。
あと感情移入を拒絶する、わがままな小学生みたいな主人公は一体…。まぶらほの和樹も受け身の性格で、存在感の薄さはただ者ではなかったけどここまでひどくはなかった気がする。しかも主人公放置プレイのまま桐絵のコスプレショーで話がトントンと進んでいく展開には二度びっくり。なんだろうなぁ。
脚本: 渡辺陽, 演出・絵コンテ: 友田政晴
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10数年の時を経て復活した甲院薫に対して、山之内派は彼女の依り代である由姫の安否を問わず撲滅を計画。そんな中で再会した真砂やフローラたち「実験室の子供たち」は、独自の行動で仲間である由姫の救出のため甲院薫の潜伏する水中庭園を目指す。
2002年に読んだライトノベルの中でベストだったのがこの一冊。以前の感想では、燃えと萌えなんて書いてますが、再読してもいっそう強く感じた。
今回もお気に入りのキャラは甲院薫でした。冷徹な野心家だった性格も、知らずに流れていた10年と言う時の流れには勝てず、自分の居場所の無さに葛藤を重ね、乗っ取ったはずの由姫の精神に逆に乗っ取られるのではないかと苦悩し、部下たちの前では弱気を気取られないように気遣うなど、スキだらけの弱さを見せているのが心を引き付ける。
座王や仙崎など老臣たちの忠誠心も納得。例えるなら大阪夏の陣の大阪方、新選組、會津藩など時代から取り残された人間たちが見せてくれる滅びの美学がこれまたいいんだよね。
青一面の世界に、グロテスクな魚が空中を泳ぐ「水中庭園」のシーンは、アニメファン的にはビジュアル的なイメージを刺激するなんとも魅力的な舞台だ。
真砂たちは、実力や経験不足を補うためにそれぞれの持つ特殊能力を最大限に発揮して、コンビネーションを駆使して甲院薫たちと戦うわけだけど、ここらへんも絵になるシーンが多いのに、本文ではイラストがゼロと少々寂しい。
ここでも主人公よりも、植物パワーでサポートキャラとしては万能的な力を持っているフローラと、猫と魚と言う萌えアイテム?を操る白が面白かった。
モノグラフより。
今月の電撃文庫新刊が今ひとつパッとしなかったので買ってみますか。もっともこの人の場合は平気でゴミみたいな作品を出してくるので油断は禁物。デビュー作(そういえばこれも、空の境界と同じくもともと同人誌で発表された本なのね…)の「コズミック」は、ミステリー初心者の自分にとって、これまで経験した事の無い読書体験を与えてくれた素晴らしき一冊だったのに…。
†「私たち親友だもんね」
園芸部のちひろと自転車の特訓でいちゃいちゃ、それを見ていた妹の茉理は何を勘違いしたのか恋のキューピット大作戦。
定番イベントを使ってこじんまりとまとまってはいるものの、今回もゲーム未プレイの人間を引き付けるだけの魅力は感じられなかった。結先生の次に気に入っていたちひろの話がこれで終わりだとしたら残念。
ふむふむ、チューリップのフェステリアナか…。あと1ヶ月もすれば園芸店にチューリップの球根が並ぶので、ミーハーな自分的には、原種系のチューリップに初挑戦でもしてみようか。(^^;
脚本: 佐藤和治, 絵コンテ: 木村隆一, 演出: 中山敦史
ストーリーに流れがあったので今回は良かった。
誕生会イベントは、緑髪の眼鏡っ子のわかば&妹のひなた。結局いつもの場所でいつものメンバーで時間を過ごすと言うおなじみの展開。作品に溶け込んだ3D背景や誕生日プレゼントなど細かく書き込まれた画面は見ていて飽きない。
†「たこ焼きは別腹だよ〜」
初登場時はロングスカートが魅力的で、おとなしい系のお嬢様と思えたみなもはだけど、どんどん性格の地が出てきた。今回は白と赤のコントラストも鮮やかに超ミニスカートとツインテールで登場でこっちも良さげ。食べ物に異常な執着を見せるエロゲーヒロインと言う構図はまだ廃れていないようで、なんとなく安心。
情報量の多さにくらくらと目眩がしてきた。モンスターキングSIII世ことソロの口から演劇形式でいくつかの謎に対する応えが提示されていたので簡単にまとめ。
う〜む、ますます世界が混沌としてきたような気も…。
この作品は、チョイ役のゲストキャラとは言え、相変わらず眼鏡っ子キャラが魅力的だよね。あとはやっぱりココ。シビれる〜。
脚本: 榎戸洋司, 演出: 松本佳久, 絵コンテ: 橘秀樹
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日本から逃れ欧州に勢力を固めるカーマインの事実上の配下となった甲院薫。その彼女の体を求めて真砂たち「実験室の子供たち」がしつこく付きまとい、力の源「アラクナ聖典」を求めて元ガナム教団の司祭シェーウェンが暗躍、さらに彼女の精神を求めて沈黙の山之内がついに動き出す。果たして甲院派の再興は可能なのか?
前巻で甲院薫がやたらと魅力的に描かれていたので今回もそれを期待したところあっさり裏切られてしまった。(事実上の)最終巻らしく心弥や弓、フェルデナンにエスハ、更には宇津星にティギーまでオールスターキャストが勢ぞろいしたことで薫の出番は激減。ラスボスで話の主軸からも逸れてしまい、彼女の活躍を期待していた自分的にはやや不満が残る結果に…。
それでも薫の元気の無さを補って、座王、先崎、焔鉄衆が老骨にムチ打って大活躍。「興味ないなぁ。わしらは、薫様に忠誠を誓っとる。ほんまのところは、主義主張なんざどうでもええんや。わしらは単に、あの方に仕えられることが嬉しいだけで、な」(先崎談)、「余人にわかってもらおうとは思いませぬ。されど、残る桜もいずれは散る桜なれば───その散り際に、意地を通すのが我等の流儀」(焔鉄衆名無し談)…といった彼らの熱い心意気が、本来は主役であるはずの、幼い頃の約束を守り、自らの命を賭けても仲間を助けようとする「実験室のこどもたち」の気持ちを完全に飲み込んでいたような気がします。
ここらへんの、少年少女は苦悩すれど、美味しいところは爺キャラたちに持っていかれると言う構図が多いのがこのシリーズの特徴で、ここらへんが今ひとつ人気の出ない原因なのかな。(^^;
ようやく全六巻の再読は終わった。今月で発売から1年半。未だに新シリーズの計画は白紙のようですが、「もう出ない」と決定したわけではないそうなので、希望に縋ってもうしばらく待つとします。フローラやネイの活躍がもう一度見たい。もう一度渡瀬草一郎の伝奇ものが読みたい…。
荒木伸吾キャラの眩しいアニメ版三国志は、1991年にテレビ東京で放送されていたそうですが、なぜか全く見た記憶がありませんでした。再放送してくれないかな。(^^;
Winny でなくとも掲示板で拾った出所不明のファイルを解凍したら、スタートアップに登録されてしまった!なんて事もありうるので、十分に注意しなければ…。
ARTIFACT@ハテナ系より。
電子レンジに猫を入れて乾燥させようとしたら死んでしまったので訴訟を起こしたと言う話は有名な都市伝説。ただし日本では教養のある人でも未だに信じている人がいて驚かされる。繰り返しこの手の物語が再生産されるだけの要因(日本以上に複雑な米国の司法制度とか、陪審に対する不満、巨額の懲罰賠償、米国では新技術に対する恐れ)があるんだろ。
ちなみに電子レンジにプードルの方も、自分が知る限りでは同工異曲の都市伝説の一つ。Google で検索した英語ページにもまとめられているので、実在したとは思えないなぁ。
ムーミン谷に漂うどこか陰鬱な雰囲気は不気味だったけど、トラウマと言う程じゃない。光車の釣り針は恐かったけど、これは刃物全般に共通する恐さだ。それよりも心から恐怖を感じたのは、氷河期突入や深刻化する大気汚染など人類滅亡ネタを集めた本で、太陽は50億年後には燃え尽きて白色矮性と化し地球軌道を飲み込む…、数百億年後には宇宙は膨張から縮小に転じて消滅する…どうしたらいいんだ!…みたいなコズミックホラー?に気を病んでいたなぁ。(^^;
フウの話はそこそこに内容の方はサブタイトル通りの総集編。爆裂天使の拉致っ子メグの影に隠れて、フウも毎回のように誘拐・拉致・監禁されていたのは気が付かなかった。あとはどうでもいいことだけど男色にこだわるアニメだ…。
それにしても行き当たりばったりな旅路で、肝心の「向日葵の匂いがする侍」云々の話はさっぱり見えてこない。まぁフジテレビ恒例の地上波で最後まで放送されないと言う話もあるので気にしてもしょうがないか…。
脚本: 小原信治, 絵コンテ: 渡辺信一郎, 演出: 遠藤広隆
今回は、ホイチョイプロダクションの手がけた「カノッサの屈辱」を彷彿とさせる、疑似歴史物語を見せてくれた B パートに拍手喝采。強烈なアニメネタに食われて世界史ネタは影が薄くなっていたのが残念だけど、雰囲気だけでも満足しておくとします。
エジプト壁画風のヴァニラやアルフォンヌ・ミュシャ風のフォルテ&ちとせの絵など小ネタも冴えていた。
脚本: 大和屋暁, 絵コンテ: 原博, 演出: 水本葉月
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生真面目で強気な天才少女鷹栖絢子とショタ主人公たちバカップルによる、のろけ話を描いた魔法学園ラブコメの4巻目。
個人的に好きな作品で、1巻は傑作、2巻はラストが盛り上がったものの、3巻はそして今巻と低空飛行が続いている。諸悪の根源は新キャラのヨハンで、小学生ラブコメみたいなウキウキ気分が、彼の存在によりひたすら重苦しくなっているのが気になるところ。
ぶっちゃけ「愛」が足りないのだっ。町田康風に言えば「うるおい」に欠けている。もっとラブラブな二人を見せつけてくれ〜、もっとイチャイチャしろ〜、小っ恥ずかしいお約束の展開でもいいから、熱く熱く熱く愛する二人をもっと見せてくれ。
信頼していたブローカーに裏切られた居場所の無くなったクラウの元にダグが見舞にやって来る。彼の依頼人はクラウの父親で、娘を守ってくれるように頼まれていたことが判明。GPO から逃れるために北の漁港(択捉島と言う設定だけどマジ?)のレストランで住み込みで働くことにした。
何度目かの家族ネタ。リナクスの「対」と言う概念を軸にして、恋人同士、親子と言った人間関係が中心になっていくような気がする。
今回は、母親に娘が誕生したことで、親子の対と言う関係から外れてしまった小学生の息子が不機嫌になりつつも、妹と兄と言う新たな「対」の絆を築くことで精神的な成長を遂げると言う話でいいのかな?
接待業には向いていないのは薄々感じていたけど、ウエイトレス姿のさっぱり似合わないクラウ。それとは対象的に、人当たりが良くテキパキと笑顔で仕事をこなすクリスマス。漁港で働く素朴な人達との交流が何ともいい味を出していました。添寝する二人の関係などとにかく見ていて飽きない。クリスマスの危うい言動が毎回楽しみな作品。
脚本: 玉井☆豪, 絵コンテ: 寺東克己, 演出: 鳥羽聡
中途半端なところで回想が途切れた過去編が再びスタート。キャラクターの魅力とスケールの大きさにしろ、登場人物の置かれたシビアな状況設定にしろ、圧倒的にこっちの方が面白いので、過去編の方が本編に思えてくる。
KATANA の解散式を終えて学校に戻ってきた慎と光臣。殺し合いをしていたのは過去の話で暴力地帯の学園もどこかコミカル。デートにも似た光臣と真夜など、喧嘩や特訓に明け暮れつつも爽やかな青春が描かれていたのがこれまたいいんだよなぁ。
個人的には、文七の脇ビームが、安永航一郎キャラみたいで好きだ。ヤムチャ役みたいなクズ男も加わって、天覧武會予備戦(マジで天覧なの?)も面白い展開を見せてくれそう。
ここしばらく良好な作画が続いているようで、今回のバラツキがあったもののアップを中心にピンポイントで魅力的な絵が多かったし、第一空手部 vs 柔剣部の集団戦いも、この作品にしては動きの良さを感じました。ここに来て作る方もようやく手慣れてきたのかな?
脚本: 犬飼和彦, 演出・絵コンテ: あきつ南
見る方が慣れてきたのかそれともネタ的に夏枯れなのか、今回はどうもギャグ方面が今ひとつだったような気がする。
それでもお色気でフォローできるのがこの作品の良いところで、料理を作る雅は、ローアングル気味の視点と濃ゆい作画で、今回最良のシーンを見せてくれたし、忍と楓の二人でお風呂も良からぬ想像力を刺激するのに十分すぎる程でした。
†「私は彼女が背負っている運命の重さを、この時はまだ知らなかったのでした」
Bパートではろ組頭領の泉以下、別クラスのくノ一軍団が初登場。悪くはないんだけど、永遠に音速丸やサスケたちと馬鹿っ話が見られるのかと思っていたのに、気が付くとシリアスムード一色。なんだか取り残されたような寂しさを感じます。
(期待度: ★★★★★, 満足度: ★★★, おっぱい度: ★★)
脚本: 金月龍之介, 絵コンテ: しまず聡行, 演出: 外崎春雄
相変わらずパールピアリに居候のマーメイドプリンセス年長組の三人。来た当初は仕事を手伝っていたのに気が付くと遊んでばかり。最近は男あさりも飽きたのか、他人の恋路にちょっかいを出してばかり。
最近は毎週のように登場することもあり、かれん、のえる、ココたち三人のキャラが板に付いてきた感じで、今回は三人のテンポ良く展開される軽妙なやりとりが抜群に面白い。
本筋の方はるちあや波音同様にリナの恋も足踏み状態で、見ている方としてはもどかしい限りなんだけど、コミカルな年長組の活躍や、週代わりで入れ替わり登場する敵キャラなど新シリーズの楽しさが見えてきた。
(期待度: ★★★, 満足度: ★★★★, 超脚本度: ★★)
脚本: 吉村元希, 絵コンテ・演出: 山口 武志
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この人の作品は、アイデアやネタが全てなんだよね。2ページで1日(1話)完結の全101話による構成、毎日一人ペースで自殺していく「毎日自殺事件」に興味を持って久々に清涼院流水の作品を購入。帯に踊る、「大説家・清涼院流水 Presetns」、「清涼院流水生誕30周年記念作品」と言うコピーにニヤリ。
ただし面白かったのはホントここまでで、平坦なプロットと日記のような単調な構成により読む気力は激減。四人の人物関係もどこか薄味だし、ラストの真相もいつもの通りの荒唐無稽なひねり技で、ひたすら脱力感にさいなまれた。まぁこの寒いオチと気まずいダジャレがこの人の持ち味と言えばそれまでだし、肩透かしをされるのも嫌いじゃない。
良くも悪くも清涼院流水ファン向けの一冊。
(期待度: ★, 満足度: ★★, 大説度: ★★)
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ここ数年ライトノベルで良く見かける魔法学園ものの和風バージョンで、風水や呪術を使うプロの魔法建築士養成の「草薙魔法建築専門学校」を舞台にした風水アクションもの。
猫耳式神に猫又娘、居候先の巫女さん姉妹と女の子ぞろぞろのキャラ紹介を見て学園ハーレムものを想像したのに、実際は元気系のちょっとやんちゃだけど動物には心やさしい主人公と、クール系のライバルの少年二人のキャラ造形はどちらかと言うと女の子向けのような気がする。
そういうわけでラブコメ度は低めで、これまた主人公の悲しい過去や、捨てられた小動物に対する慈しみと言った女性向け?の話が多い。和風オカルトのうんちくは話を盛り上げるのに十分すぎるものがあるし、主人公の式神の猫娘伽羅は、久しぶりに気に入った猫耳キャラなのでしばらく追いかけてみます。
(期待度: ★★, 満足度: ★★★, 猫耳度: ★★★★)
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恋愛ゲームを彷彿とさせる巻頭ピンナップのキャラ紹介イラストを見ている時がもっとも幸せでした。実際にそれぞれの女の子と出会うシーンなんかはそれなりに面白かったのに、主人公に接種されたウィルスによる「女の子に近付くと気を失う」と言うしょうもないキャラ設定が、馬鹿の一つ覚えみたいな気絶オチ連発につながってひたすらもどかしい。
それでいて後半はジョジョ風のバトルシーンが延々と展開して、学園ラブコメを期待していたささやかな希望はあっさりと打ちひしがれる。竹村流柔術の伝承者で、武道一筋のひたすら不器用な生き方をしている竹村葵に心惹かれたのに、あんな話が続くんじゃ買う気も失せるよ…。
(期待度: ★★, 満足度: ★★, ジョジョ度: ★★★)
†「武哉がそう言うなら了承した。もう伽はしない」
キャラの個性と言う点で、どうもレンがおとなしすぎる。メロンパンを除いてこれと言ったところが無いし、冒頭の夜のアレを除けば終始積極性に欠けているのでどうもキャラのカラーが見えてこない。陰険な女子生徒とうざい男子クラスメイト、さらに担任の先生も欝陶しく描写することで必然的に彼女の存在が浮かび上がってくるはずなのに、どうも気持ちが向いて来ないのだ。
†「燃えるようなご奉仕がしたいっ!ですわっ」
レンがおとなしい分だけ彼女の相方みたいなミゥの魅力が今回もアップ。派手な外見に似ず、やたらと古い言い回しを使ったり古風なしぐさにこだわるところが面白い。「ザルをかぶると背が延びなくなる」って昔から言われていたけどなんでだろ?
肝心の Dears はご奉仕が好きな理由はよく分からないままに、新たに中学生妹キャラが登場。水無月みたいな(シスプリに対抗する)最終決戦キャラを期待したいところだけど、元気なところだけが取り柄のウザ系のキャラと言う気がしないでもない。
(期待度: ★★★★, 満足度: ★★, 作画: ★)
脚本: 吉岡たかを, 絵コンテ: 鈴木行, 演出: わたなべぢゅんいち
シナモンから相手と同じ夢を見られると言う「他人の夢に入れるおまじない」を聞いて、サンディはクラウドを相手にそれを実践する。
俗に言う多段夢落ちな話。ファンタジックなメルヘン世界が登場する前半はさておき、後半に描かれた、本当に自分で良かったのかとクラウドが抱いていた不安感、そしてクラウドの心の中に入ってサンディとの出会いを疑似体験する場面が強烈に印象に残った。子猫や仔犬はもらわれてきた時に最初は飼い主に恐怖を感じると言うけれど、あんな感じなんだろうか。
あとはスネイルくんの部屋がトラウマになりそう。折しも6月に夜になると庭の新芽を悔い散らかすナメクジの大群に苦しめられたこともあり、一斉に振り返ってこっちを見つめるカタツムリの大群は、思い出すたびに身の毛がよだつ。
(期待度: ★★★, 満足度: ★★★, スパイス度: ★★★)
脚本: 吉村清子, 絵コンテ: 前島健一, 演出: 清水明