ちと短めですが内容はまずまず、今回も心地よい苺電波が漂ってきます。
今年最初に見たアニメは、海よりも深く山よりも高くその輝きは星々よりも眩しいラブストーリー「ヤミと帽子と本の旅人」。おごそかな新年早々こんな作品を放送する TVK に感謝。
葉月の長い旅も初美と再会できた事で終焉を迎える。しかし出会いは別れの始まり。初美ことイブは「今までいろいろな人生を歩んでいたけど本当の私に戻る時が来た」と告げ早々と元の世界に帰ってしまう。
†「うちに帰ろう…」
興奮の30分。初美に出会えてからの葉月の取り乱し様や、愛を越えた独占欲や強い執着と言った激しい感情の昂ぶりに心を撃ち抜かれました。きらめく銀河と星々をバックにしたシーンがこれまた美しく印象的なシーンに仕上がってます。
そしてクライマックスにふさわしい名シーン。「ここまで私を愛してくれた人がいたかしら? 私も帰りたいあなたといっしょに、それはかなわぬ夢なのよ」と、違う世界に生きる二人の愛がかなわぬ事を告げる初美に対して「だからいっそ、初美を殺してボクも死ぬ!」と真剣な目をして迫る葉月がたまらなく素敵です。わー、本当に首を絞めてるよ…。自分も葉月に殺されたい。殺される程、愛されたい!
しかし二人は別れる事に。「生きていればまた会えるんだって信じましょう」、「私は必ずあなたの元に戻るから。いつの日か。あなたの子供となって」と謎めいた言葉を残して、元の世界に戻るイブ。リリスの妹として再び図書館司書に…。彼女が本の世界を遍歴してきた理由は、単なる好奇心なのか分からないままでした。
†やっぱり女性カップルものが面白いなー。
ギャルゲーや萌えアニメなどでは、男性の主人公キャラよりも、ヒロインなど女性キャラの方に感情移入させられる事が遥かに多くなってきた。葉月は初美ラブと言うシンプルな行動原理で動いているだけのキャラなんだけど、愛のため(しかも相手は同性で義理の姉)なら叩き斬って突き進むと言う痛快さが心地良くやたら感情移入できます。もっとも男性キャラでこの性格だとストーカーじみたウザキャラになるのかな…。(^^;
†「愛って痛くなくなるもんや」
ガルガンチュアのジルことイブに対する思いは、玉藻の前の説く愛と、自分の分身の見せる愛を前にしてあっさり氷解。リツコから自分に向けられていた愛を受け入れる事で、愛を探していたガルガンチュアの旅も終わり。こっちはちょっと駆け足気味のゴールインでした。
脚本: 中瀬理香, 絵コンテ: 山本秀世, 演出: 南康宏
魂は永遠に彷徨うより。
12/26 に発売された創刊2号で、カレイドスターの小特集。
「もともとは海外設定ではなく日本の設定でキャラクターも全て日本人だった」と言うのは意外。輸出対策なんだろうか?
久々にクオリティの高い作画。自分が見た限りでは番組最高レベルで、何気ない糸目顔でも非常に可愛い。ここらへんの落差が激しいのはさすがミュウミュウの後番組ですね。
内容が内容なだけにいつもの天然の脚本センスが醸し出す面白さが削がれていたのは残念。もっとも前回の大晦日に DL によってパールピアリは半壊されたはずなのに、翌日になって綺麗さっぱりだったは、最初から夢だったりして…。(まー、いつもの事か)
リナさんの壁掛けプラズマテレビネタも久々に登場。確か登場当初はクールビューティーとか言われていたはずなのに、今じゃすっかりお笑い系。はのんさんは太郎ちゃんグッズと称して抱き枕ならぬ枕カバーまで持ち出す始末。るちあたちの夢が見られるとかこじつけて、キャラグッズに抱き枕が登場する日は近い?
最近お目当ての DL たちの活躍は、2〜3コスプレを披露しただけで脇役に終始。久々に登場した BBS は、「ほんとだよね〜」連発はいいとして、マンネリ曲と少ない歌カットだけじゃ寂しすぎる。
脚本: 早川正, 絵コンテ: 鈴木敏明, 演出: 山口武志, 作監: 篁馨
時は流れ3年後の物語。総集編と言うことでロボたち一通りの紹介は長めだったりするんですが、自己実現するためにそれぞれの道に進んでいく第1期隊員たちの今後が見られただけでも大満足。変わった人、変わらなかった人、異常成長した犬に出会えた事でこの作品がより深く、より謎めいたものになってました。(^^;
3人いたヒロインは終盤から鈴が頭一つ抜け出した感じで、今回は髪を下ろしたところが実に魅力的。3年後と言っても、まだまだ思春期真っ盛りで十分過ぎる程に萌えキャラですね。
短期シリーズとは違い、4クールの作品にまるまる1年間つき合うと、良い思い出も悪い思い出も自分の一部みたいになっちゃうんだよね。「毎日楽しかったね…」と壁に張られていた写真を眺めるシーンはこっちの気持ちまでシンクロしてきます。
脚本: 園田英樹, 岡崎純子, 絵コンテ: 菱田正和, 演出: 菱田正和, 作監: 竹内浩志
ネタばれですが、3年後の設定
†うどん×爆乳=パンパン
前作は ED こそ繰り返して見ていたものの、SF用語頻発の本編は完全においてけぼりで、後半の展開はサッパリでした…。今回はどこか The SoulTaker からスピンアウトした、小麦ちゃんマジカルてを彷彿とさせるはっちゃけた内容を期待していたのに、どこかシリアスな雰囲気で、前作同様にサスペンスフルな SF ものになりそう…。
†「今度こそハッピーエンドにしてみせる」
舞台は士官学校…と思いきや早々と卒業してしまい早々と重苦しい雰囲気がちらほら。みさきの父親の面影探し→自分探しみたいな展開になってしまうのか?
良かった点と言えば、長澤奈央さんのノリのいい音楽とポップなカットは OP に引き継がれ、無重力環境で異常発達したような爆乳と引き締まったウエストが目を引く女性キャラたちは相変わらず魅力的。最優先事項とばかりに、豪快に動かしてました。
例によって1話くらいは温泉ネタや海水浴ネタを期待したいところですが、前作は完全に裏切られたからなぁ…。
脚本: 山田靖智, 絵コンテ: 木村隆一, 演出: 千葉大輔
総監督: ネギシヒロシ, シリーズ構成: 野崎透, 制作: RADIX
PC-Engine 全盛期のギャルゲー(具体的には銀嬢伝ですね…)(*1)を彷彿とさせる美少女キャラの造形と声優さんの喋りが心地よくも懐かしく感じらた作品です。定番の変身美少女ものですが、何気にハイクオリティなところが気に入った。ただし新シリーズかと思って期待していたのに、一話限りの特番らしく、DVD第一話の先行放送とのこと。
原作ファン向けの専門用語頻発なところやとって付けたような事件はさておき、よく動くアクションシーンと変身した主人公のつり目気味のオッズアイが気に入ったので、TV シリーズ化希望。
監督・絵コンテ: 石平信司, 脚本: 山田光洋, 演出: 上野史博, 制作: AIC
うぱーのお茶会より。
平成15年3月に、経済産業省文化情報関連産業課が作成したアニメーション産業の現状と課題(PDF)に、アニメ版権ビジネスの例が載ってましたが、制作側に流れていかない金の流れに悲しくなってきます。
昨日放送された天罰エンジェルラビィ☆で、セリフが出てきた回数は、あう〜 85回。天罰! 64回とのこと。
工画堂のサイトから、ゲームの OP をダウンロードして見てみると、音楽は例の天罰!天罰!天罰!ですがキャラは全然違いました。
この作品の収穫と言えば、物語前半の目まぐるしい展開、そしてママゴトみたいな恋愛観の多いアニメや最近の恋愛ゲームに、よりリアルな…と言うかテレビドラマの恋愛ものみたいなギスギスした三角関係や痛みのある人間関係を持ち込んだのがやたらと新鮮でした。
†「もう好きにすればってカンジ……。帰って寝るわ。そんじゃ」
最終回の感想をネタバレしない程度に適当に書くと、長らく引っ張ってきた三角関係は綺麗に清算され、それぞれ夢に向かって進んでいくと言う、雰囲気的には後味のいい終わり方。
ただしどちらかを選ぶのか長々と引っ張った事で、気持ちの変化に関しては描写不足が目立ち、さらにゲームの評判を聞いて傑作を予感していた自分からすると、クライマックスの別れと告白のシーンが演出的にも言葉的にも凡庸だったので、どうも印象が弱い…弱すぎる。もっと身をよじられるようなクライマックスを期待していたのに!
脚本: 金巻兼一, 絵コンテ: 松園公, 演出: 喜多幡徹
京極夏彦氏の小説と言えば、濃厚な文章で作品世界を醸し出し民俗学的な衒学趣味が知識欲を心地よく満足させると言うイメージが強く、アニメには全く期待していなかったんですが、不思議と引き込まれてしまいました。語り口の面白さに加え、大胆なカットや刺激的な色使いと言った映像が新鮮で、早くもこの作品独特の雰囲気が出ていたと思います。
キャラ的には唯一の女性レギュラーである山猫廻しのおぎんが、黒髪長髪で切れ長の瞳の妖艶な女性と言う最近のアニメでは珍しいタイプのヒロイン?なので、お色気要素にも期待と言うことで…。(^^;
脚本: 藤岡美暢, 絵コンテ・演出: 殿勝秀樹
監督: 殿勝秀樹, シリーズ構成: 藤岡美暢, 制作: 東京ムービー
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♪僕たちの弱さがよかった
一部で現代オタクのバイブルとか言われたり、まだ見ぬ羨望の楽園、はたまた追憶の彼方に過ぎ去った古き良き思い出の1ページと言われるこの作品。
人気作と言うことで今更説明は不要でしょうけど一応説明すると、大学に入った主人公がオタ系のあやしげな部に入部して、どこか濃ゆい部員たちと、秋葉原にコミケと言ったオタク的な日常を謳歌すると言う内容です。オタク的な異質さを嘲笑する漫画は良く見ますがそれとは違い、時には悩み時には傷つく等身大の人間として好意的に描いているところが受けたようで。
この作品を見ていると、オタクの世代による相違点よりも共通点の多さに気付かされます。自分がいた場所とは一回りくらい違っているんだけど、この連中を見ていると、授業をさぼって部室にこもり、うららかな午後の日差しを浴びながらぬくぬくとオタ談義にはげんでいた日々が昨日の事の思えてきます。ちなみに新歓コンパで最初の歌は「花の子ルンルン」…まぁ自分の思い出を話してもつまらないのでこのへんで。
オタクの青春を描いた作品としては「こみっくパーティー」が有名で共感できる部分も多いです。ただしあちらは同人作家と言うクリエイターを目指すと言う夢や希望があったのに対して、こちらの連中は自分の創作意欲には早々と見切りを付けた大多数の人間たち。いくら批評眼を磨いて理論武装をしても、作り手との立場の違いを思い知らされるだけで、単に消費して享楽を楽しむ事でしか自己実現出来ないあたりの惨めさは今でも何かと身に包まれる思い…。(^^;
作中でそこらへんの悲しさを描いた1巻5話のコミケ会が最高傑作でこの作品を読み始めたきっかけだったりします。ただしあの痛さの中に自虐的な心地良さがあったのに最近は微妙に方向性が変わってきていて、年末に発売された3巻になるとオタクの恋と性みたいな方向が強くなってきた印象です。それにしても主人公誰だっけ?
読者を引き込む仕掛けも多く、その一つが本編で何度も登場する「くじびきアンバランス」と言う劇中漫画(ラブコメらしい)。表紙裏に印刷された、設定資料、トレカ、キャラクターカード、さらには「げんしけん」の会誌に掲載された感想を通して読者に作中人物たちと同じ視点を与え、より深く作品世界に没入してもらおうと言う試みはなかなか上手いかな。副会長萌え〜。
カトゆー家断絶より。
2003年度のベストアニメなど、気になるデータがいっぱい。
原作人気の高い作品程叩かれると言うこともあり、マリみて異様な期待度の高さが心配だなぁ。(^^;
少し前に *BSD 方面で活躍していた渡邊剛さんの語る任意ラヂヲの裏話やネット配信の話題。
GRAPHIC WIZARD'S LAIRより。
海外のファンサブにおける日本のアニメ評を伝えてくれる MOONLIGHT FANTASIA の最新記事。今回はアニメを通して垣間見えてくる、独特の日本文化に対する海の向こうの人達からのツッコミ。
久しぶりにファンキーと言う言葉で褒めたくなるような、イカすアニメ。18禁 OAV で出ていた同じく梅津監督の「メゾフォルテ」がベースになってます。なぜかこの人は国内よりも海外で受けるアニメクリエイターなんだよね。
依頼人が実は…と言う古典的なオチや、無駄に回想シーンが多かったりするあたりプロットは今ひとつ洗練されてないですが、それを補うだけの十分すぎる程の面白さがありました。
まずは小気味のいいアクション。ヒロインのみくらちゃんが見せるカンフーやガンアクションは巧みなカットワークとスキのない構図に支えられて見応えがありました。飛び散るコンクリートの破片や、硝煙や爆煙の描き込みもバッチリで、逆光を生かした絵が実にかっこいい。
その中でも冒頭で見せてくれた、みくらがジャンプして空中で体を捻りながら四方に拳銃撃ちまくる場面は一番のお気に入り。何度も見てしまった。
梅津泰臣さんの描く女性キャラは萌えとは無縁だったのに、いつの間にか目の大きさも体つきもふっくらとして、うのまこと風の丸萌え美少女になってました。このキャラなら毎週眺めるだけの価値はありそう。(^^;
あとは広川太一郎氏の喋りがオールドファンには懐かしくも心地良いです。彼の演じる黒川はレギュラーみたいなので、ちょっと期待しちゃったりなんかして。
脚本・絵コンテ・演出・作監: 梅津泰臣
監督: 梅津泰臣, シリーズ構成: 吉岡たかを, 制作: ARMS
BRAINSTORM より。
「マンガ好きの、マンガ好きによる、マンガ好きのための」リンクとの事で、30ヶ所程の著名サイトで取り上げられた2003年ベスト。
原作を変更して、和樹ではなく夕菜の偽物を登場させた事に意欲を感じたものの、今回もまた作画的にも物語的にも相変わらず低調。今回も主役キャラ以外の肌色シーンばかりが目立ちます。ヒロイン三人娘は脱がしちゃいけないと言う不文律でもあるんでしょうか? これなら、反転和樹を登場させて、女の子食べちゃうぞーと大暴れさせてくれた方が面白かったような気も。(^^;
次回の伏線として、魔法力減少の不治の病の初期症状を覚える夕菜…しかしなんでこんなシリアスなシーンでパンチラなんて見せているんだろーか。演出意図がさっぱり分からん。
もはや頼みは単発の萌えシチュエーションのみ。「さっき言われた事は…あんま気にするな」と下駄箱の前で慰めてくれる凜がいい感じで、玖里子にからかわれるところもいいよなぁ。
残り魔法使用回数: 3→2
脚本: 佐藤勝一, 絵コンテ: 長井龍雪, 演出: 米田光弘
新キャラは根谷美智子ボイスの成熟した大人の女性で、シャワーを浴びてもびくともしないやたらゴツいゴキブリ触角が特徴。味方とは言え主人公たちとはライバル的な立場に置いて、対立させることで主張やメッセージをはっきりさせていくのね。
今回は新キャラのサテラの紹介と、はじめてのおしごと by アズマリアだけで、相変わらず地味な事件が続く。第一話に登場したエロいメイドさんはいずこ?
シナリオ: 吉村清子, 絵コンテ: 加藤敏幸, 演出: 清水一伸
JASRAC から許諾済みとのこと。微妙に歌詞の聞き取りにくい ALI PROJECT の歌の内容がようやく分かったので感謝。
†これはいいガンダムワールドですね。
全編カートゥンレンダリングで描かれた新作ガンダムは、SDガンダムシリーズ、しかも海外展開を狙った作品と言うことなので、大きなお友達がどうこう言うようなアニメじゃないよなぁ。
人物モデリングはやたらと手抜だしキャラの動きも今ひとつとあまり期待は出来ないですが、ポリゴン美少女好きの自分としては数人いる女性キャラが登場するまでは暖かく見守ろうかと…。
監督: 阿部雄一, 副監督: 近藤信宏, 制作: サンライズ
Viper氏が原画も担当すると聞いていたので期待していたのに、鳥・鳥・鳥…本編のほとんどが鳥に化けての冒険と言うキャラ萌えとは無縁の構成でがっくり。
一方でエンディング曲が♪リンリンリリンの「恋のダイアル6700」(カバー曲)に変更されたのはかなり衝撃的でした。親子で楽しんでもらうのが狙いか…などと考えると、冬の寒さがいっそう身に浸みてくる。
脚本: 藤田伸三, 絵コンテ・演出: 小林智樹
カトゆー家断絶より。
企画した三才ブックスへのインタビュー。「赤尾の豆単」に始まり、受験生に親しまれてきた英単語集をまとめた英単語集ヒストリーも面白かった。
TVK でも放送終了。不純な動機で見始めたこの作品も終わってみれば考えさせられる事も多く、久しぶりに心を撃ち抜かれたアニメでした。
前回の話で、いかに葉月と言うキャラに感情移入できるか書きましたが、さらにこの物語の構造そのものが、小説やゲーム・アニメなどの架空世界に心を奪われる今の自分のメタファーになっているのもこの作品の面白さかな。
無我夢中で"初美"を追い求める葉月は、同じように大切なもの(めくるめく感動、胸踊る興奮、甘酸っぱいノスタルジー)を追い求めて、泡沫の作品世界を遍歴する自分とかぶってくる。
†「私達の世界が美しく輝く日のために」
そう考えてみると初美の最後の言葉の「あなたにとって本当に必要なものは、追いかけても決して捕まらないわ。それは始めからあなた自身のなかにある」は、単に葉月の世界で彼女の子供として初美が生まれてくると言う表面的なものと、自分自身を探していく事の重要性と言う普遍的なメッセージを兼ねているような気がします。
この作品世界の構造もおぼろげながら説明され、全てを束ねる図書館と言う世界自体もまたアーヤの読んでいた本の中の世界に過ぎないと言うことが明らかにされた事で、世界の重層構造が強調されてメタ的な世界観の魅力を強調してました。
アーヤはリリスたちの上層世界にいながら、同じように本の世界に干渉出来る特別な存在だったんでしょうか?
あとはいちいちセリフで語らない間接的な描写が上手いですね。思い出を味や香りで語るおなじみの方法ながらも、ホットケーキの話が作品を通して何度も登場していた事でより印象強くなってました。わざわざホットケーキを食べながら最終回を見直してます。本当に楽しい作品でした。
脚本: 望月智充, 演出: 岡本英樹, 絵コンテ: 川瀬敏文, 作監: 西田亜沙子
あうあうあー。頻出される専門用語にクラクラし、どっさりと登場するキャラクターには目眩を感じたりと、正直かなりおいてけぼり。素直に原作を読んでおけば良かった…と思いつつも、現在既刊16冊と言う数字を見ると躊躇してしまうんだよね。
それでも雰囲気重視で見せると言う姿勢は十分に伝わってきて、世界観の持っている魅力みたいなものはおぼろげながら感じられました。まぁ、敷居は高そうに見えながらも、作品のフォーマット自体は古典的な少女漫画(ごく普通の主人公がモテモテの先輩に一目惚れされて…)の世界みたいなので、慣れてくる 3〜4話あたりから面白くなりそうな予感。
脚本: 吉田玲子, 絵コンテ・演出: ユキヒロマツシタ
監督: ユキヒロマツシタ, シリーズ構成: 吉田玲子, 制作: スタジオディーン
メノリさんの個別エピソードで、作画・脚本ともに秀でた話です。
連邦議員の父親からノーブレス・オブリージみたいな帝王学を叩き込まれ、母親からはバイオリンと優しさを学んでいた幼年時代のメノリさん。「バイオリンを弾いている時だけが素直な自分になれた」と呟く彼女にとって、バイオリンは母親の形見であり自らの居場所と言う大切なものだったのね。
偏った教育をしていた父親を乗り越えて前に進むと言うよくある脚本かと思っていたら、両親から学んだものを自らの糧として今の自分の見つけ直すメノリさんの成長を描いた過程が実に魅力的&新鮮でした。
脚本: 米村正二, 絵コンテ: 島津聡行, 演出: 徒野将利
相変わらずセンスいいです。ただし音声は未収録。某機関の陰謀だろうか…?
新谷かおるの名作「エリア88」の魅力は、作品を彩る名セリフやロマンチック溢れる戦場哲学の他に、迫力のあるメカニック描写が大きかったと思う。
しかしアニメに登場した CG で描かれた戦闘機は、のっぺりとした安っぽい作りで、拡大縮小の多様や、エルロンやラダーも動かさずに旋回している妙な挙動を見ると、作り手の要求水準の低さ・思い入れの無さに泣けてきます。うるうる。
監督: 今掛勇, シリーズ構成: 大野木寛, 制作: グループ・タック
†かっこいいなぁサンドマン…(^^;;;
グラヴィオンと言えば、一にも二もサンドマン。前回に増して派手な登場シーンにかっこいいのか悪いのかよく分からない決めポーズを披露してくれたりと、彼の勇姿を十分に堪能出来ました。大張チックなやたらと濃ゆい影のコントラストがたまらん。
欠点としては、やたらと多すぎる人物に加えて、ゴージャスを通り越して悪趣味なところとか相変わらず時代錯誤な感覚など、オオバリズム全開なところは洗練さとは程遠いところにありますが、なぜか好きな作品です。
更に、前回好評を博した第7話「渚のドリル少女」海篇に続いて「ツヴァイ」第3話は温泉を舞台にした山篇でキャラクターの魅力を存分に披露。
…と、作り手は、ファンが何を望んでいるのか分かっているみたいなので今回も期待出来そう。リイルの出番が増えてくれますよーに。
脚本: 吉村清子, 画コンテ: 大張正己・大塚健: 演出: 大張正己, 作監: 石野聡
監督: 大張正己, シリーズ構成: 志茂文彦, 制作: ゴンゾ・ディジメーション
CG の出来はここ3年程で最悪レベル。ベイブレードに登場してコマに叩き落とされた Su-37 や Dr.リンでおなじみの CG 乗物の方がまだ出来が良かったよー。
原作はホントに好きな作品でした。それはもうエリ8ごっこをするために、Air War の分厚いルールブックを読んでいたくらいに。(古すぎ)
ぱーるぴありを取り仕切っているにこらと、海の家のマスター真木の結婚話。オトナの恋と言ってもドロドロした話では無くサバサバとした話。水に濡れると人魚に変身すると言う特異体質を抱えたまま正常な新婚生活を送れるのだろうか…と言った心配もするだけ無駄でした。(^^;
期待しているネタ的にも薄く、はおんの入浴シーンは相変わらずお色気無いし、「まるで私達ゴミ扱いですわ」のダークラバーズととの遭遇戦もやる気の無いノルマ消化の消化試合。それでもヘッドフォンを用意したりと一応対抗策は考えているのね…。
†「さぁ二人だけの世界へ行きましょう…」
来週は、ヒッポとユーリのかなり気合いの入った恋愛話みたいなので期待大。
脚本: 神戸一彦, 絵コンテ・演出: 菊池一仁
†「ここはいったい、どこなの?」
時間障壁を越えて異なる時間軸が交差する世界。
子安氏演じるアゴ眼鏡とか、ライアーとか懐かしいキャラに出会えたので面白いはずなのに、前回の話の展開をさっぱり覚えていない自分にとっては戸惑いの方が大きかった。搾乳スタイルのコスチュームと毎度のうどんネタがせめてもの救い。完全に続編なので、前作をちゃんと見ておけば良かったよ…。
脚本: 山田靖智, 絵コンテ: いまざきいつき, 演出: 神崎ユウジ
うぱーのお茶会より。
ライアーソフトのゲーム発売記念コラムと言うことで、同人小説とか二次創作の小説向けの文章講座。典型的なパターンの同人小説を紹介して添削する事で問題点をピックアップしています。
独特のサイケな色使いや妙にデフォルメされた背景など第一話から独特の世界を見せていたこの作品。今回は版元他人間とは思えないキャラがぞろぞろ出て来たり、暗視ゴーグル?が登場するなど幕末とはとても思えないユニークな世界観が面白い。スパッと首が落ちたり刺激的な映像も多く、いい意味で大人のアニメ。
今回の話は、怪異の裏には人間の生み出した欲望やら怨念みたいなものが隠されていると言う、京極夏彦作品らしい切り口でストーリーに厚みが出て来ました。
脚本: 藤岡美暢, 絵コンテ: 宮繁之, 演出: のがみかずお
ストーリーは相変わらずだし、ヒロインの片割れのスズカには今ひとつ魅力を感じないですが、ミオは今回も強力。ポニテ娘特有の背中越しのうなじが見えるカットと、腰のラインに視点を置いたカットが魅力的で、スカートと黒いオーバーニーソックスに隠されたちらりと見える太股にはたまらないものが…。(^^;
さらに今回は、襲われて押し倒されそうになったり、熱射病でハァハァとシチュエーションも完備され、自分にとっては萌えアニメ冬の時代のオアシスみたいな作品になりつつあります。
脚本: 福嶋幸典, 絵コンテ・演出:藤原良二
カトゆー家断絶より。
2ch アニメ板なんかでも、作品の評価や視聴率にコミュニティと世間との乖離が見られるなんて話は良く出てきます。一部の作品を除けばどのジャンルでも売上の大半はサイレント・マジョリティが握っているんでしょうね。
素人目にも手を広げ過ぎの「でじこ」は、あれはあれでブロッコリーの社運を賭けた戦略的な展開だったんだなぁ…(しみじみ)。国内で公開される映画のうち黒字なのはわずか 15% 程なんて話を耳にしたけど、テレビアニメではどれくらいの割合で元が取れているんだろうか?
今期一押しの作品ですが、2話目にして構成力やストーリーテリングに乏しい、かな〜り辛い脚本(*1)でした。やっぱり餅は餅屋なんだろうね…。
その一方で、アクションの切れ味は相変わらず冴えていて、ちょっと物理法則を無視したような海空来の動きには前回同様に熱いものを感じました。まだまだ今期一押し!
脚本:梅津泰臣, 絵コンテ: 大畑晃一・梅津泰臣, 演出: ふくもとかん
何かに特化したニュースサイトと言うととで、猫関連のところは前から欲しかったところ。情報元の、CUTTING EDGEも、以前から精力的に猫ニュースを集めているサイトです。
BRAINSTORM より。
やっぱり専門用語と登場人物の多さは辛いものがあり、ぼけーっと見ていると分かった頃には終わってしまいそう。そういうわけで副読本片手に見てみます。他にも、
あたりも第2回放送前までに目を通しておこうかと。
最近再び流行ってきた特殊警察もの。林浩樹監督と言うことで AIC らしさはあったものの、15年程前の OAV ブームの最中に作られたようなどうも垢抜けない作品でした。
今風なのは異常に胸を強調した女性警官の制服くらい。キャラデザに加えて世界観やキャラクター造形なんかも古色蒼然としたもので、もしかしたらレトロ感覚が売りなのかも知れない…?
更に今クールは、近未来を舞台にしたガンアクションに、攻殻機動隊や MEZZO と言った鬼作品が揃っているのも不幸…。スマン…、アクションものとして比べるのも間違いでした。
脚本: 植竹須美男, 絵コンテ: 林宏樹, 演出: 羽生尚靖
監督: 林浩樹, シリーズ構成: 植竹須美男, 制作: AIC
完全に騙された。コスプレイヤー→Costume-Player→Prayer→祈祷師と言う流れで巫女みこシャーマンものだったのね。
萌え成分濃縮還元 200% みたいな作品の続く m.o.e の新作は、物語を15分と言う枠にぎっしりと圧縮。展開や説明が早すぎて世界に浸る暇もなく、正直ありがちな女子高生・異世界召喚ものにしか見えないんだけど、作画良好でお色気+迫力のある戦闘シーンと言った美少女アニメ的な見せ場には気合いが入ってます。全8話と言うことで、文句を言いつつもついつい最後まで見てしまうかも。
脚本: 荒川稔久, 絵コンテ: 高橋丈夫, 演出: 郷敏治
監督: 高橋丈夫, シリーズ構成: 荒川稔久, 制作: IMAGIN・スタジオライブ
期待のまぶらほもようやく文庫の「にんげんの巻」で描かれていた話が終了。後先考えない、行き当たりばったりな展開がまぶらほの本質ですが何か?
感動のクライマックスに見えて実はトホホなオチと言うのは折込済みだったので、逆にあの話を「よくぞここまで盛り上げてくれた。ありがとうアニメスタッフ!」と言う喜びの気持ちの方が強かったです。監督としては作品に恵まれない木村真一郎さんも、たまに絵コンテを切るといい仕事をしてくれるなぁ。
和樹に親しげな挨拶をする管理人さん相手に嫉妬してブブーと、デフォルメ顔を見せる夕菜が良さげ。さらに真っ昼間から玖里子さんのあやしい腰使い、夜の校舎で和樹を説得する凜、伊庭先生の自称?吸血鬼ネタと各キャラの見せ場は豊富。毎回これだけのものを見せてくれればそれなりの人気作になるんですけどね。(^^;
残り魔法使用回数: 2→0
脚本: 滝晃一, 絵コンテ: 木村真一郎, 演出: 伊藤真朱
ちまちました話よりも今回みたいな派手派手な話の方が自分としては好き。ラスボスみたいなアイオーンさんが唐突に登場して、失楽園に登場するサタンのようにロゼッタたちを弁舌巧みに誘惑する。
女神転生IIが好きでエピックファンタジーが好きな自分には、神を殺すとか、俺はアルファにしてオメガ(*1)と言ったフレーズが心地よく、壮大な話を感じさせてくれました。ようやくこの作品にのめり込めそう。
作画的にロゼットがあんまり可愛くなかったけど、銃を構えた時にロングスカートのスリットからのぞくむっちりとした太股が目の保養。さらに冒頭の十字架の影とか、アズマリアから放たれる聖光など、絵のセンスは相変わらずいいですね。あとは今回久々に登場したヨシャアに仕えるメイドさんが本筋にからんでくれば文句無いです。
シナリオ: 冨岡淳広, 絵コンテ: 中山勝一, 演出: 中山勝一
u-kiのwebスティッキーズより。
効果については、「個人差がある」とのこと。SF 作品で出て来るような、ビデオ感覚で望みの夢を見る機械への道はまだまだ遠そう。
Alisato's 本買い日誌より。
リンク集。フェイドアウトしたかに見えたこの話題も、最近になって第2ラウンドが勃発していたのでメモメモ。
原作は未見…と言うか、原作の掲載誌名くらいしか知らなかった。
可愛い絵がクレヨンと水彩絵の具で着色された明るい OP からは爽やかなドタバタラブコメを予感しましたが、いかにもアフタヌーン連載作品と言った感じの個性的な作風で、登場人物たちの針金のような延びる華奢な腕足からはロリ漫画みたいなエロ可愛さは感じられず、どこか病的な繊細さを感じました。
プロットはオーソドックス。故郷の島に戻ってきたヒロインの臨死体験と言うイニシエーションから物語は始まり、不思議な力を持った謎の生命体「コスモ星丸」との出会い。海から浮上する謎の巨大生命体・その上にいたネオランガの三姉妹みたいな全裸の少女との邂逅など、スケールの大きい物語の始まりを予感します。
脚本: 小中千昭, 絵コンテ: 誌村宏明, 演出: 近橋隆伸
第2話は舞台を夏休みの1週間を過ごした島から自宅に移し、父子家庭で育つヒロインの玉依シイナ(CV: 真田アサミ)の日常からスタート。どうも油断していると「にょ」が飛び出て来そうな感覚に襲われました。(^^;
†「またあんな痛みを受けるのなら、死んだ方がいいです」
新キャラは、中2の三つ編み少女・佐倉明。くら〜い、いじめられっ子の彼女は既に星丸の眷族を手に入れていて、落下の体験をすると言う臨死体験を通し彼女も何かに目覚めてしまったらしい。謎めいた存在の星丸に関して少しだけほのめかされ、どうやら自分の五感の延長のようになるらしいが詳細は不明のまま。
原作ものなので暴走はしないと思いますが、デンパ教の教祖小中氏がシリーズ構成を手がけている事で、記憶ネタや欺瞞に満ちた世界、メタ的な世界観などを再び見せつけられるかと思うとゾクゾクしてきます。未知の物語への興味もあり意外な掘り出し物でした。
脚本: 小中千昭, 絵コンテ・演出: 石踊宏
監督: 飯野利明, シリーズ構成: 小中千昭, 制作: プラネット
初期の士郎正宗作品で感じられた「戦車愛」がひしひしと伝わって来る。
冒頭で自走式多脚砲台(試作型思考戦車と言うのね)が同型機を射撃する時に、砲弾が装甲を貫通して、ワンテンポおいて爆発するあたりの「ため」の演出がいい味を出してました。シンプルなストーリーラインも自分的にはちょうどいい感じ。
【最強伝説】ラオウ氏新日本プロレス入団【復活】(2ch プロレス板)
sawadaspecial.comより。
北斗の拳+プロレスネタでかなりレベルが高い。一気に読んでしまった。
「ごきげんよう」
銀杏好きの志摩子に始まり腹黒い蓉子など山百合会の面々を一人ずつ紹介したことで、今回は分かりやすい構成。そのためにすんなりと作品世界に入っていけました。ほのかに感じるこそばゆさも次第に快感になってくる。この作品は、スールと言う独特のシステムを基調にした人物関係が新鮮で、文化人類学の本を読んでいるかのような好奇心をそそる発見があります。
最近の作品は、恋人関係と言うありふれたものよりも、より強い絆である姉妹や兄妹の関係と言うものに、憧れの人間関係を描こうとする作品が多くなってきた。 姉ものが好きな自分としては、完璧そうに見えつつもどこか脆さを抱えている祥子さんが一番のお気に入り。(^^;
そんなわけで祥子さんには、シャワーを覗いたり、スク水に欲情したり、逃げる祐巳を日本刀を片手にどこまでも、通常のお嬢様の三倍のスピードで追いかけて「祐巳を殺してボクも死ぬっ!」と叫ぶような展開を期待しているわけですが、もちろんコバルト文庫には、そんなはしたない表現など存在していようはずもない。
作品的には祐巳の葛藤や彼女の目を通すことで、祥子の性格が少しずつ見えてくると言う構成(多分原作は一人称の小説だと思う(*1))のようなので、薔薇と紅茶の香りが漂う甘美な世界に身を浸し、ロサ・キネンシス・アン・ブゥトンプティの魅力にのたうち回ることにします。
脚本: 吉田玲子, 絵コンテ・演出: 夏月洸
前半はこの作品の一つの柱である「本を読む喜び、本を書く喜び」と言ったテーマに沿った話だろう。ただし長台詞でストレートに訴えかけているだけなので、あんまり心を動かされなかった。
後半もまた本がテーマで、2年前の三姉妹の出会いは、本がとりなす関係になっていたという話。作画的に凡庸だったこともあり、いつものレベルの高い話に比べると谷間みたいな印象。クリスマスの話としては3週間遅れと言うタイミングの悪さもあるのかな?
[追記]放蕩オペラハウス(2004/01/15)によると、冒頭の3分間がカットされていたらしい。確かに地図とか意味不明だった。
脚本: 倉田英之, 絵コンテ: 福田道生, 演出: 糸賀慎太郎
ベルの内面掘り下げっぽい話。
ハワードの悪行三昧についにベルがぶち切れ…かと思いきや、すぐに仲直りするあたりの甘さが不満で、あんまり成長した感じを受けなかった。もっともベルが成長してもそれを上回るものすごい勢いでハワードが DQN 化しているので永遠にこの二人の関係は変わらないかも。
不思議の海のナディアの頃の NHK なら余裕でヒロインのシャワーを披露してくれたはずなのに、21世紀の地上波では男の裸がちまちまと描かれる程度。寒い時代になったとは思わんか?
脚本: 福島幸典, 絵コンテ: 富沢信雄, 演出: 辻泰永