カトゆー家断絶より。
過去の人気作品のリメイクは嫌いだけど、再放送はガンガンやって欲しいぞ。ダイス船長やモンスリー女史など、子供向け作品でも大人キャラがやたらと魅力的なんだよね。
地上波も残り二話と言う事で最後を締めくくりそうな前後編からなる連作、前編の今回はアイヌ出身のオクルと彼を追いかける松前藩の侍たち、さらに一見脈絡がないような形で、ジンの弟弟子である雪丸が登場して執拗にジンを狙う。
この作品らしいラップの部分がアニメ的に今ひとつだったこともあり、心気くさい部分ばかりが目立っていた。
メインプロットで長々と引っ張ってきた、ヒマワリの匂いがする侍の話がようやく登場したことで、少しは安心したものの、次回で中途終了するのが確実と言う事もありストーリーに身が入らないと言うのが正直なところ。
(期待度: ★★★★, 満足度: ★★, 幻想的な向日葵畑のシーン: ★★★)
脚本: 信本敬子, 絵コンテ: 近藤日葉, 演出: 三好正人
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沈着冷静なリーダーの成瀬は嘘を見抜く天才、嘘つきの響野は演説と口車の達人、さらに動物好きの天才スリ師久遠、完璧な体内時計を持つ女の雪子と際立った才能を持った四人組の銀行強盗が繰り広げる犯罪コメディ。常に完璧な仕事をしていた彼らの金を横取りした悪党を相手に騙し騙されの知恵比べが繰り広げられる。
ロマンのために銀行強盗を重ねるどこか漫画チックなキャラは、犯罪者特有の暗さは微塵も感じないプロフェッショナリズムの塊で、「なんて気持ちのいい連中だろう」とつぶやいてしまうくらいに魅力的。彼らの繰り広げる軽妙な会話には最後まで引き込まれました。
銀行強盗と言うと日本ではもっとも成功率が悪い犯罪の一つにあげられますが、「奪って逃げる。その間に警報装置は押させない。それだけだ。そうすれば銀行だってその辺の酒屋と変わらない。大金のある酒屋だ」と嘯くリーダーの成瀬以下彼らの行動は緻密で説得力のある描写がされているのも好感触。
この作品で何と言っても目を引くのは伏線の回収の見事さ。饒舌な会話に混じった一見無関係な話や小道具の一つ一つが、終盤に来て次々と関連して物語が収束する展開には舌を巻きます。このところの大味なアクションばかりが目立つ新作ルパンに失望続きの自分にはちょうどいい感じの作品でした。セクシャル&バイオレンスな描写もほとんど無いので、軽いアクション・コメディものを読んでみたい人にお勧めの痛快エンターテイメント作品。
(期待度: ★★★★, 満足度: ★★★★★, プロット&伏線回収: ★★★★★)
モノグラフより。
この流れで、立ち読み出来なくすれば部数アップ→書籍も読めないようにしましょ。みたいな流れにならなければいいけど…。と思い言いつつも最近はネットで下調べしてから買う事が多くなってきたので、中身に目を通してから買うのはほとんどしなくなったなぁ。
日刊海燕より。
注目はしつつものめり込んだ作家さんではないので軽く目を通す。それにしても比較的長文が多いのにすらすらと読めてしまう韓→日の機械翻訳の精度には驚かされる。
[追記]作者本人が手直しした日本語版(9/19)
毎月総合ランキング1位には賞金10万円、ジャンル別ランキングトップには3万円がもらえます!…とのこと。ギラギラした場所は苦手なので参加する気は無いですが、いろいろな意味で注目。
父親がかかわっていたリナクス事故の後遺症に苦しみ人たちを介護している月面サナトリウムにやってきたクラウたち。贖罪とばかりに手かざし治療で奇蹟の人となるが、いつしか GPO に勘づかれる事に…。
さすがに入江監督絵コンテと言う事もあり、クラウと父親が親子水入らずで顔を合わせ「お父さんごめんなさい」と心を開く場面、「クラウは私が守る!」と強い絆で結ばれているのを実感させるクリスマスの決意など、ここぞと言う会話シーンが力強く描かれていたのが印象的でした。
全身にリナクスの痕跡に汚染された女性が、クラウの治療にもかかわらず光になって消滅してしまったのは、今後の展開に暗い影を投げかける。
(期待度: ★★★, 満足度: ★★★, ワンパターン展開度: ★★★)
脚本: 吉永亜矢,絵コンテ: 入江泰浩, 演出: 中川聡
まだまだ続いていた過去編。最後に光臣の父親に対するクーデターが描かれて長い長い文七の回想は終了。全体のバランスからすれば過去の話は半分くらいに圧縮出来た気もしますが、純粋に話として面白いのはこっちの方なので結局こんなにアンバランスな構成になってしまったのか?
†「ショッキングピンクボンバー五十鈴絵美!」
今回は最終回と言う空気を意識してか、脚本やらアフレコなどで悪ノリが目立ってシリアス続きの過編とはがらりと雰囲気が違ってました。ボブ、雅孝さらには絵美まで脇役はことごとくギャグ強化要員にされてしまうところが悲しい…。あと最終回くらいは、真夜の変身シーンをもう一度見たかった。登場キャラの記念写真カットが続く ED で幼女真夜がちょこちょこ出ていたので満足するとしますか。
(期待度: ★★, 満足度: ★★★, 打ち切り終了感: ★★★★)
脚本: 犬飼和彦, 絵コンテ・演出: 駒井一也
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某24時間テレビで毎年のように放送されるただゴールに向かって走るだけの企画があれだけの感動を呼び起こしたり、冬になると毎週のように放送される駅伝やマラソン中継を見ている視聴者は、走るだけというスポーツと言うにはあまりにシンプルな運動の向こうに人間のドラマを描いて見ているのだろう。
本作品で描かれるのは、高校で行われる毎年恒例の「歩行祭」と言う夜通しで 80km 歩き続けるイベントだけ。進学校の高校三年生が、最後の歩行祭に参加して、友達の話題やら進路の話などをだべりながら、リュックを背負い懐中電灯を片手にひたすら歩き続けるだけ。
それでいて面白いのはこの作品がノスタルジーを刺激するストレートな青春回顧小説になっているからだろう。忘れかけていた高校時代の思い出を次々と呼び起こす。見上げれば自分の可能性が九十九里浜に広がる水平線のように果てしなく広がっていた頃の自分と出会えたような気持ちになりました。80km の道のりは、高校生活の縮図であり、この日の夜は単なる夜ではなく、子供の世界と大人の世界の境界など、読む人次第であれこれと想像が膨らむかも。
1964年生まれの作者が過ごした頃の高校時代にふさわしい時代感覚で、ギリギリ20代後半〜40代向けの作品のような気がします。まぁ10代でノスタルジー小説大好きと言う後向きの腐った人間はそういるとは思えないので問題無いか。(^^;
(期待度: ★★★★, 満足度: ★★★★, ノスタルジーの魔術師度: ★★★★★)
冒頭の夢ネタでは、毎日起こしてくれるセーラー服姿の実妹、プリンセスの押しかけ女房、魂を狙う悪魔っ娘に加えて、エロ女教師(泉)、裸エプロン?のエロママ(香)まで登場して雑魚寝ハーレムを見せつけ、さらに家はホワイトベース型、目覚める時は DB ネタと、清く正しいアニオタ的妄想夢にパワーアップされていたのが素晴らしい。ちなみに自分はこんな夢一度も見た事無いぞ。やっぱり、アニメキャラの目覚し時計を使わないと見られないのか。(^^;
あとはソドムの CV が岩田光央氏で、この人のファンの自分的には大満足。例によってショボいチンピラみたいなマンネリなキャラなんだけどそこがまたいい。
B パートはツッコミ役の楓が自宅で家族の手前と言う事もあって力を抑えていた事もあり、傍若無人な音速丸が少々欝陶しかった。
(期待度: ★★★★, 満足度: ★★★★,シノブの影が薄くなってきた度: ★★★)
脚本: 金月龍之介, 絵コンテ: しまづ聡行, 演出: 小船井充・柴田淳
†「マーメイドプリンセス。覚悟はいいかい?」
敵キャラにはお気に入りのレディバットなのに今回は突出した見せ場は無かった。相変わらず、わざわざマーメイドプリンセスを誘き寄せるために、不特定多数を相手にして占い館でインチキ占いをする大味な作戦とか、これまたインチキくさい程の幸運で強引にまとめたラストとか、今回も「凄い」展開はあったけど、1年以上もこの作品とつき合っていれば、これくらいじゃ驚かなくなってきた。
既出のような気がしますが、Bパート星羅のアイキャッチが良さげ。あとは次回予告のアララに美味しいところを全て持っていかれたようで、早くも次回が楽しみ。
(期待度: ★★★, 満足度: ★★, レッツパジャマパーティー: ★★★)
脚本: 中瀬 理香, 絵コンテ・演出: 岡嶋国敏
新たに追加された半透明ウィンドウとドロップシャドウ機能を確認するためにインストール。Slashdot.jp の投稿記事を参考に試してみたところ、ドロップシャドウはともかく半透明ウィンドウは、 mga(G450) では常用する気になれない重さだった。
そういえば looking-glass みたいにウィンドウをぐりぐり動かせる、3D ウィンドウマネージャーMETISSEも、3D アクセラレータ無しでは使う気になれない重さだったりと、X でもビデオカードのスペックを要求するようになってきたのかな。
†「お前は痴女か?痴宇宙人か?」
シリーズラストは「ヒロインと別れた事で本当の気持ちに気付く主人公、果たして彼女を取り戻す事が出来るのか?」というラブコメアニメお約束のパターンに収束しそうな感じで物語が進展。あまりにもベタなので少し苦笑してしまった。
†「好きになっちゃえば関係ないだろうがよ」
そんな中でベタベタとくっつくレンを見て動揺するミゥとねねこがいじらしくも可愛い。
特にねねこ。武哉からの告白みたいなセリフを思い出して赤面し、妄想を鎮めようとポカッと頭を叩くところが良かった。美人は三日で飽きると言うけれど、美形だけど表情の乏しい DearS の相手をするよりも、ねねこを相手にしていた方がよほど面白いです。
(期待度: ★★, 満足度: ★★★, ねねこ萌え: ★★★★)
脚本: 吉岡たかを, 絵コンテ: 一井口蔦好, 演出: オザワカズヒロ
†「大魔女シナモン様と呼んで!」
タイトルを見て期待したのに、魔女っ子シナモンみたいなノリはほとんど無く、彼女の作った薬に翻弄される他のメンバーがメインの話なのね。
シナモンの作ったマジックポーションを飲んで、マシュマロ通信は乱交パーティー!さらにクラウドまでも参加して獣姦まっしぐらな妄想をムラムラと刺激するシナリオなのに、作画の方が今ひとつパッとしない出来具合だったので、あんまりトリップ出来ない。
先週の「スペース・ファミリー」ネタは、初期の頃みたいなびっくり箱的な驚きに満ちた面白い話だったのに今週は平凡な出来かなぁ。
脚本: 中瀬理香, 絵コンテ・演出: 松浦錠平
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ライトノベルでしか語れない真実と言うものがある。この本はその真実と体面出来る「15歳のリアル」に満ちた作品で、ライトノベルの面白さと危うさがぎっしり詰まった一冊。久しぶりに絶賛モードで紹介したいです。
†「ぼくは、大人になんてなりたくないよ」
何と言っても主人公の造形が素晴らしい。巣籠カナの持つ15歳少女特有のちょっと背伸びしたところや漠然とした不安など、繊細で瑞々しい感情表現にはうなるところがありました。それでいて彼女はボーイッシュ系のボクっ娘と言う素晴らしさ。素朴なところや身持ちの硬さも含めて自分好みで、ライトノベルで今期最萌えヒロインかも。(^^;
その主人公と街で拾った記憶喪失の美少女との逃避行は、途中からかなり現実離れした展開になるんだけど、ラス前のとあるセリフで唐突に現実に引き戻される感覚にやられた気分。現代的な希薄な人間関係が語られながらも、単に接し方が下手なだけでやさしさに満ちているところも良かった。
それにしても「青春エンタ」と言う手垢のついたジャンル名でこの作品を括るのはもったいない。自分は桜庭一樹さんの作品は初めてで、電撃の橋本紡のリバース・エンドがこれに近い作風に感じました。途中までは、ヌーヴェル・ヴァーグのゴダール監督がライトノベルを書いたら、こんな作品かな…と期待していたのに、ラストはいい意味で裏切られたような気がします。
(期待度: ★★★, 満足度: ★★★★★, ボクっ娘ヒロイン: ★★★★★)
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新作を買おうと思っていたら、一作目から読むべしとアドバイスされたので読んでみた。
手放しで絶賛されている作品は、それなりに面白くても「言われている程には衝撃を受けないよなぁ…」と素直に楽しめないジレンマを再確認。褒めるのも難しい。
それでも新本格ブームを作り上げた歴史的な一冊と言う事で基礎教養として読まずにはいられない本だし、外部から遮断された孤島、顔無し死体、見立て殺人、と言った古典的なガジェットで楽しませておきながら、意表をつくどんでん返しは鮮やかなものだった。
(期待度: ★★★★, 満足度: ★★★, 本格ミステリ度: ★★★★★)
見やすいグラフ表示。去年の今ごろも制作能力の限界と言われていたのに、まさかあれから更に増えるとは予想できませんでした。単純計算でバブルと言われた1998年の1.5倍以上の番組が放送されているのね。
†「あいつなら僕を分かってくれると思った」
結局今回の脱走騒ぎは、家出した少年が別の世界に触れる事で精神的成長を遂げる物語と言うよりも、総士と一騎の夫婦喧嘩を描いただけのような気がしてきた。そこらへんを妄想入り交えて楽しめないとホントつまらない。ヒロイン格のマヤも翔子同様に二人の固い絆を試すだけのキャラのようで報われないなぁ。
ようやく島から抜け出して新しい世界での話が始まったと言うのに、説明不足なのは相変わらず。旧国家の状態、新国連の規模、戦争の推移と言った背景設定がことごとく説明されないので不満はつのる。
それでもキャラクターの広がりの方は順調のようだ。新国連のファフナーパイロットのミチオは、狩谷の同期のようで島の出身。一方で魂をファフナーに同化され竜宮島を捨てたミツヒロは、謎の島に登場して邪悪な笑みを浮かべていた金髪の男か?
詩を口ずさみながら戦うパイロットのカノンは、ベテラン女戦士と言う風貌で、けっこう好みなんだけど、パイロットスーツが地味でお色気皆無なのが残念。彼らの戦いを見ると、シナジェティック・コードとか、ジークフリード・システムと言ったこのアニメ独特のガジェットがとことん無意味に感じるのは気のせいか?
(期待度: ★★, 満足度: ★★, 甘いのはシナリオ: ★★)
脚本: 山野辺一記, 絵コンテ・演出: 二瓶勇一
CAX の日記より。
Web における正式発表。小説部門の応募総数2,603作品と言うのは半端じゃない。(ちなみに「本格推理委員会」を生み出した第一回ボイルドエッグズ新人賞は25作品、第一回ファウスト賞は160作品)
それにしてもタイトルを見るとセカイ系の潮流を感じる作品が多いのは気のせいか?
検挙率は107.6%!
アニメ専門学校の就職率みたいな異常は数値は、誤認逮捕を含めて…ではなく昨年の未解決部分を含めての数値だそうな。過去5年間で逮捕率の平均は88% なので盗難車でも運転していない限り素直に腹をくくるのが吉だろうね。
ARTIFACT@ハテナ系より。
台湾の銀行で発売されたセンチのクレジットカードは12種類もあったのか…凄い。
タイトルに偽り無く、温泉で GIRLS ブラボー!。「福引きの景品で温泉旅館にやって来た以下略」みたいな典型的な萌えアニメの脚本と割り切る事が出来れば十分に楽しいです。ドタバタありお色気ありのバスタオルに包まれた女体を観察しようアニメ。アニメ版ラブひなは偉大だった…。
†「さぁ私の中に入って…」
見所はやたら巨乳化(当初比150%アップ)した桐絵。今回はガサツなところとおばけを見て恐がる二面性が描かれたり、カラダを雪成に昇天させられたりと完全にヒロイン待遇。一方でミハルの方は、バナナやチクワをほおばるだけの電波ちゃん。それでも存在感の薄いコヨミに比べればマシか?
個人的にお気に入りのリサは、スレンダーながらどこかぷにぷにした感じの肉感が萌えで、コロコロ変わる表情もヒロインの中では一番豊か。
(期待度: ★★, 満足度: ★★★★, ミハルはいらない子: ★★★)
脚本: 日暮茶坊, 絵コンテ: 友田政靖, 演出: 井草かおる
†今週はエリノア逝去につき縮小更新
ラス前のネタバレ回。さんざん引っ張ってきた12年前の真実が丁寧に描写されて、マドラックスやレティシアの正体が明らかになった。確かに父親と同じ名前だとか二人とも同じ時期から記憶が無いと言った伏線との整合性はとれているし物語はスッキリクッキリしたけど、この真相が面白いかどうかは微妙すぎ。最終回は邪教の館ですか?
内戦、失われた記憶、世界を影から動かす存在、パーフェクトソルジャーと言った要素から個人的に「ボトムズ」の最終話に向けての盛り上がりを期待していたのに、完全にどうでも良くなってしまったなぁ…。
(期待度: ★★★, 満足度: ★★, 超真相度: ★★★★)
脚本: 黒田洋介, 絵コンテ: 澤井幸次, 演出: 黒川智之
何が出来るのか分かりにくいですが、人間のつながる面白さは感じます。自分みたいな友人が少ない人間まで誘われたりとユーザ数が激増したおかげで、なぜかテレホタイム(死語)を中心につながりにくいのが不満か…。
ラストはいい雰囲気で、大団円にふさわしいエンディング…なのに、未来人ネタあたりから作品世界の輪郭がぼやけてしまい、感動の場面もパロディみたいな印象。シリアスなはずの緑川セリフに、聞いていて口もとがゆがんでしまうのは気のせいか? それにしてもまさか邪教の館で、コンゴトモヨロシク…な展開が見られるとは思わなかった。
収穫としては、結先生をしつこくプッシュ。
「ヒットをねらえ!」の生田美月、「せんせいのお時間」のみか先生と続く、頭脳はオトナ、身体はコドモのロリキャラで、萌えキャラとしての洗練さとあざとさを増している。
空想の世界でも小学生に恋愛感情を抱くのはちょっと…な大きなお兄さんにも、これくらいの年齢と熟成した精神の持ち主なら大丈夫(かもしれない)。飽きない程度にこの手のキャラを期待したい。
(期待度: ★★, 満足度: ★★★, 結先生が良かった度: ★★★★★)
脚本: 佐藤和治, 絵コンテ: 後藤象一郎, 演出: 陣野翔成
1000年間も生贄の儀式を司りながらこの街を守り続け、それでいて不老不死の亜神的存在…。ちょっとスケールが大き過ぎて萌えキャラとしては辛いかな。後光が差して直視出来ない…みたいな。
「思いは遠く離れていても届く。そしてその思いを無くさない限りまた会える」と言うこの作品のテーマを反復させて、ラストは感動の再会…と言いたいところだけど、ちゃっかり戻ってきたみたいな気まずさを感じてしまった。猫が可愛い。
いつもこの街を見下ろしていた飛行船は、風の神の象徴だったのね。他にも路面電車や海沿いのロケーションなど、自分もこの街で暮らしたくなるような作品舞台が印象に残る作品でした。最終回ではみなもシナリオの片鱗でも見せてくれるのだろうか?
(期待度: ★★★, 満足度: ★★★, ねこーねこー: ★★★)
圏外圏編の三部作がやたらとテンションが高かった悪影響で、、東京駅編でソロが語っていた世界の真実は忘却の彼方に消えてしまっていて、理解しにくくなっていたのが残念。具体的に語られなかったモンスターや猿人という概念は、現実のメタファーとして理解するのが正解か?
最終回もみやびあきらさんの070-アーステイル-呼出し中の考察が素晴らしく、引け目を感じて新たな解釈はさっぱり浮かんで来ない。例によって適当な感想で水を濁すそうと思ったけど、ボッカとソロが対峙するシーンもあちこちで語られていたのでパス。
ふと本を読み直していると、氷川竜介氏によるウテナの解釈を見つけた。複雑怪奇な要素がからみあったウテナのテーマを素晴らしい切り口で語ったもので、忘却の旋律にも通じるところがあり引用してみました。
「世界を革命する力を!」
これが「少女革命ウテナ」の決めゼリフ、キーワードである。
革命とはなにか? それは世界を変えることである。世界を変えるために必要なことはなんだろうか? それは「自分にはできないこと」の正体を知ること。正体とは「できる」と思いたいのに思えない心の中の闇である。その暗喩として示されるのが、「世界の果て」だ。「ウテナは、女の子でありながら王子さまになって女の子を救いたい」というのが物語全体で語られていることだ。一見無理に思えるが、「できる」と思ってさえいれば、いつか方法が見つかり、できる。本質がわかれば、誰にだって世界は革命できる。
この構造がわかれば、「ウテナ」という作品の表現は読み解きやすくなる。しかもその主張は、前向きで単純で、誰にでも受け入れられる真実なのだ。それがシュールな表現様式を心地よいものにしている。
「国際おたく大学」(光文社(C)1998)氷川竜介氏による【第一講】アニメ論より引用
忘却の旋律もこれくらいシンプルに解釈出来ると、少なくとも分かった気になれて幸せになれるんですが、弓矢で貫かれた小夜子がどうして生きているの?という最初のステップにつまずいて、本題の方にとっかかる間もなくタイムオーバー。
(期待度: ★★★★★, 満足度: ★★★★, 脳内忘却の旋律度: ★★★★)
脚本: 榎戸洋司, 絵コンテ・演出: 錦織博
せっかく頬染めの多い話だったのに、作画の方も思いっきり低空飛行だったからね。
エロゲヒロインらしい大胆な脱ぎっぷり。
Wind は去年アニメ化された DC ダ・カーポ以上にはまった作品なのであとでゲームの方で補完する予定。
†「義理が廃ればこの世は闇よ!」
シリーズを通して物語の面白さにバラツキが大きかったこの作品ですが、地上波最終回にもかかわらず今回は最後まで乗れなかった。三者三様の話は、単にそれぞれの見せ場を作るためだけのバラバラの話だし、オクルの過去の悲劇は、主人公たちにはさ〜っぱり関係ないと言うこともあり、どうも身の入らない話だった。
挿入歌で使われた弦楽器によるアジアの民族音楽風の曲は、映像とのシンクロ具合もバッチリで、ここらへんのセンスの良さは流石にサムライチャンプルー。原作人気の上澄みを掠めようとする志の低い原作ものアニメが氾濫する中で、珍しく骨のあるアニメだと思ったのに、こんな所で討ち死にするとは…残念。
(期待度: ★★★, 満足度: ★★, オクルの魅力度: ★)
脚本: 杉良太, 絵コンテ: 渡辺信一郎, 演出: 遠藤広隆
†「ナディアは一体、何を考えて生きているのでしょうか?」
穴埋めのために作画や物語が迷走していたと言われる島編もなかなか面白いです。女の子二人?と島で生活するドタバタコメディと言う萌え作品的なシチュエーションは今でも通用するし、ナディアの強烈な個性には圧倒されっぱなし。
新しい生活の場所となった無人島でもナディアのわがままはとどまるところを知りません。
人の迷惑もかえりみずナディアは朝早くからジャンたちを引っ張りだし、勝手に動物や島のあちこちに名前を付けて回り、どういうわけか自分は生まれ変わったと言い張る始末です。
挙げ句の果てに科学や文明とも縁を切ると言い出してナディアはたった一人で自然の中に入って行ってしまうのです。
いきなりナレーションにコケにされるヒロインというのは凄い。さらに冒頭から繰り広げられるジャンとの夫婦喧嘩みたいな言い争いの中で、ナディアの繰り広げるする無茶苦茶な論理展開に爆笑。長々と二人のセリフが続くのに、会話自体が面白いのとマリーがいいアクセントになっているので全く飽きない。
そのマリーは、ノーチラス号ではどこかお荷物だったのに、島に来てからは生き生きとして水谷優子の幼女キャラの魅力が出て来る。キノコパワーで元気になったジャンに襲われそうになったり、シャボン玉ホリデーネタを見せてくれたりと、あっちの世界に逝きっぱなしのナディアに代わって安定感のあるヒロインと言ったところ。
他にもガーゴイルによる、ネモ船長の葬式ネタがあったりと最後まで充実していました。悪い作画でも脚本や演出で面白くなると言う手本みたいな話かも。
(期待度: ★★, 満足度: ★★★★, ナディアの我儘度: ★★★★★)
脚本: 大川久男, 絵コンテ: 樋口真嗣, 演出: 栗井重紀
べべべのべより。
最近よく耳にする苺きんたまってこれだったのか。嫌がらせの新たなスタンダードになった感じで嫌〜な気分。
タイトルはさておき、「オタク市場は大きくなればなるほどオタクを駆逐していく矛盾を生まれながらにして孕んでいる」と言う理論には納得。
ちとせ目当てに見ていたはずだった。、
なのにこれが GA における彼女の本当の居場所なのか?
残りは何話だ?もう見ねぇ!
それにしても不幸なちとせ。ダフネのネレイス・カムチャッカ支店や、KURAU の GPO なら、引く手あまたの準主役待遇なのに…。
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作者のデビュー作にして、「夜のピクニック」から恩田陸作品に触れた自分にはぴったりの青春学園もの。「夜のピクニック」が一晩の歩行祭に高校生活を凝縮していたのに対して、こちらは長々と高校三年の一年間を描く事で二度と来る事のないめくるめく季節を再体験することが出来た。
80年代前半頃の学園生活を真空パックでそのまま保存していたような、鮮度は相変わらず。例によってお利口さんの進学高校、NHK の学園ものみたいな屈託のない登場キャラは万人受けするとは思えないですが、ここらへんのノスタルジーが自分には心地良い。
ミステリやホラー要素もあるんだけど、ミステリとして読むと綺麗さっぱり解決しないところが不満だし、ホラー的には薄味…とは言え学園祭で繰り広げられる全員参加の"芝居"のシーンは、臨場感・盛り上がりともに読み応えあり。
(期待度: ★★★, 満足度: ★★★★, 古き良き青春学園度: ★★★★★)
リリースノート日本語訳を読み、Debian の experiental でパッケージが用意されていたのでさらりと入れてみる。しかし新機能の紹介が少ない事から分かるように、2.6 から長足の進歩は無く、細々とした改良が目についた程度の地味なバージョンだった。
Nautilus の spatial モードの使いにくさや、Metacity の貧弱なカスタマイズ性、Evolution が含まれてパッケージが肥大化したことなど相変わらず常用する気になれんなぁ。
ARTIFACTより。
ネットのいわゆるオタク論は、この段階で食い違いが生じている事が多いので、なかなかかみ合わない事が多いような気がする。
狐の王国より
小物 Flash ネタ。キャラのしぐさが可愛い。
いぬ日記より。
アンテナと呼ばれる更新時刻取得取得エージェントは、開発がやや下火なのに加え、BLOG と相性が悪かったりと利用環境が悪くなってきているので、自分もローカルながら導入してみようかな…。
忍、楓、雅と魅力的な三人の美少女に加え、サスケたち忍者の親近感溢れる?ダメオタ・トーク、さらには音速丸@若宮規夫の怪演が加わり今期もっとも面白かった作品もついに最終回。
今回は全編オリジナルと言う事もあり、内輪っぽいアニメネタが多いなど、さらり放つきわどいセリフで笑わせる原作とは異質のノリ。笑える話として見ると監督絵コンテ回が今ひとつなのは気のせいか? さらに最終回にしてやや作画は不調でむっちりと言うより横長なキャラ面に違和感を感じました。
などと文句を言いつつも久々に(あずまんが大王以来か?)身ぶるいする程楽しめたギャグアニメだったのは確かで、来週からこの作品が見られないのは悲しくなってくる。唐突な銀英伝ネタは、ロイエンタールが若本ボイスだからなのね。
(期待度: ★★★★, 満足度: ★★★,魔女っ娘雅が見たかった度: ★★★★★)
脚本: 金月龍之介, 絵コンテ・演出: まついひとゆき
†「アララ本気で歌っちゃいまーす」
期待していた話だったのに録画ミスで見られたのは後半のアララのコンサートから。こんな作品でも(ぉぃ)見逃すとやたら悔しいです。内容の方は、予告で出番の多かった波音の話ではなく、リナと浜崎ののろけ話だったようなので見なくていいか。(^^;
来週も作画は良好みたいなので期待と言う事で…。
脚本: 高橋ナツコ, 絵コンテ: 山口武志, 演出: 山口 武志
かーずSPより。
気が付くと 9/26 が決勝日。激戦から勝ち残ったのは、ナージャ(げっ)、とローズマリー(げげっ) と言う、計算されたかのような因縁の対決。なんかローズマリーの方が勢いがあるんだけど。(^^;
かーずSPより。
更新に要した時間による比較。見る方としては表示する時の反応速度なんかも欲しいかな。
†「自分の意志? どうしたらいいのかレンは分からない」
永久の別れを前に優柔不断な武哉が、初めて自分の気持ちを明らかにしたレンに応えるように本心をさらすところなんか、うる星以降この手のアニメでよく見慣れたパターンと言う事もあり、ちょっと平凡な最終回。
それでもたった1クールで終わるのはもったいない作品なのは確かで、お節介なミゥや普段着の友達感覚でつき合えそうな寧々子二人のキャラは十分に立っていた。下町人情っぽい商店街を舞台に展開される何気ない寧々子との日常、古き良き日本の家族みたいなミゥの下宿先の老夫婦など、二人の絡む物語をもっと見たい。そういえばこの物語、町から一歩も出なかったような気が…?
レンのゼロナンバーズは、全宇宙で3体しか存在しない…と言う特別な存在ではなく、ホントに単なる欠陥品だったのね。単に好き嫌いの問題なんだけど、自分的にはこのレンのキャラが今ひとつだった。メロンパンネタを除けば、自分の意志を表に出さないと言う制約からキャラの色が付けにくいと言うのがこの作品最大の弱点だと思う。
(期待度: ★★, 満足度: ★★, 感動度: ★★)
脚本: 吉岡たかを, 絵コンテ:, 演出: 米田和博
スパイス効いてないです。
中盤は、雰囲気作りが良かったり、やたらと恐がりなクラウドが可愛いとか見るべきところはあったのに、怪談ものの最後のオチと言えば例のパターンが多いんだよね…と思っていたそのままのありがちなラストシーン。オチを捻るのがこの作品の特徴なんだから、もう一捻りくらい欲しいところ。
(期待度: ★★★, 満足度: ★★, サスペンス度: ★★★)
脚本: 葉山陽一郎, 絵コンテ: えがみきよし, 演出: 清水明
同人ど〜らくより。
久しぶりに茜ちんの絵を見たのでダウンロード中。48MB。
†「俺はゴーバインだっ!」
なかなか面白かったです。ナデシコのゲキガンガーを彷彿とさせる現実とマンガの世界をごっちゃにしてしまううすら寒さはさておき、今回はがらりと雰囲気が変わって、ちょっと多すぎな登場キャラが有効に使われ、群衆劇のような見せ方が良かった。特に子を思う親の心が丁寧に描写されて、親バカぶりもあそこまで徹底すると清々しい。
†翔子のヘンな高揚感も爬虫類脳が原因だったのね
他にもシナジェティック・コードの設定が物語を通して説明されたり、ちょっと説明くさい会話が増えたりと明らかに脚本を書いている人が変わった感じがする。前回までは真相を伏せた思わせぶりな会話が多かったのに加えてポエムのおまけ付きと言うヘンに高尚な作品にしようという自己陶酔の強さを見せつけられていただけに、この分かりやすさはありがたいです。
†総士無能説強まる
新人パイロットの墓場的なファフナーへの搭乗も今回は珍しく死亡ゼロ。こんな素人戦術に比べても、総士の指揮は精彩を欠いていたような気さえしてくる。それにともかく期待していた要ちんが、三馬鹿トリオの女リーダーみたいになりつつあるのが悲しい。
†ファフナーとの一体化に必要なのは「積極的な自己否定」
ここらへんは現実の隠喩であり、物語の核になる部分だろうけど、ファフナーの訓練に能力開発セミナーの裏返しみたいな精神訓練があるのを思うと笑ってしまう。
「先にあるものは絶対的な肯定」ってのもものすごい遠回りな気がする。
(期待度: ★★, 満足度: ★★★, ロボットアニメ度: ★★★)
脚本: 山野辺一記・冲方丁, 絵コンテ・演出: 菱川直樹
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ネコソギラジカルの発売延期に焦らされていたこともあり、西尾維新っぽいと評判の「ホーンテッド!」を購入。ちなみに第0回と言うのが謎な「MF文庫Jライトノベル新人賞優秀賞受賞作品」とのこと。
まぁ一種の流行と言うのもあり、文体はかなり影響を受けているし、戯言ならぬ嘘つき高校生の主人公や、赤い請負人の代わりに超人ババアがいたりと表面的な共通点は多く比べて読むのも面白いかも。
物語の方は、ボクっ娘の幼なじみ(ただしいきなり死亡)や、自殺志願の内気な美少女に囲まれてラブコメと言う事で、会話を楽しむタイプ。戯言嘘つき主人公の饒舌な会話が良かった。
ちょっとプロットが弱くて、気が付くと物語が終わっていたみたいな内容の薄さが物足りなかったですが、新人作家としてのセンスは十分なものを感じたのでの続編に期待したいです。
ちなみに気に入ったキャラは、<<ブーメランばばあ>>こと未至磨ツネヨ。パワフルさと怪しさで二人のヒロインよりインパクトがありました。
(期待度: ★★★★, 満足度: ★★, 学園ラブコメ度: ★★)
2000年12月から2003年2月まで話題になった2ちゃんねる初の Flash Movie を順を追って紹介してます。久しぶり見た「しぃのうた」に少し涙腺を刺激されました。季節の移り変わりと言う日本人的な情緒がツボで今回もグサり突き刺さった。
画面を多い隠す湯気や局所アップの不自然なレイアウトなど数々の伝説を残したこの作品も今回でひとまず終了。結局何も考えずに女の子の裸体(ただし湯気に隠れた)を見るストレートすぎる美少女アニメだったわけで、MADLAX を見てウニになった脳味噌をほぐすにはちょうどいい作品でした。
今回は最終回にふさわしく、事あるごとに露天風呂。お茶の間の大画面で見るのはちょっと気まずい桐絵のダイナマイトボディを超ビキニで余す事なく見せてくれたのでお色気的には十分。さすがに泡踊りエンドと言う豪放な終わり方ではなかったですが、ヒロインたちのピンナップで終了と言うのもこの作品らしいや。(^^;
(期待度: ★★, 満足度: ★★★, 作画安定度: ★★★★)
脚本: 渡辺陽, 絵コンテ: 林宏樹, 演出: 椛島洋介
†「私はこの歪んだ世界を生きてみたい」
最終回の前半は理解できた。自分探しと言う分かりやすいテーマで、内容的にもゲド戦記とかレイアースなんかでおなじみの光と闇の再統合(さすがに三分裂は珍しいけど)。逃げずに、清濁合わせ持つ本当の自分を受け入れる事。
†「一つになる必要は無いの」
しかし後半になると解釈が崩れて、よくわからん世界に突入。真相を受け入れさえすれば一つに戻る必要は無いようで、マーガレット、マドラックス、レティシアの三人が、混濁としたリアルの世界でそれぞれ別の人生を送ると言う、今ひとつ釈然としない終わり方だった。
アンファンから解放され平和を取り戻したようなカザッソニカだけど、やっぱりマドラックスの闇の仕事は必要とされているわけで、生まれたきっかけはマーガレットにせよ、マドラックスは普遍的無意識としての必要悪みたいなものなんだろうか? 最後の言葉がそんな感じ。もっとも自分の中にはエリノアがいれば十分だけど。
(期待度: ★★★, 満足度: ★★, 理解不能度: ★★)
脚本: 黒田洋介, 絵コンテ: 澤井幸次・真下耕一, 演出: 有江勇樹
CCSFより。
うまいなぁ。写真のチョイスもばっちり。それにしてもこの国旗は嫌すぎ。
えむもじらより。
Japanese MANGA worksや、Backgrounds, a little different.など。
こんな形で萌え文化が世界に広がっていくとは…。
.NET ベースの Wiki。Wiki の弱点としてフォーマットルールがバラバラと言うのがあるんだけど、MS がどういう標準を採用したのか簡単にチェック。行頭 ! で H1 の大見出し、!! で、H2 の小見出し。ただリスト作成は、行頭タブ+'*'とユニークな実装。
ヒロインをプロフィールのテロップ付きで一通り紹介すると言うプロモーション作品みたいな総集編。趣味の次に好きな食べ物が出るあたり、ひところの流行を感じてしまう。
今にして思うと、学園ラブコメのエッセンスがいっぱいだった前半がやたらと楽しいのは気のせいか?
(期待度: ★★, 満足度: ★★, 散漫な構成: ★★)
こちらの方は、単にヒロインの紹介をするのではなく、みなもの気持ちの移り変わりを中心によくまとまっていた───と思ったら、最後はみなもが半ギレで心の叫びをぶつける場面で唐突に幕切れのどこか釈然としない終わり方。本編もそうだけど肝心なところで話の腰が折れるんだよね。
全話まとめて(2時間半で見られる)見直すと、彩と出会った当初の何気ない会話に意味があったり、みなもとの星座(いて座)の話が彩と兄の悲劇の隠喩だったりと、伏線がしっかりしていたのは驚いた。8話の夏祭までは、話の軸がみなもを中心にぶれずに回っているので安心して見ていられるのもいい。
もっとも9話で物語の流れが変わり、10〜12話では、唐突に彩の話になだれ込む変則的な構成が物語のまとまりを悪くしていた。
しかしここに来て彩の魅力にやられてしまう罠。
3話で猫を助けていちゃもんを付けられた時はなんだこのキャラ?と思ったけど、暗い影を背負い、小さい体で低い声で喋るキャラ(まぶらほの凛もそうか)には、どうも弱い私…。
†「とんだ、茶番ですね・・・・・・」
欠点は多くても久しぶりにはまったエロゲー原作アニメです。ただしゲームの方は値がさ感があるし、期待していた紫光院シナリオは Windows版には存在しないそうなので先送り。手頃なドラマ CD でも買ってもうしばらく Wind ワールドに浸るとしますか…。
(期待度: ★★★, 満足度: ★★★★, 問い詰め度: ★★★)
†「いや〜ん、ジャンのエッチ」
今週も面白かった。有無を言わせぬ勢いがあった。
前半は、初キッスで舞い上がったナディアが恋する乙女になって、終始二人でいちゃいちゃとラブコメ状態。無人島の満点の星空の下、手が触れ合い、指を絡めて、再び唇を合わせて…とどこまでやれば気が済むんだ?と思わず二人に期待してしまいますが、どこまでもナディアは気難しいのであった…。
後半は崖から落ちたショックで、ジャンは科学万歳でナディアにモテモテな妄想を延々と繰り返す。ちょいしつこい感じだけど、夜を真昼に変える人工太陽や、「私を艦長と呼ぶな」とネモ船長が海の男らしく登場したり小ネタがいい感じ。
今見ると古くさいアニメ演出が目立ちますが、今回も視聴者を楽しんでもらおうと言う意気込みは十分に伝わってくる。それにしてもナディアの超能力は一体…。
(期待度: ★★★, 満足度: ★★★★, 無人島ラブコメ度: ★★★★)
脚本: 大川久男, 絵コンテ: 樋口真嗣, 演出: 川端蓮司
†「本当に終わっちゃうんですね」
自分たちが見ていた GA は俳優の演じていた劇中劇で、本物の GA は、トランスバール軍のプロパガンダで作り上げた架空の存在だったと言うメタ的な設定による最終回。
毎回作品世界がリセットされるこのアニメ的には、思わず納得してしまいそうな整合性のある設定に思えた。信じていたものが虚構にかき消される目眩にも似た喪失感、長い夢の終わりと言ったしみじみとした感覚は、長いシリーズの最終回にはふさわしいものだろう。
また GA メンバーを演じる俳優さんたちのキャラとの一体感を見せてくれたり、作品に対するこだわりや愛情を描いてくれたりと、アニメファン的には理想的なキャスト像を見せてくれたのも評価したい。
作中とは違い、バニラの中の人が暖かい家族に囲まれたごくありきたりな日常を送っていたり、アパートに住むミントは親からの仕送りで貧乏生活を送っていたり、ここらへんも妙にリアルで良かった。
3年…と言えばブロッコリーの盛衰を感じる年月で、株価がピーク時の1/5 の下落したブロッコリーを象徴するような安売りブロッコリーにもちょいウケ。ただし面白かったのは屋台のシーンまでで、後半はノリと勢いだけのいつも通りのドタバタで悲しい…。
(期待度: ★★, 満足度: ★★★★, しみじみ感: ★★★★)
脚本: 古怒田健志 絵コンテ・演出: 高柳滋仁
†マルチ展開の玩具販促アニメ。
風水テイストの召喚式神バトル。この手の作品は斬新さとは無縁のようで、毎年同じような作品が作られるような気がする。
そんな中、はゆかなさんの演じる幼なじみのモモが、例の媚び媚びボイスで必要以上に魅力的だった。皆の大好きな能登麻美子さんも登場するようなので、しばらくはチェック対象と言う事で…。
(期待度: ★, 満足度: ★★, 定番召喚バトル度: ★★★★★)
監督: 菱田正和, シリーズ構成: 千葉克彦, 制作: サンライズ
こちらも原作未見…と言うか初めて知った作品。「ダイの大冒険」そっくりなのは、同じく三条陸と稲田浩司コンビだからなのね…。
韓国制作のアニメは、良くも悪くも4〜5年の時差を感じてしまうわけだけど、この作品はキャラデザとか劇画調の止め演出でさらに時代を感じてしまうのも辛い。
もっとも「ダイの大冒険」では、王道な展開(四天王みたいな軍団長の一人が改心して主人公の仲間に加わったり、宿命の父子対決とか)が面白かった事もあり、この作品でも骨太な物語を期待したいところ。そういえば最初弱っちい主人公って最近では珍しい気がする。
(期待度: ★, 満足度: ★★, 古き良き RPG 度: ★★★)
シリーズディレクター: 長峯達也, シリーズ構成: 成田良美, 制作: 東映アニメーション
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「わたしは、きれいなところじゃなくて、汚濁にまみれた場所で、この世の果てみたいな、暗くて恐ろしい場所で、戦いたいの。血を流したいの。そして死んでしまいたいの。どうしてもよ。だからここにきたの」
「ガールズブラッド」と呼ばれる地下キャットファイトクラブのオクタゴンを舞台に、何かを求めて毎晩ショーファイトを繰り広げる三人の少女の物語。
「推定少女」にはまって桜庭一樹ファンになった自分にはぴったりの青春小説の傑作でした。ただしライトノベル的には微妙。主人公の年齢は21歳、19歳、19歳と高めだし、謎の美少女も宇宙人も登場しない。格闘技団体が乱立する日本のどこかでありそうな特殊な日常が描かれ、望むべき日常へと回帰していく。世が世なら文芸誌で連載されてもおかしくないような作品でした。…まぁ文学作品がエラいわけじゃないし、結局売行きは不調だったりするんだけどね。
今回もまた一人称文体の描き分けが見事だった。「推定少女」のカナ同様にここで描かれた三人の女性たちも、悩み苦しみ、自分らしく生きるために現実と戦っている。ここらへん青臭かったりナイーブなところもあるんだけど、内面をさらけだして赤裸々に語るところに思わず共感してしまう。
話的にはミーコがベスト。まゆ14歳は、キャラ的に推定少女に近いもののラストがいまいち。皐月は脇役の千夏やバイトの店長が味のあるキャラだけど、テーマ的にはちと古くさいかな…。
(期待度: ★★★★, 満足度: ★★★★, 青春小説度: ★★★★★)