ロケット飛ばして宇宙へ GO! のジュブナイルSF的展開に、B級SFホラー風味が加わって目が離せなくなっててきました。
†「飛べる・飛べる・飛べる〜!」
ようやく美風の飛行停止処分が解かれて迎撃任務に復帰。しかしローテーションの谷間に加えて彗星の接近もしばらく無い事で暇を持て余した美風たちは、佐古さんが趣味でレストアしていた宇宙機「ストラトス・ゼロ」の修復を手伝う。
†宇宙からの脅威?
大食い萌えと言うマイナーな萌え属性がありますが、前々回香鈴の見せたラーメンの大食いがしっかりした伏線だったのは意外でした。
さらにコメットさん司令官もやたらと大食いなところを見せ、シャワールームに入り込み赤毛の隊員とお楽しみと、スタジオ・ファンタジアらしいなぁと思ったもののこれもまた伏線らしく、香鈴ちん…と言うより他の三人の貞操が心配だったり。(^^;
安直な予想ですがシリーズラストでは、コメットさんレズ地獄→宇宙には誰もいない→美風が根性で宇宙に出撃→ここぞと言う場面でナビの香鈴が発情と言うお膳立ては整ったので終盤に向けてドラマチックになりそうな予感。
†ロケットでつきぬけろ!
学生さんが何か一つの事に熱中しているのを見るのは心地いいです。何かと美風につっかかる、かまって君の翼の協力 そして若かりし頃にパイロットだった下地島基地司令のメカに対する熱い思い入れが語られるなどベタな展開を見せつつ徐々に盛り上がっていく中でのクライマックスは完成したエンジンの地上燃焼試験。
地味な場面にもかかわらず、小気味のいいテンポと、カットの組み合わせの上手さ、そしてホルスト風の緊張感のある音楽に支えられて、ここぞとばかりに盛り上がる盛り上がる。見ている方も血圧が上がりっぱなしです。
あとは、伊良部町のシンボルであるサシバ像が、宇宙を目指すパイロットの守護神みたいに描かれていていい感じのシンボルになっているのもうまいなぁ。
脚本: 高山カツヒコ, 絵コンテ: 佐藤雄三, 演出: 高山功
前回の巨人の星・侍ジャイアンツのパロディは、寒さを通り越して見る者の神経を逆撫でするようなセンスを見せつけてましたけど、今回はまずまずの出来。脚本家が変わったからなんでしょうか?
もっとも内容自体は相変わらず。一昔前の(非オタ向け)青年漫画のエロ漫画そのものの低俗路線・直球ストレート。三つ編みに黒ぶち眼鏡と言う容姿で、極度の男性恐怖症だった学生時代の栗林弥生(CV: 福井裕佳梨)が、ご主人様と出会って、ご奉仕〜ご奉仕〜♪とメイド魂に目覚めるつー話。
> 彼女のその汗ばんだ肌の輝きと、すすり泣くような声を聞いているうちに、
> 次第に私もおかしな気持ちになって…。
とまぁ、ぐだぐだ感想を書く程のものではないです。
脚本: 高山カツヒコ, 絵コンテ: 桃瀬まりも, 演出: 清水明
前回のラストで醜態を見せたハンターが再登場。罠に飛び込んだブレードチルドレンのNo.1ヘタレキャラ浅月を抹殺しようと貨物ターミナルでヘタレ対決が繰り広げられる。
†「呪われた運命がいつまで続くんだろう…」
前半はひよのの登場も多かったし、雰囲気的にもまずまず。ハンターを前にして悲壮感漂うブレードチルドレンたち。ただし相変わらずなぜ追われているのかと言う意味付けははっきりしない。後半はようやく亮子が活躍しそうな雰囲気だったのに動かない動画と見事な超脚本。あれじゃ呪われているのはハンターの方だよ。
脚本: 田中哲生, 絵コンテ: 福田道生, 演出: まつもとよしひさ
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ゲームの方は、発売当時こそ寝る間を惜しんでプレイしたものの、今になって一周目(このゲームは2周目からが本番)からやり直すのは辛すぎるので、手に取った事すらない小説版で補完する事に。同じく電撃文庫で発売されている広崎版ガンパレード・マーチ(全一巻)もありますが、評判の良さげな榊版(全三巻?)を購入。
状況設定はプロローグであっさりと紹介されるだけで、本編は冒頭から激しい戦闘シーンでスタート。「5121小隊の日常」というサブタイトルから想像してような、のほほんとしたものではなく、シリアスな展開がメインでした。
久しぶりに出会った中学時代の友人が前線からの逃亡兵として射殺されるなど、戦時下における血生臭いシチュエーションが前面に押し出されていて、戦況が劣勢に追い込まれていく中で、熊本市街にもじりじりと前線が近付いていく雰囲気がいい感じ。
キャラクターは教官の三人以外は全員登場らしく、巻頭のピンナップには茜と新井木とヨーコがオミットされているものの二巻ではしっかりと登場。
今回重点的に描写されているのが、作者自身が愛していると書いているように、+++田代(http://www.alfasystem.net/game/gp/character_syoukai6.html#tasiro)と+++壬生屋(http://www.alfasystem.net/game/gp/character_syoukai.html#mib)の二人で、(多分)原作で登場しないエピソードを加えてキャラを膨らませたりと思い入れたっぷりに筆をふるっていました。
ゲームのキャラクターデザイナーであるきむらじゅんこさんが小説版のカバー&挿絵を手がけているので雰囲気的にもあまり違和感は無いです。単体ではやや説明不足のきらいもありますが、原作の副資料としてならば十分に合格点です。
お約束のベタな展開。感傷過多なクサいセリフ。時事ネタをフレーバーとして散りばめたプロット、わざとらしい程の天候と感情のリンク…と、いかにもこの作品にふさわしいような内容でした。まぁそれがいいんですけどね。(^^;
こういった話だとキャラクターの善し悪しが出来を握りますが、個人的に顔も性格も濃ゆいエジムンドがお気に入りと言うこともあり、今回はヒートガイジェイの中でギター弾きの話とともに心に残る話となりました。
†「僕は、棺桶の中で有給休暇を取りますよ…」
少しずつセリフの増えてきたロメオ刑事。アニメのお約束である地味な脇役に唐突に結婚の話が湧いてくるのは死亡宣告の法則からは逃げられず、喧嘩を装った騒動に巻き込まれると言う罠で、あっさりと消されてしまう…。いいキャラだったのに。
†今回は絵の方も安心
また激しいバトルシーンこそなかったものの、久々に映像的なセンスが光ってました。何度も登場するPCのデスクトップはなかなかのセンスで、LED グリーンでライトアップされたような近未来都市ってのも絵としては好きだったりします。
ここらへんは、「Lain」の NAVIレイアウト監修&灰羽同盟の監督を手がけたところともかず氏の作風なんでしょうか?
あとは、新特務課の部屋にジェドの街の地図が登場。雰囲気的にアメリカ西海岸を彷彿とさせるものを感じていたんですが、これを見る限りでは東京湾に浮かぶ人工島と言ったところ。サバービアの里は、位置的に浦安の某テーマパークの中だったりして。
†「室内の人口密度が高くなっている」
予告ではギャップの面白さからコメディ担当のジェイだけど、最近は本編でもさりげなくお笑い担当。今回は無駄に派手な登場をしたり、語りすぎのセリフで雰囲気を台無しにしたりと、まぁここらへんがマシーンと人との違いなのか?
それにしても新特務課は人多すぎ。これが萌えアニメだったら、ルミエ・姫・モニカと言った感じの人選だったのになぁ。(^^;
脚本: 大野木寛, 絵コンテ: ところともかず, 演出: 大西景介
†つぶらな瞳のジロが可愛い
クリスマス。花田家のDQNファミリーが前面に押し出され、さらにアップのきついお姉ちゃんも長々と登場とストレスのたまる前半。話の方は見知らぬ中年男性から息子にプレゼントを渡してくれと頼まれた一路と言う、またかよ!と言いたくなるような展開を繰り広げますが、見せ場では心をしんみりさせてくれたりと相変わらず作りが上手い。
脚本: 金春智子, 絵コンテ: 兼森義則, 演出: 中村亮介
ロボマスターの決定を控えた中で、火山噴火と言う大災害が発生し てMRR は、大隊出動する…。
†お子様にメカの活躍を見せる話?
楽しみにしていた日常生活は描かれず、また前回の「邪魔だ」連呼で落ち込んだのかディザスターの襲来もなく、地味なレスキュー作業が長々と描かれてました。
災害の大きさの割に、ストーリー的には平坦かつ散漫な印象。自分としては、キャラの内面とか葛藤を描いてくれないと興味はわいてこないです。
脚本: 兵頭一歩, 絵コンテ・演出: 菱田正和
†温泉…って、あれだけかよ!
シャウトには萌えず、ギャグセンスとも相性の悪い自分的には、回によって好き嫌いがはっきりと別れる作品ですが、友人となったグランボンバーとの悲劇的な対決を描いた今回の話には大満足。
抒情的なシチュエーションの連続となった後半が実にいい味を出してました。
脚本: まさきひろ, 絵コンテ・演出: ボブ白旗
†「回復かんりょー」
今回は、4年前に発生して今回の事件と類似する「黄昏事件」、そしてその事件を解決したドットハッカーズの存在などの舞台設定が語られていました。
1クールと言うこともあり、前作(.hack//SIGN)と比べるとサクサクとテンポ良く進むものの、キャラの内面描写と人間関係が薄めなので、はまり度合は少なめ。
しかし例によってキャッチーなシーンの引き込み具合は今回も絶好調。ワンポイントながらも萌えキャラを使い方が実に上手いです。
†「四年前には紅衣の騎士団だってのがあったんだって」
そして予告を見ると、第一話でその存在が示唆されていた銀漢が再登場らしい。
騎士団復興を願って4年間もの間コツコツと努力していたのだろーか? 何にせよ人間的にレベルアップしたと思える(本当か?)銀漢の登場には身ぶるいしてしまう。(^^;
脚本: 西園悟, 絵コンテ・演出: 有江勇樹
季節は夏。夏休みとは無縁で訓練に明け暮れる日々の中、七夕の花火大会、精霊流しと言った平穏な日常を描いた今回の話。
2話がわりと良かったので期待が大きかったんですが、運悪く手を出してしまった小説版の出来がそれなりに良かったので、相対的にアニメに対して不満を感じるようになってきました。
†背景設定もちまちまと変更
映像化の過程で一般向けにするために背景設定を大幅に変更する作品は少なくないですが、「ガンパレード・マーチ〜新たなる行軍歌」もそういった作品のようで、映画版「バトルロワイヤル」みたいに癖のある設定が消えてあっさりしてしまった気がします。
冒頭でテレビのニュースの形で、21年前の 1977/8/13 に制定された国民義勇軍兵役法(徴兵年齢が16歳に引き下げられた)が説明されますが、実際に徴兵されて兵役に就くのはその一部のようで、賑やかな繁華街や平穏な熊本市街の様子を見ると、戦場は遥か彼方と言った様子。これが後半の熾烈な戦いを印象付けるための布石になっていればいいんだけど、果たして…。
あと茜が1年前に戦死したことを描いて戦争の悲しみを表現しているようですが、平時の訓練ならともかく実戦部隊なので、ぬるさを感じてしまい逆効果でした。
ちなみにゲームでは仲間が死ぬと一時的に重苦しいムードが漂いますが、ユーラシア大陸から人類は消え、日本も1年前の大会戦で30万人もの死者を出すなどの戦況を考えると些細な犠牲でしか無いです。
†キャラの見せ方も地味かな
アニメ版では、速水・舞を中心に置いているものの、突出した主人公のいない青春群像ものの形式で物語が展開しています。これと言ってドラマも無く、キャラの魅力もあまり伝わってこないような印象で掴みは弱め。ここらへんもじわじわと盛り上がってくるといいんだけど…。
もっとも自分としては見れないのかと思っていた壬生屋の巫女服姿を見られたので、ささやかながらこれで満足するとします。
TVアニメ版の「あずまんが大王」だと2話目にしてまるごと大阪づくしの話を見せて初めて見る人の心を掴むなど今にして思うと上手い構成でした。
この作品だと、舞の写真の相手を伏せたり、墓参りの相手を不明にすることで引きは用意されているものの、見る人を引き付ける謎としては弱いかな。
脚本: 水上清資, 絵コンテ: 山本秀世, 演出: 水無月弥生
戦時中、本土だと1943年に徴兵年齢が20歳から19歳に引き下げられ、同時に学生の徴兵猶予が停止されたことで学徒出陣につながるわけだけど、直接戦場になった沖縄では、14歳から17歳の男子は「鉄血勤皇隊」、12〜13歳は「通信隊」として編成されて陸軍二等兵として実戦に投入される。もっとも沖縄の場合は超法規的な処置だったので戦後になってしこりを残していたりする。
ドイツではノルマンデーの戦いで敗北が決定的になった1944年7月に、徴兵年齢を14〜50歳に拡大して30個もの国民擲弾兵師団を編成し各戦線に投入する。末期に投入された国民突撃兵部隊やヒトラーユーゲントなどに民兵組織と比べればまともな戦力だった。
近代以降でもっとも悲惨だったのは、パラグアイ戦争(1864-1870)で、ブラジル・アルゼンチン・ウルグアイの三ヶ国に対して戦ったパラグアイは、52万人の人口が22万にまで減少。成人男子に至っては 8割が死亡し28,000人にまで落ち込む程だった。戦争の末期に大統領のロペツが指揮していたのは、7〜8歳の少年まで動員された少年と老人だけの軍隊でゲリラ戦を繰り広げるが彼が戦死したことでパラグアイを荒廃にもたらした戦争は終わった。
[粗筋]
次第に東京での生活に慣れてきたユメ。街の喧騒に耳を傾けると、就職・受験と世間の厳しさが伝わってきて、将来への不安・認証試験に通るのか弱気になっていく。
†魔法なんて飾りですよ
この作品の持ち味(?)だった唐突な場面はほとんどなく、開始当初に期待していたような、将来の夢に向かって悩みつつも成就させていく青春物になってきたのでとりあえず満足。昼間のシーンが多いとユメの三本寝ぐせがますます引き立つお得な話でした。
†ただし個々のセリフがどーもしっくりこないんだよね
前回もケラの言動がアレでしたけど、「遠藤さん煙草ちょうだい。魔法の先輩、魔法で俺の煙草出して」と、 魔法士研修生(だよね?)にあるまじき発言に違和感を感じました。ひょっとして、遠藤さんは、こっそり魔法を使っていたり、酒に酔うと見境なく魔法の宴会芸を連発する人なのかも知れませんが…。
「ハグレって…犯罪…ですよね」って驚かれる焼鳥屋のオヤジも、無断魔法使用常習者のユメにだけは言われたくないだろう。
†アンジェラは良し!
今回も魔法失敗と、本当に「たいへん優秀な魔法遣い」なのか激しく疑問を感じますが、出番が多かったことでそれも帳消し。美少女キャラが顔に似合わず変なこだわりを見せるのはよくある手法ですが、それによってようやくキャラとして立ってきた感じです。ラストに電車の中で憂鬱そうな顔を見せる場面、そして次回予告のあれと実に素敵。
わざとらしく内面をさらけだしたりして語りすぎず、適度に余韻を残すのがこの作品の特徴なんだろう。今回はそういったところも含めてこじんまりとまとまっていた気がします。
脚本: 山田典枝, 絵コンテ・演出: 中山勝一
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コミカルなカバーイラストとは対称的に今回も戦闘がメイン。展開自体はゲーム準拠で、最終決戦となる熊本城に向かって少しずつ物語は動いていきます。
整備班の守る陣地が襲撃されて後方部隊が戦いに巻き込まれたりと戦闘シーンは多いですが、その中でしっかりとキャラクターのドラマをからめているので殺伐とした印象は少なめ。
単体の作品として見ると、説明不足だったりキャラが多すぎたりと言う欠点はありますが、ノベライズでさんざん苦渋を飲まされた自分的には満足出来る作品でした。
アニメだと今のところ現実世界と変わらぬような平穏な日常が繰り広げられる熊本市街ですが、こちらでは決戦を前にして一般市民の大半は避難し、行き交う人々はカーキ色をした軍人学生ばかり。公園には有刺鉄線が張り巡らされ地雷が敷設されたりと一触即発の状況。
†「ユニオンのクズどもめ。身の程知らずだと言うことを思い知らせてやろう」
殴る・殴る・殴る。鋼鉄同士の重量感あふれる肉弾戦が実に熱い。
今回は第三のビッグとしてアレックス自らが「ビッグファウ」に乗り込んでユニオンのロボットを迎え撃つ。凱旋門が割れて颯爽と出撃するシーンなどこの手の見せ方は相変わらず上手いです。
しかしアニメでボク一人称を使っていいのはボーイッシュ系美少女だけ!メガデウスに嫌われたアレックスは、動作不能そして暴走とお決まりの展開を見せて最終的に閉所恐怖症(?)に。さんざん大口を叩いておいて早くも退場かい…。
そして今回も己の無力さにいじけてしまうダストン大佐。
> 「この街はステージ。我々はそこに立たされた役者」
> 「次に何が起こるか筋書きを知らされていない役者でしか無い」
と、エンジェルとの会話で、メタフィクション的な世界観をほのめかす発言。その時の背景も何やらそれを象徴するようなマネキンたち。第二期シリーズの冒頭からこの手のネタを披露していたのでもはやあきらめているけど、出来れば隠し味程度に抑えて欲しいな。
前回動かなくなったビッグオーも、何気にロジャーを次の舞台に案内していた様子。
†「俺はブーギーさ」
ううむ、アランはパラダイムシティの(自称)ブギーポップだったのか。(^^;。「人でもロボットでもない」とドロシーに言われるけど、相変わらず正体が掴めんなぁ。
当のドロシーは前回・今回と糸の切れたマリオネットのような独特の動きがツボでロボ萌え属性をチクチクと刺激します。
脚本: 小中千昭, ストーリーボード: 片山一良, 演出: 佐藤育郎
[粗筋]
運命の一夜が明け、退院して数日後…。祖母の文月は満月と和解。タクトは若王子に自分の正体をルートエルの吉良拓人だと告白して二人して満月を助けていく事を宣言。そしてめろこもまたいずみに誘いをはっきりと拒絶して、満月の運命を覆す決意をする。
今回はドラマチックな場面こそ無かったものの、過ぎゆく日常の中で、最終回に向けての各キャラの心境の変化を整理して見せてくれました。
†背景だかデジタルエフェクトだかがいい仕事をしているなぁ
夏頃( 18〜19話の満月が家出する話)でもはっと驚かされるような場面がありましたけど、今回もまた逆光の入れ方など光の描き方が上手かった。朝日の差し込む部屋で始まり、夕焼けの公園、夕暮れの海辺、そしてラストの満月の光る夜と美しい場面がさりげなく登場。こういった美しいシーンが地味ながらも心を揺れ動かす。
ただし風車は最近あちこちの作品で登場するのでちと食傷気味。
†「またみんな一緒のクラスだといいね」
久しぶりに小学校生活が登場。漫研のにょ娘に眼鏡っ子、さらには発情モードの柔道娘など満月の友人たちが久々に登場。学校を舞台にしたエピソードがもう少し欲しいところですが、既に卒業式の練習が始まったそうで、放課後の公園での会話は新しい中学生生活の話題が中心。そして一人取り残される満月。
「私…中学生にはなれない。それまで精いっぱい生きる」…って健気やなぁ。
脚本: 広平虫, 絵コンテ: 西村純二, 演出: 鈴木芳成
お当番は絹。暴走しておかしくなった絹を正常にするためにここぞとばかりにベッドを共にする馬飼先生と言う、一昔前のエロゲーみたいな展開。UHF とは言えテレビアニメでよくここまでやるよと感心しつつも、内容的には作画・脚本ともに今ひとつの出来でした。
†ふ・ふ・ふ…ふふふのふですわっ
短いシリーズなのにネタがかぶる(幼い頃に一人ぼっちだったとか、名探偵更紗)のと、同じようなプロットの繰り返し(しかも2周目)なので話的にはマンネリ気味。
綸子の出番も少なめだし…(ぶつぶつ)。
脚本: あかほりさとる・子安秀明, 絵コンテ: 西村純二, 演出: 高島大輔
本日は下地島の第38回基地祭。訓練生たちの両親がやって来て一時の団樂。
今回はほとんど全てにおいて谷間でした(しんみり)。これもスケジュール調整用の捨て回と言うことで仕方ないのかな…。
テーマは巣立ちつつある子供と親と言う事で分かりやすかったですが、ともかくとにかく語りすぎで、見る方に補完する余地がほとんどなかったのが痛い。他にも家族の紹介やストラトスゼロを前にした場面で、わざとらしい説明口調のセリフが多すぎてうんざり。
†四人の中では香鈴が一番好きっ
今回伏線としては、香鈴は幼い頃に宇宙での事故により目の前で両親を失った事。さらに「昔の事を思い出すと自分が自分である事を忘れていくようで自分が恐くなる」と言うドキッとするようなセリフが出て来て、これから一波乱ある事は確実かな…。
†「我々大人が出来る事は笑顔で見守ってやる事…」
つーわけで良かった探しをすると、美風の家族が母、姉と三人揃って緑髪だったのが面白かったり、アリスの出番が多くて猫のあくびがリアルだったりと、面白いところが皆無ってわけじゃないけど、典型的な萌えないダメ作画に加えて、深みの無いセリフが続いていたのが致命的。
来週は温泉話&作画復活なので早く今回の話を忘れたいです。(^^;
あと本日放送された Anime-TV で、この作品の小特集がありました。制作者インタビューで分かった事は、
脚本: もりたけし, 絵コンテ: 別所誠人, 演出: 矢崎しげる
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ライトノベル文学批評と言える内容で、「The スニーカー」連載の「キャラクター小説の作り方」に書き下ろしの最終章を加筆したもの。もっともライトノベル小説作法としては、「小説ストリッパー」連載で、どこかのライトノベル専門学校でライトノベル講座を受け持っていた時の講義をまとめた+++「物語の体操」(http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4022575468/ref=pd_sim_dp_1/249-8282772-0535551)の方が実践的で面白かったです(役に立つかどうかはともかく…)。
面白そうな内容が並んでますが、前述の「物語の体操」、そして去年読んだ「定本 物語消費論」などとかぶるし、「動物化するポストモダン」のような斬新な切り口(適切な意見かどうかはともかく)も見られず、自分的には今ひとつでした。
終章では戦場を広げてキャラクター小説だけではなく文学批評まで言及してますが、文学=自然主義のリアリズム小説や私小説と言うような日本限定の図式への拘りに違和感を感じました。近代文学の祖はセルバンテスの「ドン・キホーテ」(*1)と言う一般的な図式で考えれば、まだまだほとんどのライトノベルはおとなしい小説が多いです。(^^;
ジャンルの熟成とともにライトノベルも拡散したので、自分的にはキャラクター小説と称する広範なジャンルよりも、より先鋭的な「萌え小説」と言われる分野を批評して欲しかった。(ちなみに用例は、2chライトノベル板にあった、+++「八つ墓村」はズバリ「萌え小説」(http://book.2ch.net/test/read.cgi/magazin/1017036089/1)の転載文章)。この世界ではアニメみたいな小説ではなくて、目指すべきはエロゲー・ギャルゲー的世界観だったりします。
誰か「萌え小説の作り方」でも書いてくれないかなぁ。なんとなく腐臭が漂ってきそうな内容になりそうですが、私はきっと買ってしまうかと…。
この本を受けて、+++ARTIFACT −人工事実−(http://artifact-jp.com/)に、+++キャラクター小説の誕生に関するメモ(http://artifact-jp.com/mt/archives/000230.html)と言うのがあったのでメモ。
あと、+++ハイエンドノベル振興会(http://www.tennodai.com/~nob/)の、+++新世紀ノベルへの道 第1回「ファンタジー勃興」(http://www.tennodai.com/~nob/highend/road01.html)も、1986年の角川書店ファンタジーフェアをライトノベル元年と位置付けていて興味深いです。
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著者は一式陸攻の搭乗員として、1943年にラバウルに赴任(751空)し、ソロモン〜ニューギニア戦線で1年あまりにわたって激しい基地航空戦に参加する。
既にガダルカナルからの撤退を終えて戦局は劣勢。より機動性のある艦爆ですら、出撃すれば半数は未帰還と言う状況でどのように戦ってたかと言えば、2〜4機による夜間爆撃が主だったようで、100〜200機で押し寄せる連合軍の激しい空爆に比べると焼け石に水なのが悲しいところ。
さらに本来の任務である魚雷を抱いての対艦攻撃になると、この当時でも昼間ならほぼ全滅。夜間でも半数が未帰還は覚悟する必要があったそうで、台湾沖航空戦の完敗も予想の範囲内だったと思う。
一式陸攻がわずかな被弾で火を噴く事により一式ライターと言われていたのは有名ですが、操縦席にも銃座にも防弾装備はなく、敵に捕虜になるのを恐れていたためにパラシュートは持ち込まなかったらしい。また当時は搭乗員が不足していたので、本来は7人なのに5人で運用していたなど、中攻の搭乗員による戦記は初めて読んだ事もあり新たな発見が多かったです。
間奏曲となった今回の話は、前半から中盤にかけて萌えシチュエーションの連続で久しぶりに楽しめた気分。またお茶目なハンターたちが登場しなかった事で終盤はシリアスに引き締まっていたと思います
†「いつ見てもちっちゃいねー」
見せ場は退院した理緒がメロンパンを持って「はうー」、「ほや」、「はうぅ」、「うぐぅ」と萌えキーワード連呼。それに対抗してひよひよも久々に壊れたところを見せつけるなど、いい感じの展開。まぁカノンはどうでもいいや…。
†「そう。私が兄貴になれるわけはない…」
家に帰れば家事全般、学校に行けばアホな先輩方にコキ使われ、挙げ句の果てにあちこちから「君は無力な子供」の連呼。歩ちん不幸。
まどか「あんたがかかわり出してから最悪よ…これ以上私の邪魔しないで!」 ▽
(1)無視する。
(2)引き留める。
(3)押し倒す。
みたいな場面を想像してしまった…わたし。
脚本: 北条千夏, 絵コンテ: 葛谷直行, 演出: 新田義方
3週間ぶりに見た今回の話は、前回の続きの古びた油田街を舞台に、キバたちの中に若かりし頃の自分を見つけた中年狼ザリの心境の変化、そして「戻る場所なんて無い」と幼い頃の記憶を語るキバを見て同胞意識を抱くツメなど地味な事件の中で足早に物語が進行してました。
相変わらず引きが弱めですが、作画良好・動きも自然とアニメーション的には相変わらず高いクオリティです。出来ればこのマンパワーを他の作品に投入して欲しい気がしないでもないですが…。(^^;
楽園を目指して再スタートをした四匹に加えて、忠犬ブルーが復活したことで見る気力アップ。さらにクエントが復讐の追跡行を再開し、別れた妻を探しに立ち上がる刑事、そして「落ちる月」と言う危機意識も手伝って終盤は物語が収束して一気に盛り上がるかな…?
†「俺達はもう夢から覚めたんだ…」
今のところ男の上半身裸とか、男の友情とかそういった見せ場が目立つなぁ。あとは濃ゆい中年男たちの描き込みもなかなかで、美少女キャラとは無縁そうな世界。(がっくり)
脚本: 信本敬子, 絵コンテ: 坂田純一, 演出: 横山彰利
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禁酒法が施行されていた1930年代のニューヨークを舞台に、「不死の酒」をマフィア(カモッラ)たちの血みどろの争奪戦。複数の物語が時系列がばらばらに語られて、それが一つに交錯しながら一つの物語を紡いでいくと言う、一言で言えばタランティーノの「パルプ・フィクション」を目指した小説…と典型的な紹介を再確認。(^^;
電車の中なんかでちまちまと読み進める自分的には、キャラの多さに加えて頻繁な場面転換、突然過去のエピソードが挿入される構成に面食らったりと、全体的にちと読みにくい印象でし中盤までは脳味噌スパイラル。しかし後半のクライマックスと後味のいいエピローグと、上手い具合に偶然が重なって綺麗にまとまった物語が何とも心地よかったです。さらに再読すると思わぬ伏線みたいなものも発見できて二度お得な一冊でした。
エチゴの情報を求めて、南国リゾートの"魔女の島"アーキペラゴに向かいクルージングを楽しむ特務課の御一行。
週替わりのように変化する放送時間同様に、各話の出来・不出来が大き過ぎるのがこの作品の特徴。
今回は、ボマ、アントニア、そしてエジムンドと加わった事で大幅に戦力アップした特務課の面々をどうやって動かしていくのか注目していたわけだけど、これだけの大人数だと個々のキャラの見せ場は控えめ。ボマはボケ、ケンちゃんはツッコミ、キョーコとアントニアがお色気担当と記号化してしまったのが物足りなかったです。
話の方もラストの歯切れの悪いカットが後味を悪くしてました。
†「不気味なものは消す」
ゲストキャラの黒髪メイドさんは、デザイン的になんとかならなかったものか…。まぁ、今回の作画レベルではどうでもいいような気もしますが、サバービアの里にいた戦闘アンドロイド同様に、この世界の女性型アンドロイドに萌えは存在しないのだろうか…。
脚本: 高寺彰彦, 絵コンテ: 石踊宏, 演出: 阿部雅司
†やはりこの作品、あなどれん…。
相変わらず構成の上手さが光ります。前回は徹底的に嫌味な奴に描かれた貴人(CV: 高山みなみ)ですが、今回は父の面影を語りながら彼が父思いの良い子だった姿を描きつつ、嫌悪していた父親に対して次第に心を開いていく描写が絶品でした。
そしてクライマックス。橋の上での再会は、雪の降る夜にふさわしい抑制気味の地味な表現ながらも丁寧な描写で、身構えていたのに心を打たれました。
おなじみのラストの花田家オチは、幻想的な美しい場面から唐突に小汚い現実に引き戻される事で戸惑いますが、このギャップの激しさが、似たような約束を題材にした泣き話を毎回新鮮な気持ちで見られるようにしているのかと。
それにしても回想シーンで登場する二度目のクリスマスプレゼントが強烈だったなぁ。一杯のかけそばより泣けるっ!
脚本: 金春智子, 絵コンテ: 清水洋, 演出: 中村亮介
[粗筋]
勇み足で単独行動で雪山レスキューに出撃した太陽は、ジェイとの戦いに巻き込まれた上に二次遭難してしまう。さらにはジェットロボを大破させてしまったことに責任を感じて一人寮を後にする。
†こういった話が MRR の本流なのかな…。
脱衣所が描かれて、風呂場〜!と言うことで期待したものの、その手の描写は皆無。さらに冒頭の MRR 隊員同士のコミュニケーションも、え?これだけ?と言う感じで終了してしまい早々と出撃モード。
今回は主役格の太陽の成長に焦点を当てた連作。いずれ登場するエピソードでしょうけど、その前に他の脇役にスポットライトを当てた話とか、他の隊員との関係などを描いて足元をしっかりとさせて欲しかった。
ドラマ的には、「一人も死なせないからな!」と、敵の前でもひたすら人名救助を優先する太陽の行動が強い動機に支えられていると説得力があったのに…。(素人考えだと、事故で家族を失ったエピソードを挿入するとか)
落ち込んだ主人公が立ち直るパターンの話は、「ボンバーマン・ジェッターズ」で素晴らしい話を見せてくれたのでどうしても比較してしまうのが厳しいところ。まぁ次回が良ければ今回の話も引き立つので気長に次の話を待つとしますか…。
脚本: 岡崎純子, 絵コンテ: 神戸守, 演出: 西村大樹
[粗筋]
規約厳守を徹底するカムイと「碧衣の騎士団」の元、ザ・ワールドに吹き荒れる恐怖政治の嵐。対立するバルムンクもレキの暗躍で管理者権限を剥奪され、虐げられるユーザー達に未来はあるのか? そんな中、伝説の男が立ち上がった…。
†「真の正義の力を思い知れ」
やや低めの作画と言うのを予期してか、この作品の楽しみの大部分であるヒロインの見せ場はほとんど無し。その代わりに前作ファン向けに .hack//SIGN の人気キャラが「銀漢」が大活躍と、ツボを抑えた話の作りは相変わらずうまいなぁ。
†UO も4年ぶりに確認すると裏島太郎になった気分です…。
ただしロールプレイの面白さをアピールしていた .hack//SIGN (の前半)と比べると、自由な空気が消えてしまい世界が窮屈になってしまったような印象。銀漢の消滅とともに自分も居場所を無くしてしまったようで、ザ・ワールドに対しての魅力は激減してしまったのが残念。
銀漢の再登場もなさそうだし、キャラ的には何か一癖も二癖もありそうなレキに期待したいところかな。
脚本: 西園悟, 絵コンテ・演出: 有江勇樹
†これも、世界の選択である。
ゲームとは違うんだ、ゲームとは違うんだ、ゲームとは違うんだ…とつぶやきながら鑑賞。あからさまに背景世界の状況が違っているので、差異を指摘するのはあんまり意味が無かった…。
†前回、戦死者一名に涙していたのはそれだけ戦いがなかったからか…。
徴兵制度と言っても、厳しい戦局により根こそぎ動員と言うよりも、大勢から選抜者を集めるためのもの(3話)らしく、街の空気は戦争とはほとんど無縁。
無駄に現在の世界と比較すると、実際に徴兵されるのはドイツだと20%前半、ロシアは戦争が続いているのに、実際に徴兵されるのは+++対象者の12%程(http://www.tokyo-np.co.jp/toku/new_world/nw010519/nw4.html)でしかなく、社会に不公平感をもたらしていると言う話題もあった。
萌え萌えアニメ日記の掲示板 No.216にて、作品で描かれる平和に満ちた熊本市街は現代の日本のカリカチュア言う意見があって目からウロコ。そう考えると素直に納得出来ました。
ただ世界の見せ方としては、今回の冒頭のように設定を小出ししているので、最後までフラストレーションがたまりそうな予感も…。
†「僕、初めてなんだ…」
今回は話の焦点が、のほほんとしている速水と天才的な技術を持っているものの人間関係には疎い舞がコンビを組まされて、仲違いしながらも次第に成長していくと言うオーソドックスなテーマだったので、素直に楽しめました。
作画も良好で、時折挿入されるやたらとディテールの細かいカットが生活感を感じさせます。
実質的に脇役になってしまった、二人以外のキャラの見せ方も少ないながらもいい感じで、子供用自転車に乗るののみ、ボディコンの服に身を包む原さん、そして坂上教官の部屋で渋く茶をすする善行が良さげ。
脚本: 新宅純一, 絵コンテ: 桜美かつし, 演出: 長尾粛
†「私を見て…」
今回は、恋煩いに苦しむアンジェラを描いた話。
いくら恋は唐突…と言っても、作品でこんなに急激な心変わりをすると見ている方は戸惑うだけ。アンジェラは、クールビューティー系かと思ったのに…。
昔、某わっふる同盟の偉い人が「恋愛ものはプロセスが大事」と言うことを何度か書いていて、自分も作品鑑賞の上での金科玉条にしているわけだけど、ここまで無視している作品も珍しいです。少女漫画や恋愛ゲームだけじゃなくて、短いアニメ作品でもこれを描かないとさっぱり感情移入できず、いくらヒロインが魅力的であってもストーカーものになってしまうという実例かも…。後半描かれた超魔法が本質的な問題と言うよりも、さらにこの違和感を増幅させる結果になってました。
ユメの癖毛がいくらセットしてもムクムクと立ち上がってくるように、毎回のように打ちのめされながらも、週の終わり頃になると見る意欲がみるみる甦ってくる不思議なアニメ。見る度に驚きがあるのは確かだと思う。(^^;
続編で「もっと魔法使いに大切なこと(仮)」でも作って欲しいくらいです。
脚本: 山田典枝, 絵コンテ: 小滝礼, 演出: 湖山禎崇
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前巻の後半あたりから始まった熊本城の戦いの中盤〜後半を描いた一冊。一部の短篇を除けば、全巻まるまる激しい戦いの連続なので展開的にはかなり重苦しいです。
ただし内容的には、善行が 5121 部隊を称して、「戦闘中に無駄口をたたいたり、人生相談をしているような子供っぽく素人っぽい連中」と一人ツッコミを入れているように、戦闘はあくまでシチュエーションでしかなく、戦いの中でキャラの内面描写や人物関係の描写が冴えてました。愛・戦士たち…って雰囲気でしょうか…。(^^;
キャラ的には、壬生屋・滝口あたりがドラマチックな場面も多くて面白かったかな。ゲーム的にほとんどの人が最初にお世話になる速水〜舞方面は、終始戦力としては安定した強さを誇りつつも、ドラマ的な盛り上がりには欠けてました。もっとも期待していた舞の「そなたをカダヤにする!」が無かったのが残念です。
大勢の登場人物を生かすために、構成的には複数の視点で戦いを描きつつ短い回転でカメラを切り替えるスタイル。。ただしそのために個々の物語がやや薄味なのと、さらにクライマックスが弱めなのはちょっとした弱点かも。
長々とした実戦での戦闘描写、重苦しい戦局と、アニメ版とは逆の視点で GPM の世界を切り出しているので、アニメ版のファン向けではないなぁ…。そのうちに学園訓練ものが主体のアニメ版のノベライズでも刊行されるんじゃないかな…。